スペイン・バレンシア州で開催されたワンデーレースの「クラシカ・コムニタ・バレンシアナ1969」。マルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング)がスカローニとのマッチスプリントを制し、移籍後初レースで勝利を飾った。



チューダー・プロサイクリングに移籍後、初戦となったマルク・ヒルシ(スイス) photo:CorVos

オーストラリアでワールドツアー初戦のサントス・ツアー・ダウンアンダーが閉幕した1月26日、遠く離れたスペインのバレンシアで1クラス(上から3番目)のワンデーレースが開催された。その名の通り1969年にスタートし、正式名称をクラシカ・コムニタ・バレンシアナ1969・グランプリモ・バレンシアとする大会には、8つのワールドチームなど22チームが出場した。

コースは平坦路だった昨年から一転、今年は終盤に2つの急坂が組み込まれたレイアウトに。そのため、昨年勝者のディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)は出場を見送り、代わりにヒルシやヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)などパンチャータイプの選手が多く出場した。

メイン集団を牽引するマリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) photo:CorVos

レースが大きく動いたのは、残り9.3km地点に頂上のある最終山岳だった。湖面状況の悪い荒れたアスファルトの急勾配区間で、先頭はヒルシとヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)、そしてクリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)の3名に絞られる。山岳区間を終え、フィニッシュまで続く平坦区間に入ると、スプリントで劣るスカローニが先手を仕掛けた。

ヒルシが追走し、20歳のクリステンも必死に食らいつく。しかしヒルシの力強いペダリングはクリステンを引き離し、スカローニに追いつくことに成功。先頭の2名は綺麗にローテーションを回し、後続との差を広げていく。一方、クリステンにはアントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)が追いつき、2人で追走集団を形成した。

しかし最後までヒルシとスカローニのペースは落ちることなく、勝負はマッチスプリントへ。先にスプリントを開始したのはヒルシ。渾身の力で踏み込み、スカローニを突き放して勝利した。

スプリント勝利したマルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング) photo:Clàssica CV 1969 - Gran Premi València

レース直前、「今冬は良いトレーニングが積めたが、コンディションは分からない」と語っていたヒルシUAEチームエミレーツからチューダーに移籍後、初レースにもかかわらず調子の良さを見せつけた。
クラシカ・コムニタ・バレンシアナ2025結果
1位 マルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング) 4:26:31
2位 クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) +0:02
3位 アントニオ・モルガド(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) +0:07
4位 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)
5位 ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG) +0:25
text:Sotaro.Arakawa
photo:Clàssica CV 1969 - Gran Premi València

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