2024/07/12(金) - 08:36
ジロ・デ・イタリア・ウィメン5日目の集団スプリントでロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)が圧勝。エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)との差を3秒まで詰めて山岳ステージに挑むこととなった。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)第5ステージは、今大会2度目にして最後のスプリンターステージ。マルケ州からウンブリア州まで一直線に南下する108kmコースの途中には丘越えが含まれるが、高低差・勾配共に厳しくなく、ラスト20km以上は下り基調のままゴールへとなだれこむ。
この日は強豪スプリンターの一人、エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)が体調不良によってスタートせず。序盤からFDJ・スエズやラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ、モビスターの選手が次々とアタックを仕掛けたものの集団を引き離せない。レース半分を過ぎて今大会積極的な走りが目立つアナヴィトリア・マガリャエス(ブラジル、ビーピンク・ボンジョアンニ)が飛び出したものの、やはり30秒以上のリードを稼ぐことは不可能だった。
スプリンターチームの牽引と位置取り争いが徐々に熱を帯び、元世界女王にして現オランダ女王のシャンタル・ブラーク率いるSDワークストレインが主導権を掌握した。最終盤は他チームに先頭牽引を任せて脚を貯め、残り250m地点にある右コーナー手前でロッテ・コペッキー(ベルギー)をエースに据えるSDワークスが猛加速。発射台役のバルバラ・グアリスキ(イタリア)が最速ラインでコーナーを抜けた一方、コペッキーの背後3番目にいたUAEトレインはライン取りが悪く中切れを起こして失速してしまう。こうしてグアリスキとコペッキーだけが抜け出す形でフィニッシュラインまでを駆け抜けた。
ライバル勢を引きちぎってポイント賞ジャージを着るコペッキーが圧勝。総合首位エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)もタイム差無しでフィニッシュしたものの、ボーナスタイム10秒を得たコペッキーはロンゴボルギーニとの総合タイム差をわずか3秒まで縮めることに成功した。
「完璧な1日だった。常に一人だけ逃げる展開だったのでコントロールが楽だったから。私の目標はオリンピックに向けて調子を整えること。エリーザに対して3秒差に迫ったのは良いことだけど、残る3日間はとてもタフ。土曜日のブロックハウスは登ったこともないし、コースプロフィールを見ても本当にトリッキーな峠だと思う。総合成績に関しては何のプレッシャーもないし、失うものもない。できるだけ身体を回復させて臨みたい」と、コペッキーは話している。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)第5ステージは、今大会2度目にして最後のスプリンターステージ。マルケ州からウンブリア州まで一直線に南下する108kmコースの途中には丘越えが含まれるが、高低差・勾配共に厳しくなく、ラスト20km以上は下り基調のままゴールへとなだれこむ。
この日は強豪スプリンターの一人、エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)が体調不良によってスタートせず。序盤からFDJ・スエズやラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ、モビスターの選手が次々とアタックを仕掛けたものの集団を引き離せない。レース半分を過ぎて今大会積極的な走りが目立つアナヴィトリア・マガリャエス(ブラジル、ビーピンク・ボンジョアンニ)が飛び出したものの、やはり30秒以上のリードを稼ぐことは不可能だった。
スプリンターチームの牽引と位置取り争いが徐々に熱を帯び、元世界女王にして現オランダ女王のシャンタル・ブラーク率いるSDワークストレインが主導権を掌握した。最終盤は他チームに先頭牽引を任せて脚を貯め、残り250m地点にある右コーナー手前でロッテ・コペッキー(ベルギー)をエースに据えるSDワークスが猛加速。発射台役のバルバラ・グアリスキ(イタリア)が最速ラインでコーナーを抜けた一方、コペッキーの背後3番目にいたUAEトレインはライン取りが悪く中切れを起こして失速してしまう。こうしてグアリスキとコペッキーだけが抜け出す形でフィニッシュラインまでを駆け抜けた。
ライバル勢を引きちぎってポイント賞ジャージを着るコペッキーが圧勝。総合首位エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)もタイム差無しでフィニッシュしたものの、ボーナスタイム10秒を得たコペッキーはロンゴボルギーニとの総合タイム差をわずか3秒まで縮めることに成功した。
「完璧な1日だった。常に一人だけ逃げる展開だったのでコントロールが楽だったから。私の目標はオリンピックに向けて調子を整えること。エリーザに対して3秒差に迫ったのは良いことだけど、残る3日間はとてもタフ。土曜日のブロックハウスは登ったこともないし、コースプロフィールを見ても本当にトリッキーな峠だと思う。総合成績に関しては何のプレッシャーもないし、失うものもない。できるだけ身体を回復させて臨みたい」と、コペッキーは話している。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2024第5ステージ結果
1位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | 2:38:54 |
2位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
3位 | アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター) | |
4位 | カトリン・シュヴァインバーガー(オーストリア、セラティツィットWNTプロサイクリング) | |
5位 | バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム) | |
6位 | ヴィトリア・グアッツィーニ(イタリア、FDJ・スエズ) | |
7位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
8位 | マルティナ・アルツィーニ(イタリア、コフィディス) | |
9位 | ラウラ・トマージ(イタリア、ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ) | |
10位 | フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
個人総合成績(マリアローザ)
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | 12:07:47 |
2位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:03 |
3位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ) | +0:38 |
4位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:49 |
5位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュアランス・スーダル) | +0:51 |
6位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) | +1:06 |
7位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム) | +1:07 |
8位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +1:33 |
9位 | カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックスモビリティ) | +1:34 |
10位 | パウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) |
その他の特別賞
ポイント賞 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) |
山岳賞 | クララ・エモンド(カナダ、EFオートリー・キャノンデール) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラムレーシング |
text:So Isobe
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