2025/02/01(土) - 12:49
スペイン・マヨルカ島で開幕した、5つのワンデーレースが連なるチャレンジマヨルカ。ヤン・クリステン(スイス)が独走勝利した初戦から、フロリアン・ストーク(ドイツ)がプロ初勝利を飾った3戦目までの模様をお届けする。
真夏のオーストラリアで開幕したワールドツアー初戦、サントス・ツアー・ダウンアンダーが閉幕するなか、ヨーロッパではこちらも例年通りチャレンジマヨルカがはじまった。その名の通り地中海に浮かぶスペイン・マヨルカ島を舞台にした本大会は、5つのワンデーレースが連なったレースシリーズ。出場選手が入れ替わりながら多くの選手たちがオフシーズンの成果を確かめた。
トロフェオ・カルヴィア(1月29日)

チャレンジマヨルカの初戦に出場したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:Challenge Ciclista Mallorca
その初戦であるトロフェオ・カルヴィア(UCI1.1)はマヨルカ島西部のパルマノバをスタートし、北の山岳地帯を巡って戻ってくる149.6km。このタフな丘陵レースは残り13km地点で単独先頭に立っていたフレデリク・ワンダール(デンマーク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に、クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)が合流した。
その2名をマルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング)ら含む7名集団が追走する。そして集団の中からヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)が飛び出し、先頭2名にジョイン。そのまま先頭集団は残り1kmを通過し、直後にアタックしたクリステンが2名を突き放し勝利した。

独走勝利したヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) photo:Challenge Ciclista Mallorca
若干20歳で、プロ4勝目を手に入れたクリステン。「(スペインの)グラン・カナリア島で行った冬のトレーニングがとても上手くいった結果。最高に嬉しいよ」と喜びを語った。
トロフェオ・セスサリーナス(1月30日)

大会2戦目でプロデビューを果たした小山智也(ブルゴスBH) photo:Burgos Burpellet BH
第2戦のトロフェオ・セスサリーナスは一転、集団スプリントで決着した。小山智也(ブルゴスBH)のプロデビュー戦となったレースにはビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)やマックス・カンター(ドイツ、XDSアスタナ)などスピードに長けた有力選手たちが出場。最終局面ではウノエックス・モビリティを先頭に最終ストレートに突入した。
アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が先んじてスプリントを開始し、その背後についたマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出すタイミングを窺う。そしてフィニッシュライン手前でファンデンベルフが横に並ぶと、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過した。

スプリントを制したマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:Challenge Ciclista Mallorca
昨年ツール・ド・フランスに初出場し、チームのエーススプリンターを担った25歳ファンデンベルフが、今年初レースで勝利を手に入れた。また小山は1分21秒遅れの149位で、デビュー戦を無事に終えている。
トロフェオ・セッラトラムンタナ(1月31日)

悪天候のなか行われた第3戦 photo:Challenge Ciclista Mallorca
マヨルカ島北西部の山岳地帯が舞台となった3戦目、トロフェオ・セッラトラムンタナはコース中盤に3つの2級山岳を越えるレイアウト。151.3kmレースは雨に加え強い風が選手たちを襲う。終盤に集団の人数はヒルシなど有力選手ら15名に絞られ、クリステンを落車で失ったUAEから、初日3位だったアントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)がアタックした。
21歳モルガドのアタックは決定的なものにはならず、残り12kmで集団がキャッチ。フィニッシュまで平坦路が続く残り3.3km地点で、今度はフロリアン・ストーク(ドイツ、チューダー・プロサイクリング)が飛び出す。マルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)による単独追走も叶わず、追走集団でチェックするヒルシのアシストも受けたストークが勝利した。

プロ初勝利を飾ったフロリアン・ストーク(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) photo:Challenge Ciclista Mallorca

