2025/02/13(木) - 08:40
平均勾配10%の山岳にフィニッシュしたツアー・オブ・オマーン最終第5ステージ。ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)が勝利し、2位のアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)が逆転の総合優勝に輝いた。

スタートを待つパレパントルとゴデュ photo:A.S.O.
アラビア半島の国オマーンを舞台にした5日間のステージレース、ツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)は最終日を迎えた。第5ステージはイムティから時計回りに平坦路を進み、アフダル山(登坂距離5.7km/平均勾配10.5%)の頂上にフィニッシュするシンプルなレイアウト。この138.5kmレースに、日本人選手3名(小山智也、石橋学、増田成幸)を含む115名が挑んだ。
集団先頭でスタートしたのは、3日目勝者でリーダージャージを着るダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)。対するは6秒差で総合2位につけるアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)やヤングライダー賞ジャージを纏うパレパントルも、ステージ優勝と総合逆転を狙って走り出した。
大会最終日といえど、気温30度と冬のヨーロッパなどから来た選手たちには厳しいコンディションのなか、17名の大きな逃げ集団が形成される。その中には2023大会のアフダル山を制したマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が入り、メイン集団はUAEチームエミレーツXRGやグルパマFDJが牽引。最初の2時間は時速45kmを超えるハイスピードで展開し、JCLチーム右京も集団前方に人数を固めた。

17名という大所帯の逃げ集団が形成された photo:A.S.O.

ラクダが見守るなかアフダル山を目指すプロトン photo:A.S.O.
プロトンは最大2分差とタイトにペースをコントロールし、ファンセヴェナントら4名まで減った逃げはアフダル山に突入する。そしてUAEは残り3.2km地点で猛烈なペースアップ。逃げ集団を飲み込み、いよいよ勝負はアフダル山頂への激坂区間へ。山岳バトルが幕を開けた。
ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)の高速牽引は集団を4名まで絞った残り2km地点で、イェーツが後ろを振り向きながらスピードアップ。それにはパレパントルしか追従できず、総合首位ゴデュは遅れを喫する。イェーツのアタックから300mほど登ったところで、今度はパレパントルが仕掛けた。

先頭はパレパントルとイェーツ、ゴデュの3名に絞られる photo:A.S.O.

イェーツを引き離すヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:A.S.O.
しかしイェーツを引き離すことはできず、牽制に入った2名にゴデュが合流。そのまま3名はフラムルージュ(残り1km)を通過し、イェーツがダンシングで緩やかに上げたペースにゴデュが再び遅れる。そのためステージ優勝の行方は2名に絞られ、残り100m標識の手前でパレパントルがアタックを決めた。
イェーツに2秒差をつけ、新チームに勝利をもたらしたパレパントル。「総合優勝は難しいと判断し、ステージ優勝に目標を切り替えた。勝てて本当に嬉しい」と、ヤングライダー賞にも輝いたパレパントルは語った。

山岳決戦を制したヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:A.S.O.

逆転で総合連覇を達成したアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
そしてゴデュが45秒差の3位でフィニッシュしたため、総合優勝は逆転でイェーツの手に。「トップコンディションではないなか、このレベルで戦えたことが嬉しい。チームの献身的な働きに感謝したい。この総合優勝は、今後のシーズンに向けて大きな自信になる」と、イェーツは2年連続での総合優勝を喜んだ。
一方、ステージレースで初の総合優勝を逃したゴデュは「全力を尽くしたのだが、今朝着たジャージを失うのは悲しいことだ」と悔しがった。日本人選手ではブルゴスBHの小山とチーム右京の増田は完走し、石橋は途中棄権となった。

アラビア半島の国オマーンを舞台にした5日間のステージレース、ツアー・オブ・オマーン(UCI2.Pro)は最終日を迎えた。第5ステージはイムティから時計回りに平坦路を進み、アフダル山(登坂距離5.7km/平均勾配10.5%)の頂上にフィニッシュするシンプルなレイアウト。この138.5kmレースに、日本人選手3名(小山智也、石橋学、増田成幸)を含む115名が挑んだ。
集団先頭でスタートしたのは、3日目勝者でリーダージャージを着るダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)。対するは6秒差で総合2位につけるアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG)やヤングライダー賞ジャージを纏うパレパントルも、ステージ優勝と総合逆転を狙って走り出した。
大会最終日といえど、気温30度と冬のヨーロッパなどから来た選手たちには厳しいコンディションのなか、17名の大きな逃げ集団が形成される。その中には2023大会のアフダル山を制したマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が入り、メイン集団はUAEチームエミレーツXRGやグルパマFDJが牽引。最初の2時間は時速45kmを超えるハイスピードで展開し、JCLチーム右京も集団前方に人数を固めた。


プロトンは最大2分差とタイトにペースをコントロールし、ファンセヴェナントら4名まで減った逃げはアフダル山に突入する。そしてUAEは残り3.2km地点で猛烈なペースアップ。逃げ集団を飲み込み、いよいよ勝負はアフダル山頂への激坂区間へ。山岳バトルが幕を開けた。
ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG)の高速牽引は集団を4名まで絞った残り2km地点で、イェーツが後ろを振り向きながらスピードアップ。それにはパレパントルしか追従できず、総合首位ゴデュは遅れを喫する。イェーツのアタックから300mほど登ったところで、今度はパレパントルが仕掛けた。


しかしイェーツを引き離すことはできず、牽制に入った2名にゴデュが合流。そのまま3名はフラムルージュ(残り1km)を通過し、イェーツがダンシングで緩やかに上げたペースにゴデュが再び遅れる。そのためステージ優勝の行方は2名に絞られ、残り100m標識の手前でパレパントルがアタックを決めた。
イェーツに2秒差をつけ、新チームに勝利をもたらしたパレパントル。「総合優勝は難しいと判断し、ステージ優勝に目標を切り替えた。勝てて本当に嬉しい」と、ヤングライダー賞にも輝いたパレパントルは語った。


そしてゴデュが45秒差の3位でフィニッシュしたため、総合優勝は逆転でイェーツの手に。「トップコンディションではないなか、このレベルで戦えたことが嬉しい。チームの献身的な働きに感謝したい。この総合優勝は、今後のシーズンに向けて大きな自信になる」と、イェーツは2年連続での総合優勝を喜んだ。
一方、ステージレースで初の総合優勝を逃したゴデュは「全力を尽くしたのだが、今朝着たジャージを失うのは悲しいことだ」と悔しがった。日本人選手ではブルゴスBHの小山とチーム右京の増田は完走し、石橋は途中棄権となった。
ツアー・オブ・オマーン2025第5ステージ結果
1位 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) | 3:13:15 |
2位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG) | +0:02 |
3位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:45 |
4位 | エンブレット・スヴェスタードボーデン | +0:51 |
5位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) |
個人総合成績
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツXRG) | 21:13:18 |
2位 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) | +0:06 |
3位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:39 |
4位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリング) | +1:07 |
5位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:16 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | Q36.5プロサイクリング |
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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