2025/02/03(月) - 08:08
2月2日に行われたカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースでマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)が独走。例年集団スプリントで決着することが多いレースで終盤アタックを決め、勝利した。

真夏のオーストラリアで行われた第9回カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース photo:CorVos
男子のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースは前日の女子レースを同様、ジーロングを発着地点に南側を巡るフラットコース。終盤にチャランブラ・クレス・クライム(距離1.4km/平均7%)を4度登坂するため、ピュアスプリンターには厳しいレイアウトとなっている。
昨年ハンドル投げの接戦を制したローレンス・ピシー(ニュージーランド)はグルパマFDJからレッドブル・ボーラ・ハンスグローエにチームを変えて出場。一方、ツアー・ダウンアンダーに出場した留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)は前哨戦サーフコースト・クラシックで落車し、鎖骨を骨折したため不出場だった。

単独逃げを試みたアンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos
気温35度と南半球らしい真夏のなかで行われたレースは、プロ1年目の21歳アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ)が1人逃げを敢行。メイン集団はレッドブルなどが中心でペースメイクを担い、ピクニック・ポストNLやリドル・トレックも力を貸す。最大38度まで上がった気温に観客が選手たちに水を掛けるシーンもありながら、選手たちは順調に残り距離を減らしていった。
残り70kmでラッカーニが吸収されると、ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やピーテル・セリー(ベルギー、スーダル・クイックステップ)などがアタックを仕掛けた。またクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら4名が新たな逃げ集団を形成する場面もあったが、いずれも決定的なアドバンテージは得られない。チャランブラ・クレス・クライムを越える度に集団の人数は減り、残り10kmの最後の登坂する頃に先頭は10名前後に絞られた。

残り8km地点でのアタックを成功させたマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race
そして残り8km地点でマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)がアタック。0~15秒のリードを奪ったスイス王者に対し、追走集団にはスプリントを得意とするアーロン・ゲイト(ニュージーランド、XDSアスタナ)やコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)らがいたため、追走の足並みが揃わない。最後までハイテンポをキープしたシュミットがそのまま独走勝利を果たした。

チームに母国勝利をもたらしたマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos
オーストラリアでのサントス・ツアー・ダウンアンダーや、チームのタイトルスポンサーの地で行われたアルウラー・ツアーで勝利を逃し続けたジェイコに、待望の勝利をもたらしたシュミット。「ワールドツアーでのワンデーレースでは初勝利となった。特別な気持ちだし、チームとしても価値ある勝利だ。とても嬉しいよ」と喜びを語った。
3秒遅れの集団スプリントに持ち込まれた2位争いはニュージーランド王者ゲイトが先着し、3位は昨年勝者のピシーが入っている。
ツアー・ダウンアンダーから続いたオーストラリアでのワールドツアーは、このあとアラブ首長国連邦でのUAEツアーを挟み、3月1日のオムロープ・ヘットニュースブラットにて春のクラシックシーズンに突入する。

ヘイマン監督やカデル・エヴァンスと共に表彰台に上がったマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race

男子のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースは前日の女子レースを同様、ジーロングを発着地点に南側を巡るフラットコース。終盤にチャランブラ・クレス・クライム(距離1.4km/平均7%)を4度登坂するため、ピュアスプリンターには厳しいレイアウトとなっている。
昨年ハンドル投げの接戦を制したローレンス・ピシー(ニュージーランド)はグルパマFDJからレッドブル・ボーラ・ハンスグローエにチームを変えて出場。一方、ツアー・ダウンアンダーに出場した留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)は前哨戦サーフコースト・クラシックで落車し、鎖骨を骨折したため不出場だった。

気温35度と南半球らしい真夏のなかで行われたレースは、プロ1年目の21歳アンドレア・ラッカーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ)が1人逃げを敢行。メイン集団はレッドブルなどが中心でペースメイクを担い、ピクニック・ポストNLやリドル・トレックも力を貸す。最大38度まで上がった気温に観客が選手たちに水を掛けるシーンもありながら、選手たちは順調に残り距離を減らしていった。
残り70kmでラッカーニが吸収されると、ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やピーテル・セリー(ベルギー、スーダル・クイックステップ)などがアタックを仕掛けた。またクリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)ら4名が新たな逃げ集団を形成する場面もあったが、いずれも決定的なアドバンテージは得られない。チャランブラ・クレス・クライムを越える度に集団の人数は減り、残り10kmの最後の登坂する頃に先頭は10名前後に絞られた。

そして残り8km地点でマウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)がアタック。0~15秒のリードを奪ったスイス王者に対し、追走集団にはスプリントを得意とするアーロン・ゲイト(ニュージーランド、XDSアスタナ)やコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)らがいたため、追走の足並みが揃わない。最後までハイテンポをキープしたシュミットがそのまま独走勝利を果たした。

オーストラリアでのサントス・ツアー・ダウンアンダーや、チームのタイトルスポンサーの地で行われたアルウラー・ツアーで勝利を逃し続けたジェイコに、待望の勝利をもたらしたシュミット。「ワールドツアーでのワンデーレースでは初勝利となった。特別な気持ちだし、チームとしても価値ある勝利だ。とても嬉しいよ」と喜びを語った。
3秒遅れの集団スプリントに持ち込まれた2位争いはニュージーランド王者ゲイトが先着し、3位は昨年勝者のピシーが入っている。
ツアー・ダウンアンダーから続いたオーストラリアでのワールドツアーは、このあとアラブ首長国連邦でのUAEツアーを挟み、3月1日のオムロープ・ヘットニュースブラットにて春のクラシックシーズンに突入する。

カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース2025結果
1位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | 4:26:07 |
2位 | アーロン・ゲイト(ニュージーランド、XDSアスタナ) | +0:03 |
3位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ハビエル・ロモ(スペイン、モビスター) | |
5位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、リドル・トレック) | |
6位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | レミ・ロシャ(フランス、グルパマFDJ) | |
9位 | オスカー・オンリー(イギリス、ピクニック・ポストNL) | |
10位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:08 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race, CorVos
photo:Cadel Evans Great Ocean Road Race, CorVos
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