2025/02/09(日) - 13:15
登坂距離10kmのジュベルハフィートにフィニッシュしたUAEツアー・ウィメン第3ステージでエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)が勝利。残り3kmからのアタックを成功させ、総合優勝に王手をかけた。

2連勝でリーダージャージを着用するロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:UAE Tour
前日はスタート後僅か3kmで横風による集団分断が起こり、そのまま先頭集団がフィニッシュする波乱。それから一夜明け、第3ステージはジュベルハフィート(距離10.8km/平均6.6%)の頂上を目指す大会唯一の山頂フィニッシュが舞台となった。
昨年この名物坂を制したロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が不出場のため、注目はロンゴボルギーニ1人に集中した。スタート直後から繰り広げられた激しいアタック合戦は決め手に欠き、50kmを過ぎてようやく逃げが成立。ビーピンク・イマトラ・ボンジョアンニに移籍した垣田真穂のチームメイト、スロバキア王者のノラ・イェンチュショヴァら3名が最大3分のリードを得た。
しかし横風分断の危険性のある区間に入り、メイン集団のペースが一気に上がる。そのため残り78kmで早くも逃げを吸収。振り出しに戻ったレースは、序盤から積極的だったコフィディス・ウィメンが仕掛け、マルタ・ラフ(ポーランド、SDワークス・プロタイム)を含む新たな3名が先頭で集団を作った。

ジュベルハフィートに突入した選手たち photo:UAE Tour
そのまま46秒のリードで逃げ集団はジュベルハフィートに突入。それを追うプロトンはシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)がペースを作り、逃げを吸収する。2連勝でリーダージャージを着るロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が遅れるなか、プロトンで登坂バトルが幕開けた。
岩山に引かれた登山道を行く集団は、メインスポンサーにアピールしたいUAEが人数を絞っていく。そのハイペースには優勝候補の1人であったジュリエット・ラブース(フランス、FDJスエズ)などが遅れ、残り5kmでマビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタック。しかし余裕な表情を見せるロンゴボルギーニを引き離すことはできない。

残り3kmでアタックしたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:UAE Tour

スポンサーの前で勝利を決めたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:UAE Tour
残り3km地点の手前で、今度はロンゴボルギーニが仕掛ける。しかしここまで7kmの登坂で疲弊したライバルたちは、イタリア王者のハイペース登坂についていくことはできない。その結果、ロンゴボルギーニが3km独走を決めてフィニッシュラインに到着した。
「終盤で牽引してくれたペルシコはもちろん、チーム全員が素晴らしい走りを見せてくれた。残り3km地点がアタックのタイミングだと判断し、後続との差を広げるために、自分のリズムを維持して走り続けた。新しいチームで初めて手に入れた勝利は特別」と、ロンゴボルギーニは喜びを語った。
35秒遅れて、チームプレイに徹したペルシコが2位でフィニッシュ。そのためUAEがワンツーフィニッシュを飾った。

総合優勝に王手をかけたエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) photo:UAE Tour

前日はスタート後僅か3kmで横風による集団分断が起こり、そのまま先頭集団がフィニッシュする波乱。それから一夜明け、第3ステージはジュベルハフィート(距離10.8km/平均6.6%)の頂上を目指す大会唯一の山頂フィニッシュが舞台となった。
昨年この名物坂を制したロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が不出場のため、注目はロンゴボルギーニ1人に集中した。スタート直後から繰り広げられた激しいアタック合戦は決め手に欠き、50kmを過ぎてようやく逃げが成立。ビーピンク・イマトラ・ボンジョアンニに移籍した垣田真穂のチームメイト、スロバキア王者のノラ・イェンチュショヴァら3名が最大3分のリードを得た。
しかし横風分断の危険性のある区間に入り、メイン集団のペースが一気に上がる。そのため残り78kmで早くも逃げを吸収。振り出しに戻ったレースは、序盤から積極的だったコフィディス・ウィメンが仕掛け、マルタ・ラフ(ポーランド、SDワークス・プロタイム)を含む新たな3名が先頭で集団を作った。

そのまま46秒のリードで逃げ集団はジュベルハフィートに突入。それを追うプロトンはシルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)がペースを作り、逃げを吸収する。2連勝でリーダージャージを着るロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が遅れるなか、プロトンで登坂バトルが幕開けた。
岩山に引かれた登山道を行く集団は、メインスポンサーにアピールしたいUAEが人数を絞っていく。そのハイペースには優勝候補の1人であったジュリエット・ラブース(フランス、FDJスエズ)などが遅れ、残り5kmでマビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ)がアタック。しかし余裕な表情を見せるロンゴボルギーニを引き離すことはできない。


残り3km地点の手前で、今度はロンゴボルギーニが仕掛ける。しかしここまで7kmの登坂で疲弊したライバルたちは、イタリア王者のハイペース登坂についていくことはできない。その結果、ロンゴボルギーニが3km独走を決めてフィニッシュラインに到着した。
「終盤で牽引してくれたペルシコはもちろん、チーム全員が素晴らしい走りを見せてくれた。残り3km地点がアタックのタイミングだと判断し、後続との差を広げるために、自分のリズムを維持して走り続けた。新しいチームで初めて手に入れた勝利は特別」と、ロンゴボルギーニは喜びを語った。
35秒遅れて、チームプレイに徹したペルシコが2位でフィニッシュ。そのためUAEがワンツーフィニッシュを飾った。

UAEツアー・ウィメン2025第3ステージ
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | 3:56:31 |
2位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:35 |
3位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | |
4位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:38 |
5位 | バルバラ・マルコッティ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) | |
6位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +0:43 |
7位 | ディリシン・ミエルモン(フランス、セラティジット・プロサイクリング) | +1:29 |
8位 | ニンケ・フィンケ(オランダ、ピクニック・ポストNL) | +1:30 |
9位 | ペトラ・スティアスニー(スイス、ローランド) | +1:38 |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +1:50 |
個人総合成績
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | 10:11:29 |
2位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | +2:09 |
3位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | +2:11 |
4位 | モニカ・トリンカコロネル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +2:18 |
5位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | +3:02 |
6位 | バルバラ・マルコッティ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) | +3:10 |
7位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +3:15 |
8位 | カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +3:34 |
9位 | マライレ・メイエリング(オランダ、モビスター) | +3:40 |
10位 | ファイファー・ジョルジ(イギリス、ピクニック・ポストNL) | +3:42 |
その他の特別賞
ポイント賞 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
チーム総合成績 | UAEチームADQ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UAE Tour
photo:UAE Tour
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