EFが18歳のアゴスティナッキオを獲得　シクロクロスの世界ジュニア王者

EFエデュケーション・イージーポストがマッティア・アゴスティナッキオ（イタリア）との契約を発表した。MTB出身のアゴスティナッキオは今年2月のシクロクロス世界選手権の男子ジュニアで優勝した18歳で、チームは「大きな可能性が眠っている」と期待を寄せる。

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ジョナサン・ヴォーターズGMは「YouTubeとTikTokで英語を学んだ彼はとても賢い少年だ。警察官である父親のコーチングによりシクロクロスでアルカンシエルを獲得。特に目を見張ったのは、45秒から2分間にわたり発揮する爆発的なパワーで、それで後続との差を作り出す」と、アゴスティナッキオの魅力を説明した。

アゴスティナッキオは2007年生まれの18歳で、スイスとフランスの国境に近いイタリア北西部のアオスタ出身。マウンテンバイクから自転車競技を始め、シクロクロスでその才能が開花。2024〜25年シーズンはジュニアカテゴリーでシクロクロス世界選手権を含む14勝を挙げ、昨年から本格参戦したロードでも、1クラスや国内レースを中心に勝ち星を重ねている。

EFを選んだ理由を「若い選手が加入する良いチームであり、選手育成にも定評がある。今春にヴォーターズGMと会って話し、とても良い印象を得た。競技を楽しみながら学べる機会がとても重要だと思った」と説明。また選手としての特徴を「自分はオールラウンダーで、現時点ではワンデーレース向きだと思う。課題はあるが、短い登りを得意としている」と語った。

マウンテンバイク出身でシクロクロスとロードを走る上で意識するのは、その3つで世界王者に輝いたマチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク）の存在だ。「ファンデルプールの大ファンで、多くの人に似ていると言われる。彼のようになれれば最高だが、自分ではそう思っていない。いまはただ新しいチームメイトと会い、チームキットを身にまとうことが楽しみだ」と、意気込みを語った。

契約期間については「長期」とされているが、具体的な年数の言及はない。ヴォーターズGMは来年について、「まずはディベロップメントチームで走り、一部でワールドツアーのメンバーとしても出場する予定だ。無理はさせず、ロンド・ファン・フラーンデレンやアムステルゴールドレースのようなレースでどう動けばいいのかを彼が早く理解できれば、それだけ早く成功を掴み取ることになるだろう」と語った。

text:Sotaro.Arakawa
photo:EF Education - EasyPost, CorVos