2日連続の逃げ切り決着となったツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ。アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がプロ2勝目を飾り、ツール・ド・フランス出場に向け、アピールに成功した。



イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.

ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ第2ステージ image:A.S.O.
ツール・ド・フランスの結果を占う前哨戦、ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプは第2ステージを迎えた。この日は過去23年間で最も距離の長い234.3kmコース。バランスよく散りばめられた5つのカテゴリー山岳を越える丘陵ステージだ。

逃げ切りに向くレイアウトのため、激しいアタック合戦の末、形成されたのは10名による逃げ集団。一方のメイン集団は前日勝者でリーダージャージを着る、アレックス・ボーダン(フランス)のためにEFエデュケーション・イージーポストが牽引する。タイム差は最大6分まで広がったものの、レース後半に入ると徐々にその差は縮まっていった。

残り47km地点では逃げ集団から、クレマン・ブラズアフォンソ(グルパマFDJユナイテッド)とバティスト・ヴェストロフール(ロット・アンテルマルシェ)のフランス人コンビがアタック。ともに逃げ屋として定評のある先頭の2名は、後続に20秒差、プロトンに5分20秒のリードで、残り35km地点から始まる最後から2つ目の2級山岳に突入する。しかしブラズアフォンソのペースアップにヴェストロフールがついていけなかったため、レース先頭は1名となった。

逃げグループを形成した10名 photo:A.S.O.

プロトンは終始EFエデュケーション・イージーポストが先導した photo:A.S.O.

最終山岳で逃げグループを飛び出すアントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) photo:A.S.O.

ブラズアフォンソにはラウル・ガルシア(スペイン、モビスター)とフラット・ファンミヘレン(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)が追いつき、残り26km地点で後続から4名も合流。そのため勝負は最終3級山岳を前に、7名による戦いとなる。一方のプロトンでは、この日は逃げず、チームプレイに徹するベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が集団牽引の役割を担った。

ラスト1kmが平均9%に迫る急勾配の3級山岳に入ると、アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がアタックして頂上を先頭通過する。そのままフィニッシュまで続く下り基調のコースをハイスピードで進み、最終ストレートへ。そしてプロ2勝目を手に入れた。

独走勝利したアントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) photo:CorVos

プロ2勝目を飾り、ツール出場へアピールしたアントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) photo:A.S.O.

プロデビューした2022年のツアー・オブ・オマーン以来、4年ぶりの勝利が、キャリアハイとなるワールドツアーでのものとなったチャーム。「信じられない気分だ。最後から2つ目の登りは長く、そこで飛び出されても慌てないようにした。そして自分の脚質に合っている最後の登りで飛び出した。この勝利がツールの選考に向け、良い材料になってくれることを願っている」と、ツール出場を目指す28歳はコメントした。

2位には41秒遅れでアンリフランソワ・ルナール=アカン(フランス、ピクニック・ポストNL)がフィニッシュ。プロトンは3分13秒遅れでレースを終えている。翌日は、ツール・ド・フランスに向けた重要な試金石となる28.4kmのチームタイムトライアルだ。
ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ2026第2ステージ結果
1位 アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) 5:40:29
2位 アンリフランソワ・ルナール=アカン(フランス、ピクニック・ポストNL) +0:41
3位 フラット・ファンミヘレン(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)
4位 ラウル・ガルシア(スペイン、モビスター) +0:43
5位 クレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) +0:44
6位 バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス) +1:56
7位 ジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー) +1:59
8位 フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) +2:10
9位 ナダフ・ライスベルク(イスラエル、NSNサイクリングチーム) +3:13
10位 マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
個人総合成績
1位 アレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト) 9:27:40
2位 ラムセス・デブライネ(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) +0:32
3位 ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)
4位 レオ・ビジオー(フランス、デカトロンCMA CGM)
5位 ベン・トゥレット(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)
6位 ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
7位 ケヴィン・ヴォークラン(フランス、ネットカンパニー・イネオス)
8位 リュディ・モラール(フランス、グルパマFDJユナイテッド)
9位 オスカー・オンリー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス)
10位 ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)
その他の特別賞
ポイント賞 ナダフ・ライスベルク(イスラエル、NSNサイクリングチーム)
山岳賞 クレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド)
ヤングライダー賞 アレックス・ボーダン(フランス、EFエデュケーション・イージーポスト)
チーム総合成績 グルパマFDJユナイテッド
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.

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