2024/06/16(日) - 21:03
UCIグランフォンドの「ニセコクラシック」が、6月15日と16日の2日間にわたり開催された。強豪ホビーレーサーが集まる150kmロードレースは、終盤までに10名ほどまで絞られた集団でのスプリント勝負となり、小林亮(soleil de lest)が優勝した。
11回目の開催となった「ニセコクラシック」は、大きな変更があった。
ひとつはコースの変更。150kmクラスはスタートからニセコパノラマラインを登るところまでは従来通りだが、後半部分は従来と逆方向に走行することになった。これは、昨年まで片側車線のみの規制(一部だけ全面規制)で行われてきたが、ツール・ド・北海道での事故を踏まえてコース全区間で全面規制することになったため、コース沿いの住民に配慮した結果だ。これにより獲得標高は昨年までの2609mから2479mとなった。
また、昨年までの85kmクラスは5km短縮して80kmとされた。コースは150kmクラスの後半部分を使用するため、ほとんどの区間が従来と逆方向の走行となる。
もうひとつの変更は総合順位表彰の復活。昨年まではUCIグランフォンドの年齢別カテゴリーごとの表彰のみとなっていたが、150km、80km共に全体の上位3名が表彰される。さらに、総合優勝者には今年11月に開催される「ツール・ド・おきなわ」の出場権が与えられることになった。年齢別カテゴリー上位者にUCIグランフォンド世界選手権の出場権が与えられる点は従来通り。今年は8月29日から9月1日にデンマークで開催される。
今年は従来行われていた個人タイムトライアルは「お休み」となり、15日は代わりにサイクリングイベント「ニセコファンライド」が行われた。羊蹄山の麓をぐるっと1周する60kmコースと、洞爺湖まで足をのばす100kmコースの2種類が用意され、計100名ほどが参加。どこからも羊蹄山がはっきりと見える天気に恵まれ、エイドステーションに用意された地元グルメを楽しみながらニセコ周辺を満喫するコースを走った。
翌日はロードレース。150kmと80kmをあわせて1000名以上がエントリーした。ここでは150kmクラスの模様をレポートする。
150kmクラスは366名がスタート。前日まで晴れて夏の暑さを感じる日が続いていたが、この日は羊蹄山が雲間に見え隠れする1日。レース後半には風が強まって肌寒さを感じる場面もあり、場所によっては雨がおちてくる不安定な天気の中でのレースとなった。
4つのグループに分かれて1分間隔でパレードスタート後、全てのグループが合流したのちリアルスタートが切られた。ゆっくりとしたペースで進む集団から最初に飛び出したのは、古谷朋一(内房レーシングチーム)。ほどなく吸収されると、30km付近で酒井昭(サイクルフリーダム)が単独先行してスプリントポイントを先頭通過。その後40km付近から田村和音(コルノグランデ/AbutokuCC)が飛び出して山岳賞ポイントを先頭通過する。ここまではレース展開を左右するような大きな動きがないまま、集団はニセコパノラマラインの下りへ入っていく。
コース中盤に入り、坊紳(備後しまなみeNShare)と、CHARLIE BEAR Volavka(香港、SUPERNOVA CYCLING TEAM)の2名が先行し、後続に1分以上の差をつける。小出樹(イナーメ信濃山形)ら4名が追走集団を形成して2名に合流するも、直後に追走してきた集団が全ての先行集団を吸収する。
100kmを消化して終盤の残り50kmに入るあたりで、小出と瀧聖人(TRYCLE.ing)の2名の飛び出しに高岡亮寛(Roppongi Express)が同調して3名が先行する。直後に瀧が遅れて小出と高岡の2名となるも、残り40km付近から始まる登りで小出が遅れ、高岡が1人で先行する。
後続との差は1分近くあったがその後徐々に縮まっていく。残り30km付近、高岡の直後に迫った集団から加藤大貴(COW GUMMA)と櫻庭悠真(MGM GROMA RACING TEAM)の2名が高岡に合流。その直後から始まった登りで加藤が高岡と櫻庭を切り離して単独先行していく。
50秒ほどの差をつけて先行していた加藤だが、ペースアップした集団がみるみる差を詰め、残り10kmを過ぎたところで吸収される。その後はアタックと牽制を交えながら進行。残り5kmから高岡が再び飛び出すが決定打とならず、10名ほどまで絞られた集団でのスプリント勝負へ。
残り500m、「ゴンドラ坂」を先頭で登ってきたのは小林亮(soleil de lest)。2位以下に大差をつけ、両腕を突き上げるガッツポーズと共にフィニッシュ。初の150km総合優勝を決めた。