トロフェオ・セッラトラムンタナ表彰台:2位マルチェルージ、1位ストーク、3位フールゴー photo:Challenge Ciclista Mallorca
2020年に現ピクニック・ポストNLでプロデビューし、27歳のストークが掴んだプロ初勝利。「信じられない勝利。悪天候によってレース展開を厳しくなった。先頭集団にマルク(ヒルシ)と入った時、彼が『チャンスがあれば行け』と言われ、アタックしたんだ」と、ストークは勝因を語った。
マヨルカチャレンジは、本日2月1日にトロフェオ・アンドラッチ・ポレンサ、翌日2日にトロフェオ・パルマが行われる。
真夏のオーストラリアで開幕したワールドツアー初戦、サントス・ツアー・ダウンアンダーが閉幕するなか、ヨーロッパではこちらも例年通りチャレンジマヨルカがはじまった。その名の通り地中海に浮かぶスペイン・マヨルカ島を舞台にした本大会は、5つのワンデーレースが連なったレースシリーズ。出場選手が入れ替わりながら多くの選手たちがオフシーズンの成果を確かめた。
トロフェオ・カルヴィア(1月29日)

その初戦であるトロフェオ・カルヴィア(UCI1.1)はマヨルカ島西部のパルマノバをスタートし、北の山岳地帯を巡って戻ってくる149.6km。このタフな丘陵レースは残り13km地点で単独先頭に立っていたフレデリク・ワンダール(デンマーク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に、クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)が合流した。
その2名をマルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング)ら含む7名集団が追走する。そして集団の中からヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)が飛び出し、先頭2名にジョイン。そのまま先頭集団は残り1kmを通過し、直後にアタックしたクリステンが2名を突き放し勝利した。

若干20歳で、プロ4勝目を手に入れたクリステン。「(スペインの)グラン・カナリア島で行った冬のトレーニングがとても上手くいった結果。最高に嬉しいよ」と喜びを語った。
トロフェオ・セスサリーナス(1月30日)

第2戦のトロフェオ・セスサリーナスは一転、集団スプリントで決着した。小山智也(ブルゴスBH)のプロデビュー戦となったレースにはビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)やマックス・カンター(ドイツ、XDSアスタナ)などスピードに長けた有力選手たちが出場。最終局面ではウノエックス・モビリティを先頭に最終ストレートに突入した。
アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が先んじてスプリントを開始し、その背後についたマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出すタイミングを窺う。そしてフィニッシュライン手前でファンデンベルフが横に並ぶと、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過した。

昨年ツール・ド・フランスに初出場し、チームのエーススプリンターを担った25歳ファンデンベルフが、今年初レースで勝利を手に入れた。また小山は1分21秒遅れの149位で、デビュー戦を無事に終えている。
トロフェオ・セッラトラムンタナ(1月31日)

マヨルカ島北西部の山岳地帯が舞台となった3戦目、トロフェオ・セッラトラムンタナはコース中盤に3つの2級山岳を越えるレイアウト。151.3kmレースは雨に加え強い風が選手たちを襲う。終盤に集団の人数はヒルシなど有力選手ら15名に絞られ、クリステンを落車で失ったUAEから、初日3位だったアントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)がアタックした。
21歳モルガドのアタックは決定的なものにはならず、残り12kmで集団がキャッチ。フィニッシュまで平坦路が続く残り3.3km地点で、今度はフロリアン・ストーク(ドイツ、チューダー・プロサイクリング)が飛び出す。マルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)による単独追走も叶わず、追走集団でチェックするヒルシのアシストも受けたストークが勝利した。


2020年に現ピクニック・ポストNLでプロデビューし、27歳のストークが掴んだプロ初勝利。「信じられない勝利。悪天候によってレース展開を厳しくなった。先頭集団にマルク(ヒルシ)と入った時、彼が『チャンスがあれば行け』と言われ、アタックしたんだ」と、ストークは勝因を語った。
マヨルカチャレンジは、本日2月1日にトロフェオ・アンドラッチ・ポレンサ、翌日2日にトロフェオ・パルマが行われる。
トロフェオ・カルヴィア(1月29日)結果
1位 | ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) | 3:34:45 |
2位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) | +0:06 |
3位 | アントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) |
トロフェオ・セスサリーナス(1月30日)結果
1位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | 4:04:28 |
2位 | アントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー) | |
3位 | アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
149位 | 小山智也(ブルゴスBH) | +1:21 |
トロフェオ・セッラトラムンタナ(1月31日)結果
1位 | フロリアン・ストーク(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) | 3:16:48 |
2位 | マルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ) | +0:18 |
3位 | マルクス・フールゴー(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:24 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Challenge Ciclista Mallorca
photo:Challenge Ciclista Mallorca
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