2025/01/30(木) - 18:43
UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーを走ったバイクをスタートリスト順、3チームごとに紹介していく。第2弾はUAEチームエミレーツXRG、スーダル・クイックステップ、そしてデカトロンAG2Rラモンディアールを取り上げる。
UAEチームエミレーツXRG

総合優勝したジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)のコルナゴ V4Rs photo:Kei Tsuji
ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)の総合優勝を叶え、タデイ・ポガチャル(スロベニア)だけではない戦力層を見せつけたUAEチームエミレーツXRG。今年もコルナゴの軽量オールラウンドモデルであるV4Rsをメインバイクに据えており、話題のエアロモデルY1Rsはダウンアンダーでは使用されていなかった。
チームとシマノは2025年から2028年までのオフィシャルテクニカルパートナーシップを結び、チェーンステーにはSHIMANOロゴが加わったが、シマノのラインナップにない歯数はカーボンTiのチェーンリングを継続使用。同社製のカーボンブレーキローターは姿を消しシマノ純正に置き換えられている模様。優勝したナルバエスのクランク長は165mmだった。

こちらはナルバエスの平坦ステージ用セットアップ。チェーンリングが異なる photo:Kei Tsuji

シマノのラインナップに無い大きな歯数はカーボンTiのチェーンリングを使う photo:Kei Tsuji 
ナルバエスのクランク長は165mm photo:Kei Tsuji
ホイールは前後リムハイト50/56mmエンヴィのSES 4.5を使い、昨年末にようやく正式リリースされた同社のSES Aero Proハンドルをセット。タイヤはコンチネンタルのGRANDPRIX5000シリーズ。軽量モデルのTT TR(28)がメインユースされている。
サプライヤー変更となったのはサドルだ。プロロゴからフィジークに切り替わり、ナルバエスはショートノーズのVENTO ARGO 00を使用していた。
スーダル・クイックステップ

スーダル・クイックステップ のS-WORKS TARMAC SL8。昨年よりも明るいカラーリングに変更 photo:Kei Tsuji
「ウルフパック」ことスーダル・クイックステップは、今年もスペシャライズドのS-WORKS TARMAC SL8を駆る。シマノのDURA-ACE、ロヴァールのホイールとハンドルセット、サドルなど基本構成は全て昨年同様だ。
バイクにはブルー〜パープルのグラデーションだった昨年と異なり、今年はブルーからホワイトに切り替わるカラーパターンが採用されている。グラデーション部分はブラシ調の新しいデザインで、フロントフォークとチェーンステーの赤いSPECIALIZEDロゴはチームスポンサーを務めるスーダル社のコーポレートカラーに合わせたもの。

ロヴァールの量モデルのRapide CLX II TEAMホイールにTURBO COTTONタイヤを組み合わせる photo:Kei Tsuji

K-Edgeのパワーメーター用マグネット付きチェーンキーパーを使用。チームのロゴ入りだ photo:Kei Tsuji 
3Dプリントサドルの使用率が上がっている印象 photo:Kei Tsuji
ホワイトロゴのロヴァールホイールは、リムとハブを中心に徹底的なダイエットを図った軽量モデルのRapide CLX II TEAM。タイヤはチューブレス化が進むプロトンにおいて数少なくなったクリンチャーモデルであるTURBO COTTONだ。足回りの組み合わせは同じくスペシャライズド製品を使うレッドブル・ボーラ・ハンスグローエと共通だ。
デカトロンAG2Rラモンディアール

軽量オールラウンドモデルのRCR。デカトロンの主力モデルだ photo:Kei Tsuji
フランス人選手を中心に据え、フランスチームとしての矜持を保ち続けるデカトロンAG2Rラモンディアールにとって、2025年はデカトロン(ヴァンリーゼル)と組んで2年目のシーズン。今年からジャージと同じくグリーンがフレームデザインに加わっている。ダウンアンダーでは軽量オールラウンドモデルのRCRに加え、発表されたばかりのエアロモデル「RCR-F」を投入していた。

