UAEがクリステンと2030年まで契約延長　今シーズン3勝の20歳

UAEチームエミレーツがヤン・クリステン（スイス）との契約を2030年まで延長した。今年プロデビューした20歳は今季3勝を飾り、来季はブエルタでグランツールデビューを予定している。またチームは2025年よりチーム名を「UAEチームエミレーツXRG」に改める。

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「2030年までの契約更新はチームからの信頼の証。ここは選手として成長し、キャリアを前進させるのに完璧な場。日々素晴らしいチームメイトから学び、地に足をつけて楽しめている。来年は大きな一歩を踏み出す自信がある」と、クリステンは喜びと意気込みを語った。

チーム代表のマウロ・ジャネッティは「彼には大きな才能があり、我々のもとで成長を続けるに適した姿勢と資質を持っている」と、6年の長期契約を結んだ理由を説明。これでクリステンはタデイ・ポガチャルとパブロ・トーレスに次ぐ、2030年まで契約する3人目の選手となった。

クリステンは現ハーゲンスバーマン・ジェイコから今年プロデビュー。3月のミラノ〜トリノでは2位に入ると、4月のイル・ジロ・ダブルッツォ（UCI2.1）でプロ初勝利を飾った。その後もワールドツアーを転戦しシーズン通算3勝を挙げ、その才能の片鱗を示している。2025年はブエルタ・ア・エスパーニャでのグランツールデビューが決まっている。

なお、新しくタイトルスポンサーとなるXRGは、アラブ首長国連邦（UAE）最大の石油会社であるアブダビ国営石油会社（ADNOC）の国際投資部門で、企業価値は800億ドル（約12兆円）とされている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:UAE Team Emirates