ドゥリーがスーパー8クラシックを制覇　母国ワンデーで2連勝

レース中盤にメイン集団が分かれ、精鋭によるスプリントで決着したスーパー8クラシック。アルノー・ドゥリー（ベルギー、ロット）が母国で勝利し、3日前のGPワロニーに続く連勝を飾った。

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ルワンダで開催されるロード世界選手権がアップダウンの激しい”クライマーズ向け”のレースであるため、スプリンターやクラシックレーサーたちはヨーロッパ各地でレースを重ねている。9月20日に行われたスーパー8クラシック（UCI1.Pro）も、そうしたスピードマンが集結した。

舞台となったのはアルデンヌクラシックでお馴染みのベルギー・フランデレン地方で、202kmのコースには名物のベルグ（石畳の坂）がスタートからフィニッシュまで満遍なく配置された。秋のクラシックシーズンに向けて調整中のワウト・ファンアールト（ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク）をはじめ、アルノー・ドゥリー（ベルギー、ロット）、ヤスペル・フィリプセン（ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク）ら有力スプリンターが顔を揃えた。

ユリウス・ヨハンセン（デンマーク、UAEチームエミレーツXRG）ら4名による逃げは最大4分のリードを確保。やがてメイン集団は分裂し、21名の第1追走集団が形成される。ここでドゥリーがアタックを仕掛けるもファンアールトに捕まり、加速した追走集団が逃げを吸収した。

先頭集団では、ジャパンカップ参戦予定のライリー・シーアン（アメリカ、イスラエル・プレミアテック）が何度もアタックを試みたが、決定的な抜け出しには至らず。そのまま19名による集団スプリントに突入。ファンアールトはマシュー・ブレナン（イギリス）のアシスト役を担い、2022年覇者ヨルディ・メーウス（ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ）が先にスプリントを開始した。

しかし最後に力強く伸びたのはドゥリー。メーウスを追い抜き、ブレナンを退けた23歳が勝利を手にした。これでドゥリーは3日前のGPワロニーに続き、母国のワンデーレースを連勝した。

「（グランプリ・ド・ワロニーと）ダブルを達成できて本当に特別な気持ちだ。これは決して簡単なことではない。自分にとって相性のいい2つのレースで勝つことができ、本当に嬉しい」とドゥリーは喜んだ。