「まさかこの夢が叶うとは思っていなかった」とは、アメリカに33年ぶりのアルカンシエルをもたらしたブランドン・マクナルティの言葉。積極的な走りを披露したファンデルプールやジョーゲンソンなど、激闘を終えた選手たちのコメントを紹介する。
優勝 ブランドン・マクナルティ(アメリカ)

最終周回はリードを縮められながらも、粘りの走りで独走勝利を決めたブランドン・マクナルティ(アメリカ) photo:CorVos
自転車を始めた子どもなら誰もが夢見る世界一の称号を手にできて、夢のようだ。ずっと夢見てきたけれど、本当に叶うとは思っていなかった。今日は本当に特別な日になった。
アメリカチームの作戦は、勝負どころまで僕やクイン(シモンズ)、マッテオ(ジョーゲンソン)の脚をできるだけ温存することだった。終盤の動きに反応し、僕とマッテオが早い段階から積極的に動いた。その後、集団がひとつにまとまったところで、適切なタイミングを見て飛び出すことができた。あとは一度も後ろを振り返らず、フィニッシュまで踏み続けた。
誰かが先行し、それを小さな集団で追う展開になれば、必ず牽制が起きる。ここ数年このコースで走るなかで、そう感じていた。実際にその通りのレースになった。タデイ(ポガチャル)は出場できなかったけれど、同じチームの彼に誇りに思ってもらえるような走りができてうれしい。このジャージを着ることは、すべてのサイクリストにとって夢だ。それを1年間着られるなんて、今からワクワクしている。

アメリカに33年ぶりのアルカンシエルをもたらしたブランドン・マクナルティ photo:CorVos
─前世界王者のポガチャルと同じく金髪で勝った。
以前、ヒゲを生やしていた時に勝って、それ以来ずっとそのままにしているんだ。今回は金髪で勝ったから、髪も染め続けないといけないかな。
ワールドツアーで走ることが夢だったし、それが実現するとも思っていなかった。でもジュニアで結果を残し、その夢を叶えた。選手生活を通していくつかのレースには勝てたけれど、スーパースターのような選手ではない。タデイがモニュメントで勝つためにアシストしてきた僕が、世界一になったなんて信じられない。

パートナーと勝利を喜ぶブランドン・マクナルティ(アメリカ) photo:CorVos
パートナーの父親は、ツール・ド・フランスが終わった直後に亡くなった。僕も親しくしていたので、彼のことを思いながら走っていた。この勝利を彼に捧げたい。大切な友人だったし、今日も見守ってくれていたと思う。
2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア)

2位にはマイケル・マシューズ(オーストラリア)、3位にはマチュー・ファンデルプール(オランダ)が入った photo:CorVos
今日のレースがどんな展開になるのか、まったく予想できなかった。皆が本当に強かったからね。レースが始まると自信が湧いてきた。世界選手権はいつも運にも左右される展開になる。ここ2年間の苦難を考えれば、銀メダルを首に掛けられたのは良い結果だ。マクナルティは昨年のGPモンレアルを制し、2週間前の同大会でも3位に入った選手だ。彼の勝利を祝福したい。
GPケベックとGPモンレアルから世界選手権までの間、良いトレーニングを積むことができた。ミックスリレーでも良い感触を得ていて、コンディションは良かった。今日にピークを合わせようとした結果が、この銀メダルだ。
3位 マチュー・ファンデルプール(オランダ)

先行したマチュー・ファンデルプール(オランダ)ら3名 photo:UCI
世界一を目指して臨んだレースだが、勝てなかったとしても誇りに思える走りができた。4名の先頭集団に入ってからは、クライマーたちに先手を取られないよう、常に先回りして動こうと考えていた。それはうまくいったと思うし、あと一歩のレースだった。
イル・ロンバルディアには出場せず、これがロードシーズン最後のレースとなる。今シーズンはモニュメントで勝てなかったが、毎年勝てるようなレースでもない。銅メダルでシーズンを締めくくることができたので、良いシーズンだったと言える。
8位 マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)
MVPはブランドンだ。でも、僕とクイン(シモンズ)も素晴らしいレースをしたと思う。昨夜、僕たちは作戦を立て、「自分の勝利にこだわらず、アメリカが勝つために走ろう」と約束した。その結果、ワウト(ファンアールト)やファンデルプールの動きを封じることができたし、デルトロやセクサスにも力を使わせることができた。その後は、僕たちのどちらかが単独で飛び出す作戦だった。それがうまくはまった。
ブランドンが先頭に立ってからは、驚くほど調子が良く、あらゆるアタックを潰してくれた。その結果、ライバルたちを焦らせることができた。今夜のパーティーはきっと盛り上がるだろう。このチームの一員でいられて本当によかった。
12位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー)

