ヴィスマに新鋭現る　19歳ブレナンが北仏の石畳でプロ初勝利

13箇所の石畳を駆けるフランスのワンデーレース、グランプリ・ド・ドナンは8名のスプリントで決着。プロ1年目の19歳、マシュー・ブレナン（イギリス、ヴィスマ・リースアバイク）がプロ初勝利を飾った。

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ミラノ〜サンレモの2日前である3月20日、ベルギーとの国境も近いフランス北部ドゥナンにてグランプリ・ド・ドナン（UCI1.Pro）が行われた。フランドル・クラシックを見据えた選手たちが出場したワンデーレースは、コース後半に13箇所のパヴェ（石畳）が設定。例年サバイバルな展開が繰り広げられるタフなレースだ。

アルノー・ドゥリー（ベルギー、ロット）が優勝候補に挙げられたレースは、残り42km地点で動きを見せる。アレック・セガールト（ベルギー、ロット）とジャンニ・フェルミールス（ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク）が石畳区間でメイン集団を飛び出し、追従した選手たちと10名の先頭集団を形成。後続ではミッケル・ビョーグ（デンマーク、UAEチームエミレーツXRG）ら7名集団がそれを追いかける。

その後先頭の人数は8名に絞られ、最後の石畳区間をクリア。プロトンと追走集団を振り切った先頭集団で、勝利を争うアタック合戦が繰り広げられた。

先頭にロットがセガールトとブレント・ファンムール（ベルギー）を入れる有利な展開のなか、ドリース・デボント（ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアール）やフェルミールスのアタックは決まらない。そのままスプリントに突入し、先に踏み始めたジャンニ・フェルミールス（ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク）を先頭に最終ストレートに突入。しかし勝ったのは、フェルミールスの背後を冷静に取り、残り50mから先頭に立ったマシュー・ブレナン（イギリス、ヴィスマ・リースアバイク）だった。

プロ初勝利を飾ったブレナンは「チームが完璧な位置で僕を守ってくれ、良い位置で石畳区間に入ることができた。その後は自分のリズムで走り、皆のおかげで勝つことができた」と喜んだ。

ブレナンは2005年生まれの19歳。下部チームから今年トップチームに昇格し、サントス・ツアー・ダウンアンダーとオムロープ・ヘットニュースブラットを完走。3月は下部チームとして出場したフランスの2クラスで連勝しており、これで3連勝を飾った。