2025/02/07(金) - 18:30
UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーを走ったバイクをスタートリスト順、3チームごとに紹介していく。第4弾は大幅な機材変更を行なったピクニック・ポストNLとコフィディス、そしてアルケア・B&Bホテルズを取り上げる。
ピクニック・ポストNL

ピクニック・ポストNLはラピエールにスイッチ。新型のXelius DRSを全メンバーが使う photo:Kei Tsuji
昨年から打って変わって機材を大きく変更したのがDSMフェルミニッヒ・ポストNL改めピクニック・ポストNL。オランダで2015年に創業されたオンラインスーパーチェーンをタイトルスポンサーに迎えたオランダの伝統チームは、これまでのスコットからラピエールにスイッチ。昨年ワールドツアー供給が無かったラピエールが1年ぶりに男子レースのトップシーンに戻ってきた。
ラピエールのアイコンでもある特徴的なシートチューブデザインを、これまで以上にアグレッシブなデザインに変更したチームバイクは、2024年末に発表された新型モデル「Xelius DRS」。チームロゴは一切排除されているが、公式サイト上ではカラーも異なるチームエディションが紹介されており、順次こちらのペイントが施されたフレームに切り替わると思われる。

ホイールはシマノからイタリアのウルサスに。MIURAシリーズ各種を運用する。タイヤはヴィットリアのCORSA PRO photo:Kei Tsuji

供給専用のアウター56Tを運用 photo:Kei Tsuji 
ラピエールの一体型ハンドルを使用する photo:Kei Tsuji
コンポーネントはシマノDURA-ACEのままだが、ブランドロゴの一部だけが貼られたホイールはイタリアのウルサス。ハイエンドモデルのMIURAシリーズ各種を使い、長年パートナーシップを組むヴィットリアのCORSA PRO(28c)。ステム一体型のハンドルはラピエールのオリジナル品だ。
コフィディス

コフィディスのルック795 BLADE RS。今年はワールドチーム唯一のカンパニョーロ使用チームとなった photo:Kei Tsuji
ブライアン・コカール(フランス)による集団スプリント勝利をもぎ取ったコフィディス。チームバイクは昨年から継続してモンドリアンカラーのルック795 BLADE RSだが、コンポーネントをシマノからカンパニョーロに換装、ホイールもコリマからカンパニョーロへ、他にも大きな変革を果たしたことが話題だ。
2023年のAG2R以来、1年ぶりのワールドチーム復帰となるカンパニョーロ。もちろんコンポーネントは最上級のSUPER RECORD WIRELESSで、ホイールは一般発売がアナウンスされたことでも話題を呼んでいるスペシャルグラフィックのBORA ULTRA WTO TEAM EDITION。コカールは一般発売ラインナップには存在しない55-39Tというチェーンリングを使ってスプリントを繰り広げた。

ダブルボタンが特徴的なSUPER RECORD WIRELESS。バーテープは厚巻きになっている photo:Kei Tsuji

一般発売ラインナップには存在しない55-39T photo:Kei Tsuji 
ルックのKEO BLADE POWERペダルでパワー計測を行う photo:Kei Tsuji
カンパニョーロは昨年春にスパイダーアーム式のオリジナルパワーメーターをリリースしているが、チームでは運用されず、機材のイタリア化が進んだ中でもフランスチームとしての矜持を保つルックのKEO BLADE POWERペダルでデータ計測を行っている。
タイヤはミシュランからヴィットリアのCORSA PROへと変わり、昨年まで長らくチューブラータイヤにこだわって運用していたコフィディスがチューブレス化を達成したこととなる。
アルケア・B&Bホテルズ

エアロオールラウンダーのOLTRE RC。チームのメインモデルだ photo:Kei Tsuji
アルケア・B&Bホテルズは引き続きイタリアのビアンキを駆る。軽量山岳モデルのSPECIALISSIMA RCとエアロオールラウンダーのOLTRE RCを併用しているが、昨年からカラーチェンジ。SPECIALISSIMAは軽さを求めてチェレステを最小限に留めているほか、OLTREもメタリック調のチェレステを新採用している。
コンポーネントはシマノDURA-ACEだが、FSAのパワーメーター付きクランクセットを使い、さらにリアディレイラーにサイクリングセラミック社製のプーリーを採用していることが目新しい。クレリ=サン=タンドレで製造される新興カスタムブランドで、チームカラーに合わせた赤いカラーが特徴。プーリーケージごと交換しているもの、純正ケージのままプーリーだけ変えているものなど状態はさまざま。

クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケア・B&Bホテルズ)のSPECIALISSIMA RC photo:Kei Tsuji

サイクリングセラミック社製のプーリーを採用 photo:Kei Tsuji 
OLTRE RC専用の特徴的な一体型ハンドル photo:Kei Tsuji
ヴィジョンのMETRONホイールとヴィットリアのCORSA PROタイヤ(28c)の組み合わせは昨年同様。写真のゼッケン111はクライマーのクリスティアン・ロドリゲス(スペイン)のバイクで、ホイールは前45SL+後60SLという組み合わせだ。ゼロセットバックのシートポストと、サドルを思い切り前に出した前乗りポジションが特徴。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji
ピクニック・ポストNL

昨年から打って変わって機材を大きく変更したのがDSMフェルミニッヒ・ポストNL改めピクニック・ポストNL。オランダで2015年に創業されたオンラインスーパーチェーンをタイトルスポンサーに迎えたオランダの伝統チームは、これまでのスコットからラピエールにスイッチ。昨年ワールドツアー供給が無かったラピエールが1年ぶりに男子レースのトップシーンに戻ってきた。
ラピエールのアイコンでもある特徴的なシートチューブデザインを、これまで以上にアグレッシブなデザインに変更したチームバイクは、2024年末に発表された新型モデル「Xelius DRS」。チームロゴは一切排除されているが、公式サイト上ではカラーも異なるチームエディションが紹介されており、順次こちらのペイントが施されたフレームに切り替わると思われる。



コンポーネントはシマノDURA-ACEのままだが、ブランドロゴの一部だけが貼られたホイールはイタリアのウルサス。ハイエンドモデルのMIURAシリーズ各種を使い、長年パートナーシップを組むヴィットリアのCORSA PRO(28c)。ステム一体型のハンドルはラピエールのオリジナル品だ。
コフィディス

ブライアン・コカール(フランス)による集団スプリント勝利をもぎ取ったコフィディス。チームバイクは昨年から継続してモンドリアンカラーのルック795 BLADE RSだが、コンポーネントをシマノからカンパニョーロに換装、ホイールもコリマからカンパニョーロへ、他にも大きな変革を果たしたことが話題だ。
2023年のAG2R以来、1年ぶりのワールドチーム復帰となるカンパニョーロ。もちろんコンポーネントは最上級のSUPER RECORD WIRELESSで、ホイールは一般発売がアナウンスされたことでも話題を呼んでいるスペシャルグラフィックのBORA ULTRA WTO TEAM EDITION。コカールは一般発売ラインナップには存在しない55-39Tというチェーンリングを使ってスプリントを繰り広げた。



カンパニョーロは昨年春にスパイダーアーム式のオリジナルパワーメーターをリリースしているが、チームでは運用されず、機材のイタリア化が進んだ中でもフランスチームとしての矜持を保つルックのKEO BLADE POWERペダルでデータ計測を行っている。
タイヤはミシュランからヴィットリアのCORSA PROへと変わり、昨年まで長らくチューブラータイヤにこだわって運用していたコフィディスがチューブレス化を達成したこととなる。
アルケア・B&Bホテルズ

アルケア・B&Bホテルズは引き続きイタリアのビアンキを駆る。軽量山岳モデルのSPECIALISSIMA RCとエアロオールラウンダーのOLTRE RCを併用しているが、昨年からカラーチェンジ。SPECIALISSIMAは軽さを求めてチェレステを最小限に留めているほか、OLTREもメタリック調のチェレステを新採用している。
コンポーネントはシマノDURA-ACEだが、FSAのパワーメーター付きクランクセットを使い、さらにリアディレイラーにサイクリングセラミック社製のプーリーを採用していることが目新しい。クレリ=サン=タンドレで製造される新興カスタムブランドで、チームカラーに合わせた赤いカラーが特徴。プーリーケージごと交換しているもの、純正ケージのままプーリーだけ変えているものなど状態はさまざま。



ヴィジョンのMETRONホイールとヴィットリアのCORSA PROタイヤ(28c)の組み合わせは昨年同様。写真のゼッケン111はクライマーのクリスティアン・ロドリゲス(スペイン)のバイクで、ホイールは前45SL+後60SLという組み合わせだ。ゼロセットバックのシートポストと、サドルを思い切り前に出した前乗りポジションが特徴。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji
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