2024/05/13(月) - 12:00
グランツール初出場でジロ初勝利を掴んだオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は「次にステップに向け必要だった勝利」と語った。残り10mで捉えたれたナルバエスや2位のミランなど、ジロ9日目を選手のコメントで振り返ります。
区間優勝 オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)
レース後インタビュー
これがチームが目標としていたもの。最初の2つのスプリントチャンスは上手くいかず、今日は厳しい展開の中でもチーム一丸となり走ることができた。その結果勝負できる位置まで上がり、勝利を掴んだ。
普段ならばクリストフ(ラポルト)が良い位置まで僕を導いてくれるのだが、彼がいないので終盤での即興性が求められた。初めてグランツールに出場し、この勝利は僕が次のステップに進むために必要だったもの。また夢見ていた勝利だ。
表彰式後インタビュー
ナルバエスが先頭に残っている事は知っていたが、集団の中にいたのでその姿は見ていない。集団が捉えてくれることを願い、良い選手の背後につくことができた。だからナルバエスを抜き、続いてミランも追い抜くことができた。
チームとしては不運(ヘーシンクとラポルトの棄権)もあったが、キアン(アイデブルックス)が総合上位についており、この勝利が皆のモチベーションを高めてくれるだろう。
区間2位&マリアチクラミーノ ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
昨年と同じく、ここでも2位。終盤はとてもタフだった。チームとしてベストを尽くし、完璧なリードアウトだった。勝利には脚の力が足りなかったのは登りのせいだろう。明日は休息日なので休息に努めたい。
ナポリでの休息日はライドとコーヒー休憩、またその時デザートも楽しめたら最高だ。
区間3位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
タデイ(ポガチャル)が大きなモチベーションを与えてくれた。ラスト1kmを牽引すると無線で伝え、実行してくれた。また登りでも自分の脚の残り具合を計算しながら、タデイや他のチームメイトの後ろに食らいついた。
もちろん仲間の走りに報いる勝利が欲しかったが、3位という結果には満足している。第2週目にまた挑みたいが、僕らの優先事項はマリアローザの確保だ。
チーム一丸となった牽引に、勝利で応えることのできなかったカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
単純な大集団によるスプリントになると予想していた。結果的に集団の人数が絞られる中での勝負となったが、それで大人数でのスプリントに持ち込まれた。終盤ではアラフィリップや他の選手たちがアタックし、ナルバエスの仕掛けも強烈だった。
最後は混沌とし、トレックのコントロールからコーイに敗れてしまった。とても落ち込んでいるし、積極的にいきすぎたのが敗因だろう。そのせいで十分なスピードを発揮する脚が残っていなかったのだからね。
残り10mで捉えられたジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
終盤にコーナーや丘があり、勝てるチャンスと思う特別なステージだった。挑戦しなければ何が起こるのかはわからない。それが自転車競技の美しいところ。最後は勝利に届かなかった。それだけのことさ。
もちろんあと少しだったので悔しいが、それが自転車レースだ。その手から勝利がこぼれ落ちるなんてどのスポーツでもあること。だから僕らはファイターになっていくんだ。特にグランツールという特別な舞台ではね。
最終盤にリードアウトを見せたマリアローザのタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日の終盤は激しい展開に持ち込まれた。これまで僕らに尽力してくれたモラノのため、彼の勝利をアシストしようとした。だが勝利には届かず残念だが、この混沌とした終盤と悪路のなか、彼の力になりたかった。僕自身の安全確保にもなるからね。
休息日を迎えるのに十分と言えるタイム差を稼いだ。明日はレースのことを忘れてリラックスしたい。ここには初めてきたんだ。バイクには乗るだろうから、良い風景を楽しみたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
区間優勝 オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)
レース後インタビュー
これがチームが目標としていたもの。最初の2つのスプリントチャンスは上手くいかず、今日は厳しい展開の中でもチーム一丸となり走ることができた。その結果勝負できる位置まで上がり、勝利を掴んだ。
普段ならばクリストフ(ラポルト)が良い位置まで僕を導いてくれるのだが、彼がいないので終盤での即興性が求められた。初めてグランツールに出場し、この勝利は僕が次のステップに進むために必要だったもの。また夢見ていた勝利だ。
表彰式後インタビュー
ナルバエスが先頭に残っている事は知っていたが、集団の中にいたのでその姿は見ていない。集団が捉えてくれることを願い、良い選手の背後につくことができた。だからナルバエスを抜き、続いてミランも追い抜くことができた。
チームとしては不運(ヘーシンクとラポルトの棄権)もあったが、キアン(アイデブルックス)が総合上位についており、この勝利が皆のモチベーションを高めてくれるだろう。
区間2位&マリアチクラミーノ ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
昨年と同じく、ここでも2位。終盤はとてもタフだった。チームとしてベストを尽くし、完璧なリードアウトだった。勝利には脚の力が足りなかったのは登りのせいだろう。明日は休息日なので休息に努めたい。
ナポリでの休息日はライドとコーヒー休憩、またその時デザートも楽しめたら最高だ。
区間3位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
タデイ(ポガチャル)が大きなモチベーションを与えてくれた。ラスト1kmを牽引すると無線で伝え、実行してくれた。また登りでも自分の脚の残り具合を計算しながら、タデイや他のチームメイトの後ろに食らいついた。
もちろん仲間の走りに報いる勝利が欲しかったが、3位という結果には満足している。第2週目にまた挑みたいが、僕らの優先事項はマリアローザの確保だ。
チーム一丸となった牽引に、勝利で応えることのできなかったカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
単純な大集団によるスプリントになると予想していた。結果的に集団の人数が絞られる中での勝負となったが、それで大人数でのスプリントに持ち込まれた。終盤ではアラフィリップや他の選手たちがアタックし、ナルバエスの仕掛けも強烈だった。
最後は混沌とし、トレックのコントロールからコーイに敗れてしまった。とても落ち込んでいるし、積極的にいきすぎたのが敗因だろう。そのせいで十分なスピードを発揮する脚が残っていなかったのだからね。
残り10mで捉えられたジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
終盤にコーナーや丘があり、勝てるチャンスと思う特別なステージだった。挑戦しなければ何が起こるのかはわからない。それが自転車競技の美しいところ。最後は勝利に届かなかった。それだけのことさ。
もちろんあと少しだったので悔しいが、それが自転車レースだ。その手から勝利がこぼれ落ちるなんてどのスポーツでもあること。だから僕らはファイターになっていくんだ。特にグランツールという特別な舞台ではね。
最終盤にリードアウトを見せたマリアローザのタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日の終盤は激しい展開に持ち込まれた。これまで僕らに尽力してくれたモラノのため、彼の勝利をアシストしようとした。だが勝利には届かず残念だが、この混沌とした終盤と悪路のなか、彼の力になりたかった。僕自身の安全確保にもなるからね。
休息日を迎えるのに十分と言えるタイム差を稼いだ。明日はレースのことを忘れてリラックスしたい。ここには初めてきたんだ。バイクには乗るだろうから、良い風景を楽しみたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
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