2025/02/20(木) - 08:30
2つある山頂フィニッシュの1つ目、標高1,491mのジュベルジャイスでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が快走。UAEツアー第3ステージをスプリントで制し、総合リーダージャージを手に入れた。
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前日勝者で総合リーダージャージを着るジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:UAE Tour
21歳のジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が、前日に短距離個人タイムトライアルで強豪を退けたUAEツアーは第3ステージ。UAE(アラブ首長国連邦)を構成するアジュマーン首長国の首都ラアス・アル・ハイマを出発し、平野部を駆けて標高1,491mのジュベルジャイス(全長21.6km/平均勾配5.4%)の山頂にフィニッシュする。
最後のジュベルジャイスの標高差がそのままこの日の獲得標高差のようなシンプルなステージは、5名が逃げグループを形成する。その中にVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネは初日にも逃げたマヌエーレ・トロッツィ(イタリア)ら3名を入れ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは193cmの長身ジョルジェ・ジュリッチ(セルビア)など2名を送った。
トロッツィが着用する黒色の中間スプリントジャージを賭け、中間スプリントではアタック合戦が勃発。27歳にして今年プロデビューのカルロス・サムディオ(パナマ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が1つ目を3位、2つ目をトップ通過して着用の権利を得る。そして2名まで減った逃げ集団が1分半のリードを保ち、ジュベルジャイスに足を踏み入れた。
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ジュベルジャイスでプロトンを先導するUAEチームエミレーツXRG photo:UAE Tour
メイン集団では2023年大会のジュベルジャイス覇者、エイネル・ルビオ(コロンビア、モビスター)がパンクで脱落。残り18kmでUAEチームエミレーツXRGがペースを作るプロトンが逃げを飲み込み、徐々に人数を減らしながら登っていく。懸命に前を追ったルビオは集団復帰を果たすなか、集団の牽引はデカトロンAG2Rラモンディアールに移った。
デカトロンのアシストが役目を終えると、残り1.9km地点でフェリックス・ガル(オーストリア)が加速。それをジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)が追いかけ、背後のポガチャルが静かに様子を窺う。脚を緩めたガルに代わってヴァインが先頭に立つと、ハイペースでフラムルージュ(残り1km)を通過し、最終コーナーの手前でポガチャルが先頭に立った。
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スプリントで先頭に立つタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:UAE Tour
最終ストレートに入った瞬間、スプリントを開始したポガチャル。世界王者の証であるアルカンシエルが見せた圧巻のスピードには、オスカー・オンリー(イギリス、ピクニック・ポストNL)やレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット)は届かない。そして何度も後ろを振り返る余裕を見せたポガチャルが、メインスポンサーの目の前で勝利した。
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ジュベルジャイスを制したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:UAE Tour
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総合首位に立ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:UAE Tour
途中ライバルチームに集団先頭を譲りながらも、最後はヴァインのペースメイクからチームワークを勝利に繋げたポガチャル。「感覚は良く、3日目にしてようやくレースに戻ってきた。チームは完璧かつ勝利にふさわしい走りを見せた。アルカンシエルでの勝利は格別だよ」と、総合でも首位に立ったポガチャルは語った。
2位にはオンリー、3位はガルが入った。また総合リーダージャージを失ったジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は26秒遅れの21位だった。
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21歳のジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が、前日に短距離個人タイムトライアルで強豪を退けたUAEツアーは第3ステージ。UAE(アラブ首長国連邦)を構成するアジュマーン首長国の首都ラアス・アル・ハイマを出発し、平野部を駆けて標高1,491mのジュベルジャイス(全長21.6km/平均勾配5.4%)の山頂にフィニッシュする。
最後のジュベルジャイスの標高差がそのままこの日の獲得標高差のようなシンプルなステージは、5名が逃げグループを形成する。その中にVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネは初日にも逃げたマヌエーレ・トロッツィ(イタリア)ら3名を入れ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは193cmの長身ジョルジェ・ジュリッチ(セルビア)など2名を送った。
トロッツィが着用する黒色の中間スプリントジャージを賭け、中間スプリントではアタック合戦が勃発。27歳にして今年プロデビューのカルロス・サムディオ(パナマ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が1つ目を3位、2つ目をトップ通過して着用の権利を得る。そして2名まで減った逃げ集団が1分半のリードを保ち、ジュベルジャイスに足を踏み入れた。
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メイン集団では2023年大会のジュベルジャイス覇者、エイネル・ルビオ(コロンビア、モビスター)がパンクで脱落。残り18kmでUAEチームエミレーツXRGがペースを作るプロトンが逃げを飲み込み、徐々に人数を減らしながら登っていく。懸命に前を追ったルビオは集団復帰を果たすなか、集団の牽引はデカトロンAG2Rラモンディアールに移った。
デカトロンのアシストが役目を終えると、残り1.9km地点でフェリックス・ガル(オーストリア)が加速。それをジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)が追いかけ、背後のポガチャルが静かに様子を窺う。脚を緩めたガルに代わってヴァインが先頭に立つと、ハイペースでフラムルージュ(残り1km)を通過し、最終コーナーの手前でポガチャルが先頭に立った。
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最終ストレートに入った瞬間、スプリントを開始したポガチャル。世界王者の証であるアルカンシエルが見せた圧巻のスピードには、オスカー・オンリー(イギリス、ピクニック・ポストNL)やレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット)は届かない。そして何度も後ろを振り返る余裕を見せたポガチャルが、メインスポンサーの目の前で勝利した。
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途中ライバルチームに集団先頭を譲りながらも、最後はヴァインのペースメイクからチームワークを勝利に繋げたポガチャル。「感覚は良く、3日目にしてようやくレースに戻ってきた。チームは完璧かつ勝利にふさわしい走りを見せた。アルカンシエルでの勝利は格別だよ」と、総合でも首位に立ったポガチャルは語った。
2位にはオンリー、3位はガルが入った。また総合リーダージャージを失ったジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は26秒遅れの21位だった。
UAEツアー2025第3ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 4:36:04 |
2位 | オスカー・オンリー(イギリス、ピクニック・ポストNL) | |
3位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
4位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット) | |
5位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | |
6位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | イバン・ロメオ(スペイン、モビスター) | +0:04 |
8位 | パブロ・カストリーリョ(スペイン、モビスター) | |
9位 | マシュー・リッチテッロ(アメリカ、イスラエル・プレミアテック) | |
10位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) | 8:20:41 |
2位 | ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:18 |
3位 | パブロ・カストリーリョ(スペイン、モビスター) | +0:23 |
4位 | イバン・ロメオ(スペイン、モビスター) | +0:24 |
5位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:26 |
6位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:33 |
7位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | +0:34 |
8位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:35 |
9位 | アロルド・テハダ(コロンビア、XDSアスタナ) | +0:38 |
10位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット) |
その他の特別賞
ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) |
ヤングライダー賞 | ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UAE Tour
photo:UAE Tour
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