発表されたばかりのエアロモデル「RCR-F」 photo:Kei Tsuji

昨年から継続してカーボンTiのチェーンリングを使用する photo:Kei Tsuji 
コンチネンタルのフロント専用タイヤであるAero111を使用 photo:Kei Tsuji
コンポーネントはDURA-ACEだが、チェーンリングは昨年から引き続いてカーボンTi製品をセットしていることが特徴(ディスクローターはシマノ純正品)だ。ホイールはスイスサイドのHADRON² Ultimateで、フロントタイヤはテスト段階から協業しているコンチネンタルのAero111で、リアはGRANDPRIX 5000シリーズのスタンダードモデルであるS TR。積極的に軽量モデルのTT TRを使う他チームとの差が興味深い。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji
UAEチームエミレーツXRG

ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)の総合優勝を叶え、タデイ・ポガチャル(スロベニア)だけではない戦力層を見せつけたUAEチームエミレーツXRG。今年もコルナゴの軽量オールラウンドモデルであるV4Rsをメインバイクに据えており、話題のエアロモデルY1Rsはダウンアンダーでは使用されていなかった。
チームとシマノは2025年から2028年までのオフィシャルテクニカルパートナーシップを結び、チェーンステーにはSHIMANOロゴが加わったが、シマノのラインナップにない歯数はカーボンTiのチェーンリングを継続使用。同社製のカーボンブレーキローターは姿を消しシマノ純正に置き換えられている模様。優勝したナルバエスのクランク長は165mmだった。



ホイールは前後リムハイト50/56mmエンヴィのSES 4.5を使い、昨年末にようやく正式リリースされた同社のSES Aero Proハンドルをセット。タイヤはコンチネンタルのGRANDPRIX5000シリーズ。軽量モデルのTT TR(28)がメインユースされている。
サプライヤー変更となったのはサドルだ。プロロゴからフィジークに切り替わり、ナルバエスはショートノーズのVENTO ARGO 00を使用していた。
スーダル・クイックステップ

「ウルフパック」ことスーダル・クイックステップは、今年もスペシャライズドのS-WORKS TARMAC SL8を駆る。シマノのDURA-ACE、ロヴァールのホイールとハンドルセット、サドルなど基本構成は全て昨年同様だ。
バイクにはブルー〜パープルのグラデーションだった昨年と異なり、今年はブルーからホワイトに切り替わるカラーパターンが採用されている。グラデーション部分はブラシ調の新しいデザインで、フロントフォークとチェーンステーの赤いSPECIALIZEDロゴはチームスポンサーを務めるスーダル社のコーポレートカラーに合わせたもの。



ホワイトロゴのロヴァールホイールは、リムとハブを中心に徹底的なダイエットを図った軽量モデルのRapide CLX II TEAM。タイヤはチューブレス化が進むプロトンにおいて数少なくなったクリンチャーモデルであるTURBO COTTONだ。足回りの組み合わせは同じくスペシャライズド製品を使うレッドブル・ボーラ・ハンスグローエと共通だ。
デカトロンAG2Rラモンディアール

フランス人選手を中心に据え、フランスチームとしての矜持を保ち続けるデカトロンAG2Rラモンディアールにとって、2025年はデカトロン(ヴァンリーゼル)と組んで2年目のシーズン。今年からジャージと同じくグリーンがフレームデザインに加わっている。ダウンアンダーでは軽量オールラウンドモデルのRCRに加え、発表されたばかりのエアロモデル「RCR-F」を投入していた。



コンポーネントはDURA-ACEだが、チェーンリングは昨年から引き続いてカーボンTi製品をセットしていることが特徴(ディスクローターはシマノ純正品)だ。ホイールはスイスサイドのHADRON² Ultimateで、フロントタイヤはテスト段階から協業しているコンチネンタルのAero111で、リアはGRANDPRIX 5000シリーズのスタンダードモデルであるS TR。積極的に軽量モデルのTT TRを使う他チームとの差が興味深い。
text:So Isobe
photo:Kei Tsuji
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