(コメントは後ほど掲載します)
text&photo:Satoru Kato
11回目の開催となった「ニセコクラシック」は、大きな変更があった。
ひとつはコースの変更。150kmクラスはスタートからニセコパノラマラインを登るところまでは従来通りだが、後半部分は従来と逆方向に走行することになった。これは、昨年まで片側車線のみの規制(一部だけ全面規制)で行われてきたが、ツール・ド・北海道での事故を踏まえてコース全区間で全面規制することになったため、コース沿いの住民に配慮した結果だ。これにより獲得標高は昨年までの2609mから2479mとなった。
また、昨年までの85kmクラスは5km短縮して80kmとされた。コースは150kmクラスの後半部分を使用するため、ほとんどの区間が従来と逆方向の走行となる。
もうひとつの変更は総合順位表彰の復活。昨年まではUCIグランフォンドの年齢別カテゴリーごとの表彰のみとなっていたが、150km、80km共に全体の上位3名が表彰される。さらに、総合優勝者には今年11月に開催される「ツール・ド・おきなわ」の出場権が与えられることになった。年齢別カテゴリー上位者にUCIグランフォンド世界選手権の出場権が与えられる点は従来通り。今年は8月29日から9月1日にデンマークで開催される。
今年は従来行われていた個人タイムトライアルは「お休み」となり、15日は代わりにサイクリングイベント「ニセコファンライド」が行われた。羊蹄山の麓をぐるっと1周する60kmコースと、洞爺湖まで足をのばす100kmコースの2種類が用意され、計100名ほどが参加。どこからも羊蹄山がはっきりと見える天気に恵まれ、エイドステーションに用意された地元グルメを楽しみながらニセコ周辺を満喫するコースを走った。
翌日はロードレース。150kmと80kmをあわせて1000名以上がエントリーした。ここでは150kmクラスの模様をレポートする。
150kmクラスは366名がスタート。前日まで晴れて夏の暑さを感じる日が続いていたが、この日は羊蹄山が雲間に見え隠れする1日。レース後半には風が強まって肌寒さを感じる場面もあり、場所によっては雨がおちてくる不安定な天気の中でのレースとなった。
4つのグループに分かれて1分間隔でパレードスタート後、全てのグループが合流したのちリアルスタートが切られた。ゆっくりとしたペースで進む集団から最初に飛び出したのは、古谷朋一(内房レーシングチーム)。ほどなく吸収されると、30km付近で酒井昭(サイクルフリーダム)が単独先行してスプリントポイントを先頭通過。その後40km付近から田村和音(コルノグランデ/AbutokuCC)が飛び出して山岳賞ポイントを先頭通過する。ここまではレース展開を左右するような大きな動きがないまま、集団はニセコパノラマラインの下りへ入っていく。
コース中盤に入り、坊紳(備後しまなみeNShare)と、CHARLIE BEAR Volavka(香港、SUPERNOVA CYCLING TEAM)の2名が先行し、後続に1分以上の差をつける。小出樹(イナーメ信濃山形)ら4名が追走集団を形成して2名に合流するも、直後に追走してきた集団が全ての先行集団を吸収する。
100kmを消化して終盤の残り50kmに入るあたりで、小出と瀧聖人(TRYCLE.ing)の2名の飛び出しに高岡亮寛(Roppongi Express)が同調して3名が先行する。直後に瀧が遅れて小出と高岡の2名となるも、残り40km付近から始まる登りで小出が遅れ、高岡が1人で先行する。
後続との差は1分近くあったがその後徐々に縮まっていく。残り30km付近、高岡の直後に迫った集団から加藤大貴(COW GUMMA)と櫻庭悠真(MGM GROMA RACING TEAM)の2名が高岡に合流。その直後から始まった登りで加藤が高岡と櫻庭を切り離して単独先行していく。
50秒ほどの差をつけて先行していた加藤だが、ペースアップした集団がみるみる差を詰め、残り10kmを過ぎたところで吸収される。その後はアタックと牽制を交えながら進行。残り5kmから高岡が再び飛び出すが決定打とならず、10名ほどまで絞られた集団でのスプリント勝負へ。
残り500m、「ゴンドラ坂」を先頭で登ってきたのは小林亮(soleil de lest)。2位以下に大差をつけ、両腕を突き上げるガッツポーズと共にフィニッシュ。初の150km総合優勝を決めた。
(コメントは後ほど掲載します)
text&photo:Satoru Kato
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