2024/07/13(土) - 10:05
ジロ・デ・イタリア・ウィメンの山岳連戦がスタート。リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)が逃げグループの勝負を制し、総合トップ2人はタイム差変動無く翌日の難関山岳へ挑むことに。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)後半3日間の山岳決戦がスタート。翌日に控える難関山岳ブロックハウスへの小手調べとなる初日は、スタート直後から獲得標高200〜400m台のアップダウンを延々と繰り返す159km(登りは合計11箇所、獲得標高2,629m)で、最後は3級山岳に設定されたアブルッツォ州キエーティの街にフィニッシュする。
女子ジロ史上最高レベルの長距離コースが設定されたこの日、35度という暑さも加わってか逃げを狙うアタックは生まれない。残り100kmを切り、レース半分を消化し、後半戦に入ってようやくアタック合戦がスタート。ハイペースで登る集団は30名程度まで数を減らし、フィニッシュまで40kmというタイミングでようやく4名が集団を引き離した。
ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)とリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)、エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ)、そしてアン・サンテステバン(スペイン、ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)が先行。すぐ後ろのメイン集団では3秒差の総合2位につけるロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が攻撃する場面もあったが、リドル・トレック勢の牽引によって引き戻されている。
逃げグループのメンバーが全員総合成績で遅れているため、メイン集団は逃げ切りを容認した。それでもメイン集団からは第3ステージで勝利したニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム)やヤングライダー賞のアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング)といった強豪勢がアタックしたりと状況は落ち着かない。逃げグループ、メイン集団ともに緊張感を高めてキエーティの登坂区間に入った。
サンテステバンを振り落とし、3名となった先頭グループがフィニッシュラインに向けてスプリント。食い下がるエドワーズを抑え込んだリッパートが昨年のツール・ド・フランス・ファムに続くグランツール2勝目をマークした。「コースに合っている私が逃げに乗る作戦で、ずっとタイミングを待ち続けて正しい動きに乗ることができた。本当に嬉しいし、このレースに向けてうまく準備ができなかったからホッとした。私の力になってくれた全ての人に感謝したい」と前ドイツ女王はレース直後のインタビューで心境を話している。
ハイペースを刻み続け、逃げグループのすぐ後ろに迫ったメイン集団では最終登坂で「うまくいけば前のグループに追いついてボーナスタイムを取れるかもしれないと思った」と言うコペッキーがこの日2度目のアタックに打って出る。しかしマリアローザを着るエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)はガッチリと食らいついて離さず、他選手の合流を許しながらフィニッシュラインへ。「マリアローザを確実に維持したかった」と言うロンゴボルギーニがスプリントで先行してフィニッシュした。
逃げ切りが決まったことでボーナスタイムによる総合成績変動は無し。ロンゴボルギーニとコペッキーのタイム差は3秒のままブロックハウス決戦へと挑むことになった。コペッキーは「ブロックハウスは自分には厳しい登りだと思う」と言いつつ、「去年のツール・ファムに出てきたツールマレーでもそこまで悪くなかった(ステージ6位)し、何より総合成績に関してはチームからのプレッシャーが一切ないので安心して臨める。チームでステージ2勝しているし、最終的に表彰台に登れたらとてもハッピー」と話している。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)後半3日間の山岳決戦がスタート。翌日に控える難関山岳ブロックハウスへの小手調べとなる初日は、スタート直後から獲得標高200〜400m台のアップダウンを延々と繰り返す159km(登りは合計11箇所、獲得標高2,629m)で、最後は3級山岳に設定されたアブルッツォ州キエーティの街にフィニッシュする。
女子ジロ史上最高レベルの長距離コースが設定されたこの日、35度という暑さも加わってか逃げを狙うアタックは生まれない。残り100kmを切り、レース半分を消化し、後半戦に入ってようやくアタック合戦がスタート。ハイペースで登る集団は30名程度まで数を減らし、フィニッシュまで40kmというタイミングでようやく4名が集団を引き離した。
ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス)とリアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター)、エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ)、そしてアン・サンテステバン(スペイン、ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)が先行。すぐ後ろのメイン集団では3秒差の総合2位につけるロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が攻撃する場面もあったが、リドル・トレック勢の牽引によって引き戻されている。
逃げグループのメンバーが全員総合成績で遅れているため、メイン集団は逃げ切りを容認した。それでもメイン集団からは第3ステージで勝利したニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム)やヤングライダー賞のアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング)といった強豪勢がアタックしたりと状況は落ち着かない。逃げグループ、メイン集団ともに緊張感を高めてキエーティの登坂区間に入った。
サンテステバンを振り落とし、3名となった先頭グループがフィニッシュラインに向けてスプリント。食い下がるエドワーズを抑え込んだリッパートが昨年のツール・ド・フランス・ファムに続くグランツール2勝目をマークした。「コースに合っている私が逃げに乗る作戦で、ずっとタイミングを待ち続けて正しい動きに乗ることができた。本当に嬉しいし、このレースに向けてうまく準備ができなかったからホッとした。私の力になってくれた全ての人に感謝したい」と前ドイツ女王はレース直後のインタビューで心境を話している。
ハイペースを刻み続け、逃げグループのすぐ後ろに迫ったメイン集団では最終登坂で「うまくいけば前のグループに追いついてボーナスタイムを取れるかもしれないと思った」と言うコペッキーがこの日2度目のアタックに打って出る。しかしマリアローザを着るエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)はガッチリと食らいついて離さず、他選手の合流を許しながらフィニッシュラインへ。「マリアローザを確実に維持したかった」と言うロンゴボルギーニがスプリントで先行してフィニッシュした。
逃げ切りが決まったことでボーナスタイムによる総合成績変動は無し。ロンゴボルギーニとコペッキーのタイム差は3秒のままブロックハウス決戦へと挑むことになった。コペッキーは「ブロックハウスは自分には厳しい登りだと思う」と言いつつ、「去年のツール・ファムに出てきたツールマレーでもそこまで悪くなかった(ステージ6位)し、何より総合成績に関してはチームからのプレッシャーが一切ないので安心して臨める。チームでステージ2勝しているし、最終的に表彰台に登れたらとてもハッピー」と話している。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2024第6ステージ結果
1位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | 4:16:21 |
2位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | |
3位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:01 |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:21 |
5位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラムレーシング) | |
6位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
7位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
8位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) | |
9位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ) | |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ) |
個人総合成績(マリアローザ)
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | 16:24:29 |
2位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:03 |
3位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ) | +0:38 |
4位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:49 |
5位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) | +1:06 |
6位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュアランス・スーダル) | +1:28 |
7位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム) | +1:29 |
8位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +1:33 |
9位 | パウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +1:34 |
10位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +1:44 |
その他の特別賞
ポイント賞 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) |
山岳賞 | クララ・エモンド(カナダ、EFオートリー・キャノンデール) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラムレーシング |
text:So Isobe
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