ウィーベスがシマック・ツアーで3勝目　落車でコペッキーが負傷し、コールはリアイア

終盤にコペッキーやコールを巻き込む落車が発生したシマック・レディース・ツアー第5ステージ。集団スプリントでロレーナ・ウィーベス（オランダ、SDワークス・プロタイム）がバルサモら退け、今大会3勝目を飾った。

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自転車大国オランダで開催中のシマック・レディース・ツアーも残すところあと2日。この日も真っ平らな平坦路で争われ、白熱のスピードバトルで勝負が決することとなった。

過去にオランダ王国の首都であったドゥーティンヘムを発着地点とする140kmのレースは、この日もなかなか逃げが決まらない。残り75km地点でようやくオードリー・デケースマイケル（ベルギー、ロット・デスティニー）が飛び出し、SDワークス・プロタイムの牽引するメイン集団に対しリードを奪う。シクロクロスからロードに本格転向した25歳のデケースマイケルは、可能性の低い逃げ切り勝利に向け脚を回した。

集団スプリントを嫌ったプロトンからは、終盤に入りテニエル・キャンベル（トリニダード・トバゴ、リブ・アルウラー・ジェイコ）やリンダ・リードマン（ドイツ、ヴィスマ・リースアバイク）がアタックを試みる。しかしエース級の選手を揃えるSDワークスは許してくれず、残り14km地点でデケースマイケルをキャッチ。その後はSDワークスが牽引を止めたことから一気にペースが落ち、アタックが繰り返された。

残り10km過ぎからSDワークスが再び先頭に出ると、アタックは落ち着き集団はスプリントモードに移行する。しかし残り1kmを切った直後に集団前方で落車が発生。地面に倒れ込んだロッテ・コペッキー（ベルギー、SDワークス・プロタイム）が再スタートを切る一方で、優勝候補の1人であったシャーロッテ・コール（オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL）はそのままリタイアした。

混沌とした状態で始まったスプリントは、最終ストレートに入ると同時にロレーナ・ウィーベス（オランダ、SDワークス・プロタイム）がロングスプリントを開始。その背後エリーザ・バルサモ（イタリア、リドル・トレック）がついたものの、ウィーベスのトップスピードには届かなかった。

第2、3ステージに続き今大会3勝目を飾ったウィーベス。前日もチームメイトであるバルバラ・グアリスキ（イタリア）が勝利しているため、チームに4日連続の勝利をもたらした。

アルカンシエルの左肩が露出する怪我を負ったコペッキーは、何とかフィニッシュに到着。チームによるとコペッキーに骨折はなく、レース続行の可否は翌日の朝に決定するのだという。またコペッキーは残り3km以内の救済措置を受けたため、総合3位をキープしている。