8年間所属したリドル・トレックとの契約を途中解除したジュリオ・チッコーネ(イタリア)の、ピナレロQ36.5プロサイクリングへの移籍が発表された。同選手はその理由を「新たな挑戦や新鮮なモチベーションを求めていた」と語っている。



今年のジロでは悲願のマリアローザ着用を叶えたジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

「同じチームで8年間過ごした後の大きな決断だが、自分自身が心から望んでいたことでもある。まだまだやれることがあると感じているし、新たな挑戦や新鮮なモチベーション、そして自分の居場所だと感じられる環境が必要だった」と、チッコーネは移籍の理由をそう説明した。

その言葉通り、31歳で迎えた今シーズンのチッコーネは、5月のジロ・デ・イタリアで何度も逃げを打ち、3度の区間3位と勝利に迫るだけではなく、悲願のマリアローザに袖を通した。また2019年以来となる自身2度目の山岳賞に輝き、ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)では総合3位に入る。さらに秋のクラシックシーズンではグランプリ・シクリスト・ド・ケベックで2位、グランプリ・シクリスト・ド・モンレアルで7位に入ると、ロード世界選手権で9位。ヨーロッパ選手権では数cmという歴史的な僅差でレムコ・エヴェネプール(ベルギー)に敗れて2位。そしてシーズン最終戦となったイル・ロンバルディアでは3位と、勝利にこそ届かなかったものの、安定した成績を残した。

欧州選手権では僅差の2位に終わったジュリオ・チッコーネ(イタリア) photo:CorVos

新チームとしてピナレロを選んだ理由については、「イタリア人として、ピナレロとQ36.5とのつながりも大きな意味を持つ。トム・ピドコックと一緒に走ることも、とても楽しみにしている。彼の才能だけでなく、独自の考えを持ち、自分らしいやり方を恐れない選手として、以前から尊敬してきた。互いに刺激を与え合い、特別なものを築けたらと思う」と、新チームでの意気込みを語った。

チーム代表であるダグラス・ライダー氏は、チッコーネの加入について「ジュリオの加入によって、実績ある勝者であり、経験豊富なリーダーを迎える。レースが選別される展開になった時、大きな違いを生み出せる選手だ。私たちは、経験、才能、革新が一体となるチームを築いている。ジュリオはその未来を担う重要な一員だ。一緒に何を成し遂げられるのか、今から楽しみにしている」とコメントしている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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