2025/02/22(土) - 15:50
スプリント決着となったヴォルタ・アン・アルガルヴェ3日目は、ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が勝利。前年勝者のファンアールトは7位と振るわなかった。
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前日勝者のヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)を先頭にレースはスタート photo:Volta ao Algarve em Bicicleta
UAEチームエミレーツXRGがワンツーフィニッシュを決めたヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)は第3ステージを迎えた。183.5kmコースは中盤に3級山岳を2つ越える丘陵ステージ。しかしラスト約40kmは平坦路のため、大会最初のスプリントバトルが大方の予想となった。
スペインとの国境を分かつグアディアナ川沿いを駆けるこの日は、カルム・ジョンストン(イギリス、カハルラル・セグロスRGA)以外はポルトガル人選手という10名が逃げを形成する。リーダーチームであるUAEが牽引すると思われたメイン集団は、地元のコンチネンタルチームであるアヴィルド・ロウレターノ・ロウレがコントロール。そのプロトンは早くも、残り54km地点で逃げ集団を捉えた。
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ポルトガル南部を駆ける選手たち photo:Volta ao Algarve em Bicicleta
2つ目の3級山岳ではゲルマン・ティバニ(アルゼンチン、アヴィルド・ロウレターノ・ロウレ)がトップ通過し、山岳賞ランキングのトップに立つ。順調に残り距離を消化していった集団ではロマン・バルデとロマン・コンボー(共にフランス、ピクニック・ポストNL)が落車。特にバルデは強く地面に身体を打ち付け、大きな怪我はなかったものの、大事を取ってリタイアした。
時速70kmのハイスピードで進むプロトンはフィニッシュラインが引かれたタビラに到着。ヨナス・コッホ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら3名の落車もありながら、スプリントバトルが幕を開けた。
先に踏み込み、先頭に立ったのはピクニック・ポストNLの生え抜き、カスペル・ファンウーデン(オランダ)だった。前年にこのステージを制したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)は集団の中に埋もれるなか、先頭でフィニッシュラインを通過したのは、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのエーススプリンターであるヨルディ・メーウス(ベルギー)だった。
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ファンウーデンを抜き、先頭に立ったヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Volta ao Algarve em Bicicleta
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スプリント勝利を飾ったヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Volta ao Algarve em Bicicleta
2着にはアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダー・プロサイクリング)が入ったものの、ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)に対して行った幅寄せが危険行為であると、集団最後尾134位への降格処分が下された。
2023年ツール・ド・フランスの最終日で勝利したメーウスが掴んだ、今シーズン初勝利。「シーズン初戦(エトワール・ド・ベセージュ)で区間2位に入り、今大会は初日に標準を定めていた。だが中止になり、だからこそ今日のスプリントを狙っていた。とても嬉しいよ」とコメントしている。
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UAEチームエミレーツXRGがワンツーフィニッシュを決めたヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)は第3ステージを迎えた。183.5kmコースは中盤に3級山岳を2つ越える丘陵ステージ。しかしラスト約40kmは平坦路のため、大会最初のスプリントバトルが大方の予想となった。
スペインとの国境を分かつグアディアナ川沿いを駆けるこの日は、カルム・ジョンストン(イギリス、カハルラル・セグロスRGA)以外はポルトガル人選手という10名が逃げを形成する。リーダーチームであるUAEが牽引すると思われたメイン集団は、地元のコンチネンタルチームであるアヴィルド・ロウレターノ・ロウレがコントロール。そのプロトンは早くも、残り54km地点で逃げ集団を捉えた。
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2つ目の3級山岳ではゲルマン・ティバニ(アルゼンチン、アヴィルド・ロウレターノ・ロウレ)がトップ通過し、山岳賞ランキングのトップに立つ。順調に残り距離を消化していった集団ではロマン・バルデとロマン・コンボー(共にフランス、ピクニック・ポストNL)が落車。特にバルデは強く地面に身体を打ち付け、大きな怪我はなかったものの、大事を取ってリタイアした。
時速70kmのハイスピードで進むプロトンはフィニッシュラインが引かれたタビラに到着。ヨナス・コッホ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら3名の落車もありながら、スプリントバトルが幕を開けた。
先に踏み込み、先頭に立ったのはピクニック・ポストNLの生え抜き、カスペル・ファンウーデン(オランダ)だった。前年にこのステージを制したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)は集団の中に埋もれるなか、先頭でフィニッシュラインを通過したのは、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのエーススプリンターであるヨルディ・メーウス(ベルギー)だった。
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2着にはアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダー・プロサイクリング)が入ったものの、ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)に対して行った幅寄せが危険行為であると、集団最後尾134位への降格処分が下された。
2023年ツール・ド・フランスの最終日で勝利したメーウスが掴んだ、今シーズン初勝利。「シーズン初戦(エトワール・ド・ベセージュ)で区間2位に入り、今大会は初日に標準を定めていた。だが中止になり、だからこそ今日のスプリントを狙っていた。とても嬉しいよ」とコメントしている。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2025第3ステージ結果
1位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:50:57 |
2位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
3位 | アルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット) | |
4位 | カスペル・ファンウーデン(オランダ、ピクニック・ポストNL) | |
5位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
134位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダー・プロサイクリング) |
個人総合成績
1位 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) | 8:47:08 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | +0:04 |
3位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、イネオス・グレナディアーズ) | +0:13 |
4位 | アントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | +0:20 |
5位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | ゲルマン・ティバニ(アルゼンチン、アヴィルド・ロウレターノ・ロウレ) |
ヤングライダー賞 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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