本調子ではないなかでも、粘りの走りを見せるレムコ・エヴェネプール(ベルギー) photo:CorVos
1周目から調子が良くないと感じていた。ロード世界選手権は、最も強い選手が勝つレースだ。ワウトが先頭集団に入り、僕が後続の集団に控えるという理想的な展開だった。ところが、登りでデルトロが集団のペースを上げた。ワウトが前にいたので、僕はついていくことしかできなかった。その後、ワウトが下がってきて僕のために走ってくれたけれど、その時点ですでに調子が悪かった。
レース後半で先頭集団に入ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
今日の走りには自分でも驚いている。失うものは何もなかったので、全力を尽くした。最後には力が尽きてしまったけれど、本当に良いレースができたと思う。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
優勝 ブランドン・マクナルティ(アメリカ)

自転車を始めた子どもなら誰もが夢見る世界一の称号を手にできて、夢のようだ。ずっと夢見てきたけれど、本当に叶うとは思っていなかった。今日は本当に特別な日になった。
アメリカチームの作戦は、勝負どころまで僕やクイン(シモンズ)、マッテオ(ジョーゲンソン)の脚をできるだけ温存することだった。終盤の動きに反応し、僕とマッテオが早い段階から積極的に動いた。その後、集団がひとつにまとまったところで、適切なタイミングを見て飛び出すことができた。あとは一度も後ろを振り返らず、フィニッシュまで踏み続けた。
誰かが先行し、それを小さな集団で追う展開になれば、必ず牽制が起きる。ここ数年このコースで走るなかで、そう感じていた。実際にその通りのレースになった。タデイ(ポガチャル)は出場できなかったけれど、同じチームの彼に誇りに思ってもらえるような走りができてうれしい。このジャージを着ることは、すべてのサイクリストにとって夢だ。それを1年間着られるなんて、今からワクワクしている。

─前世界王者のポガチャルと同じく金髪で勝った。
以前、ヒゲを生やしていた時に勝って、それ以来ずっとそのままにしているんだ。今回は金髪で勝ったから、髪も染め続けないといけないかな。
ワールドツアーで走ることが夢だったし、それが実現するとも思っていなかった。でもジュニアで結果を残し、その夢を叶えた。選手生活を通していくつかのレースには勝てたけれど、スーパースターのような選手ではない。タデイがモニュメントで勝つためにアシストしてきた僕が、世界一になったなんて信じられない。

パートナーの父親は、ツール・ド・フランスが終わった直後に亡くなった。僕も親しくしていたので、彼のことを思いながら走っていた。この勝利を彼に捧げたい。大切な友人だったし、今日も見守ってくれていたと思う。
2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア)

今日のレースがどんな展開になるのか、まったく予想できなかった。皆が本当に強かったからね。レースが始まると自信が湧いてきた。世界選手権はいつも運にも左右される展開になる。ここ2年間の苦難を考えれば、銀メダルを首に掛けられたのは良い結果だ。マクナルティは昨年のGPモンレアルを制し、2週間前の同大会でも3位に入った選手だ。彼の勝利を祝福したい。
GPケベックとGPモンレアルから世界選手権までの間、良いトレーニングを積むことができた。ミックスリレーでも良い感触を得ていて、コンディションは良かった。今日にピークを合わせようとした結果が、この銀メダルだ。
3位 マチュー・ファンデルプール(オランダ)

世界一を目指して臨んだレースだが、勝てなかったとしても誇りに思える走りができた。4名の先頭集団に入ってからは、クライマーたちに先手を取られないよう、常に先回りして動こうと考えていた。それはうまくいったと思うし、あと一歩のレースだった。
イル・ロンバルディアには出場せず、これがロードシーズン最後のレースとなる。今シーズンはモニュメントで勝てなかったが、毎年勝てるようなレースでもない。銅メダルでシーズンを締めくくることができたので、良いシーズンだったと言える。
8位 マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)
MVPはブランドンだ。でも、僕とクイン(シモンズ)も素晴らしいレースをしたと思う。昨夜、僕たちは作戦を立て、「自分の勝利にこだわらず、アメリカが勝つために走ろう」と約束した。その結果、ワウト(ファンアールト)やファンデルプールの動きを封じることができたし、デルトロやセクサスにも力を使わせることができた。その後は、僕たちのどちらかが単独で飛び出す作戦だった。それがうまくはまった。
ブランドンが先頭に立ってからは、驚くほど調子が良く、あらゆるアタックを潰してくれた。その結果、ライバルたちを焦らせることができた。今夜のパーティーはきっと盛り上がるだろう。このチームの一員でいられて本当によかった。
12位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー)

1周目から調子が良くないと感じていた。ロード世界選手権は、最も強い選手が勝つレースだ。ワウトが先頭集団に入り、僕が後続の集団に控えるという理想的な展開だった。ところが、登りでデルトロが集団のペースを上げた。ワウトが前にいたので、僕はついていくことしかできなかった。その後、ワウトが下がってきて僕のために走ってくれたけれど、その時点ですでに調子が悪かった。
レース後半で先頭集団に入ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
今日の走りには自分でも驚いている。失うものは何もなかったので、全力を尽くした。最後には力が尽きてしまったけれど、本当に良いレースができたと思う。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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