2024/07/11(木) - 07:43
メイン集団を飛び出し、逃げグループを全員追い抜いたクララ・エモンド(カナダ、EFオートリー・キャノンデール)が独走勝利。世界最高峰の舞台で嬉しいプロ初勝利を挙げた。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)4日目にアペニン山脈を登る中級山岳ステージが登場。ツール・ド・フランスにも登場したサンマリノ共和国にも立ち寄る134kmコースの中盤過ぎまでは真っ平らで、後半から2級、3級、3級とカテゴリー山岳を3つクリアしてからフィニッシュに飛び込むクライマー向きレイアウトだ。
スタートしてすぐに2020年のロード世界選手権開催地となったイモラサーキットを通過し、激しいアタック合戦を経て5名が先行。2日前にも逃げたアナヴィトリア・マガリャエス(ブラジル、ビーピンク・ボンジョアンニ)も入ったが、メイン集団から「超アグレッシブに走ること」を目標にしていたと言うクララ・エモンド(カナダ、EFオートリー・キャノンデール)が飛び出して逃げ集団に追いつき、94キロ地点の2級山岳で独走に持ち込んだ。
「サンマリノへの登りの頂上に到達したタイミングで残りは全部アップダウン。ドラフティングのメリットはあまり無い。彼女はできるだけ速く、安定したペースを維持するだけで良かった。だから単独走行に切り替えたんだ」とチーム監督が振り返るように、淡々とテンポを刻んだエモンド。メイン集団からは強豪選手を多数含む追走グループが生まれたものの、タイム差は思うように縮まらなかった。
ひたすらマイペースを維持したエモンドは、アタックと吸収で人数を減らす追走グループに対して17秒リードで逃げ切り達成。ソラヤ・パラディン(イタリア)とエリーズ・シャベイ(スイス)のキャニオン・スラムコンビや、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)の追走は僅かに届かなかった。
「このジロではチームとして上手くいってなかったので、今日は最初から積極的に動いてチャンスを掴もうとした。登りではアドバンテージがあると分かっていたけれど、追走グループに飲み込まれてしまうだろうなと思っていた。でも誰も追いついてこなくて、最後の登りでステージ優勝を意識し始めた」と振り返るエモンドにとって、大きな大きなプロキャリア初優勝となった。
メイン集団は1分少しのビハインドでフィニッシュに飛び込み、総合1位と2位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)とロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)はスプリントしながら同タイムフィニッシュ。13秒差の総合争いを繰り広げる2人にタイム変動は起こらなかった。
総合3位のジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)は残り20kmを切ったタイミングでチームカーからボトルを受け取ったことで20秒のペナルティを課せられた。そのため逃げ切ってステージ3位に入ったルドヴィグにかわされて総合4位に総合ポジションを落としている。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIウィメンズワールドツアー)4日目にアペニン山脈を登る中級山岳ステージが登場。ツール・ド・フランスにも登場したサンマリノ共和国にも立ち寄る134kmコースの中盤過ぎまでは真っ平らで、後半から2級、3級、3級とカテゴリー山岳を3つクリアしてからフィニッシュに飛び込むクライマー向きレイアウトだ。
スタートしてすぐに2020年のロード世界選手権開催地となったイモラサーキットを通過し、激しいアタック合戦を経て5名が先行。2日前にも逃げたアナヴィトリア・マガリャエス(ブラジル、ビーピンク・ボンジョアンニ)も入ったが、メイン集団から「超アグレッシブに走ること」を目標にしていたと言うクララ・エモンド(カナダ、EFオートリー・キャノンデール)が飛び出して逃げ集団に追いつき、94キロ地点の2級山岳で独走に持ち込んだ。
「サンマリノへの登りの頂上に到達したタイミングで残りは全部アップダウン。ドラフティングのメリットはあまり無い。彼女はできるだけ速く、安定したペースを維持するだけで良かった。だから単独走行に切り替えたんだ」とチーム監督が振り返るように、淡々とテンポを刻んだエモンド。メイン集団からは強豪選手を多数含む追走グループが生まれたものの、タイム差は思うように縮まらなかった。
ひたすらマイペースを維持したエモンドは、アタックと吸収で人数を減らす追走グループに対して17秒リードで逃げ切り達成。ソラヤ・パラディン(イタリア)とエリーズ・シャベイ(スイス)のキャニオン・スラムコンビや、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)の追走は僅かに届かなかった。
「このジロではチームとして上手くいってなかったので、今日は最初から積極的に動いてチャンスを掴もうとした。登りではアドバンテージがあると分かっていたけれど、追走グループに飲み込まれてしまうだろうなと思っていた。でも誰も追いついてこなくて、最後の登りでステージ優勝を意識し始めた」と振り返るエモンドにとって、大きな大きなプロキャリア初優勝となった。
メイン集団は1分少しのビハインドでフィニッシュに飛び込み、総合1位と2位のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)とロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)はスプリントしながら同タイムフィニッシュ。13秒差の総合争いを繰り広げる2人にタイム変動は起こらなかった。
総合3位のジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)は残り20kmを切ったタイミングでチームカーからボトルを受け取ったことで20秒のペナルティを課せられた。そのため逃げ切ってステージ3位に入ったルドヴィグにかわされて総合4位に総合ポジションを落としている。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2024第4ステージ結果
1位 | クララ・エモンド(カナダ、EF・オートリー・キャノンデール) | 3:35:45 |
2位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム) | +0:17 |
3位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ) | +0:20 |
4位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +0:26 |
5位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュアランス・スーダル) | +0:28 |
6位 | ジャーダ・ボルゲージ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) | +0:35 |
7位 | エレナ・エリッチ(スロバキア、モビスター) | +0:41 |
8位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +1:08 |
9位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
10位 | ミーエビョルンダル・オッテスタッド(ノルウェー、ウノエックスモビリティ) | +1:12 |
個人総合成績(マリアローザ)
1位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | 9:28:53 |
2位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | +0:13 |
3位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ) | +0:38 |
4位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:49 |
5位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュアランス・スーダル) | +0:51 |
6位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) | +1:06 |
7位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム) | +1:07 |
8位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +1:33 |
9位 | カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックスモビリティ) | +1:34 |
10位 | パウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) |
その他の特別賞
ポイント賞 | キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ) |
山岳賞 | クララ・エモンド(カナダ、EFオートリー・キャノンデール) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラムレーシング) |
チーム総合成績 | キャニオン・スラムレーシング |
text:So Isobe
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