2024/08/26(月) - 12:33
「失うものがないので全力で勝利を掴みにいった」と、58kmの独走を決めたアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)は語った。マイヨロホを守ったオコーナーやタイムを失ったクスなど、ブエルタ9日目を終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝&総合7位&マイヨモンターニャ アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)
いままでこれほど苦しんだことはない。今日は暑すぎたよ。最終山岳で脚は攣り、自分の勝利を疑った。ここ数年グランツールでは不運が続いていたので、勝てるかどうか分からなかった。ようやくまたグランツールでステージ優勝することができて、心の底から嬉しいよ。
逃げ集団ではマルク(ソレル)とジェイ(ヴァイン)が牽引し、ハイスピードを保ちながら僕を最高の状況まで導いてくれた。最後はゴデュと2人になり、彼は暑さに苦しんでいた。僕も同じように苦しかったが、ここだと思い仕掛けた。そこからフィニッシュラインまではずっと苦しかった。
正直、総合順位なんてどうでもよくて、ステージ優勝のことだけを考えていた。僕らには失うものがないので全力で勝利を掴みにいった。
どんな特別賞ジャージであっても、着用できるのは嬉しいこと。ここ数日間は失望する出来事がたくさん起きので、勝って士気を高めたかった。この山岳賞ジャージは勝利のボーナスみたいなものだよ。
気温が42度まであるなか、水を被っていたけど暑さは何も変わらなかった。まるで熱いお風呂に入っているようだった。今大会の1週目は40度のなかサバイバルなレースとなった。第10、11ステージが行われる地域の天気予報を調べたけど、気温が20度前後であることを知り安心したよ。
ステージ3位&マイヨロホ ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
今日、チームとして見せた走りを誇りに思う。逃げとのタイム差をコントロールし、作戦を遂行することができた。また最終山岳ではフェリックス(ガル)が素晴らしい牽引を見せ、満足のレースとなったよ。
カラパスのアタックには驚かされたし、良い動きだった。彼が飛び出したタイミングは(集団でも)厳しいスピードだったからね。皆(総合上位勢)昨日のステージもあり、限界まで踏み込むようなことはしなかった。そんなことしたら暑さのなか身体がどうなるか分かったものじゃないからね。
―ログリッチの走りをどう見ているか?
今日は獲得標高差が大きく、またどの山岳も10%を超える急勾配だった。そんな状況のなか走るんだ。身体に違和感をおぼえても不思議じゃない。それに彼は昨日のステージを勝ったんだ。問題ないんじゃないかな。
ステージ位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
今日は脚の調子が悪く、腰の痛みもあった。最終山岳では苦しんだが、明日は休息日だ。
逃げに乗りステージ9位でフィニッシュしたダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)
まだ100%の状態ではなく、何かが欠けている。だが今日のようなステージを楽しむだけの脚はあった。(逃げに乗らず)総合上位勢と一緒にいたら同じ集団でフィニッシュできたとは思えない。総合タイムを失わなかったどころか、メイン集団から遅れた選手たちからタイムを奪うことができた。
最終山岳で遅れ、タイムを失ったセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)
予想通りとてもハードな1日となった。自分の調子を疑いながらスタートし、ダメージ(タイムロス)を最小限に抑えることができた。最終山岳では自分のペースで走るしかなく、下りと風に苦労しながらフィニッシュした。
今日は厳しい暑さのなかでのスタートとなり、レース中盤ではどのチームも集団をコントロールすることができない状態になっていた。だからこそ序盤に逃げた選手たちは賢かったと言える。またカラパスはリスクを犯し、それが成果につながったみたいだね。
逃げに乗ったマイヨプントスのワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)
最終局面でセップ(クス)の助けになれればと思い、逃げ集団に入った。だが想定していた所まで集団に食らいつくことができなかった。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ優勝&総合7位&マイヨモンターニャ アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)
いままでこれほど苦しんだことはない。今日は暑すぎたよ。最終山岳で脚は攣り、自分の勝利を疑った。ここ数年グランツールでは不運が続いていたので、勝てるかどうか分からなかった。ようやくまたグランツールでステージ優勝することができて、心の底から嬉しいよ。
逃げ集団ではマルク(ソレル)とジェイ(ヴァイン)が牽引し、ハイスピードを保ちながら僕を最高の状況まで導いてくれた。最後はゴデュと2人になり、彼は暑さに苦しんでいた。僕も同じように苦しかったが、ここだと思い仕掛けた。そこからフィニッシュラインまではずっと苦しかった。
正直、総合順位なんてどうでもよくて、ステージ優勝のことだけを考えていた。僕らには失うものがないので全力で勝利を掴みにいった。
どんな特別賞ジャージであっても、着用できるのは嬉しいこと。ここ数日間は失望する出来事がたくさん起きので、勝って士気を高めたかった。この山岳賞ジャージは勝利のボーナスみたいなものだよ。
気温が42度まであるなか、水を被っていたけど暑さは何も変わらなかった。まるで熱いお風呂に入っているようだった。今大会の1週目は40度のなかサバイバルなレースとなった。第10、11ステージが行われる地域の天気予報を調べたけど、気温が20度前後であることを知り安心したよ。
ステージ3位&マイヨロホ ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
今日、チームとして見せた走りを誇りに思う。逃げとのタイム差をコントロールし、作戦を遂行することができた。また最終山岳ではフェリックス(ガル)が素晴らしい牽引を見せ、満足のレースとなったよ。
カラパスのアタックには驚かされたし、良い動きだった。彼が飛び出したタイミングは(集団でも)厳しいスピードだったからね。皆(総合上位勢)昨日のステージもあり、限界まで踏み込むようなことはしなかった。そんなことしたら暑さのなか身体がどうなるか分かったものじゃないからね。
―ログリッチの走りをどう見ているか?
今日は獲得標高差が大きく、またどの山岳も10%を超える急勾配だった。そんな状況のなか走るんだ。身体に違和感をおぼえても不思議じゃない。それに彼は昨日のステージを勝ったんだ。問題ないんじゃないかな。
ステージ位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
今日は脚の調子が悪く、腰の痛みもあった。最終山岳では苦しんだが、明日は休息日だ。
逃げに乗りステージ9位でフィニッシュしたダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)
まだ100%の状態ではなく、何かが欠けている。だが今日のようなステージを楽しむだけの脚はあった。(逃げに乗らず)総合上位勢と一緒にいたら同じ集団でフィニッシュできたとは思えない。総合タイムを失わなかったどころか、メイン集団から遅れた選手たちからタイムを奪うことができた。
最終山岳で遅れ、タイムを失ったセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)
予想通りとてもハードな1日となった。自分の調子を疑いながらスタートし、ダメージ(タイムロス)を最小限に抑えることができた。最終山岳では自分のペースで走るしかなく、下りと風に苦労しながらフィニッシュした。
今日は厳しい暑さのなかでのスタートとなり、レース中盤ではどのチームも集団をコントロールすることができない状態になっていた。だからこそ序盤に逃げた選手たちは賢かったと言える。またカラパスはリスクを犯し、それが成果につながったみたいだね。
逃げに乗ったマイヨプントスのワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)
最終局面でセップ(クス)の助けになれればと思い、逃げ集団に入った。だが想定していた所まで集団に食らいつくことができなかった。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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