2024/05/19(日) - 15:00
EFエデュケーション・ファーストがロードレースで採用し世界中の注目を集めているPOCの新型ヘルメット”Procen Air”。タイムトライアル用のヘルメットをベースに通気性を高め、ロードレースにもマッチした性能を実現した。
見た目は完全にタイムトライアル用ヘルメットのPOC Procenと非常に良く似た新型ヘルメットProcen Airがデビュー。そのエアロモデルをEFエデュケーション・ファーストの選手たちが春のクラシックで使用し、世界中の注目を集めたのは記憶に新しい。
すでにレースで勝利を挙げているヘルメットだが、その中でも特筆すべきレースはアルベルト・ベッティオルがミラノ〜トリノで30kmもの独走からの優勝。このレースはEFエデュケーションが新型ヘルメットを導入直後であり、TT系ヘルメットでロードレースを戦う姿が見慣れない中での優勝はセンセーショナルだった。
この優れた性能を実現したのはPOCとEFエデュケーションの選手たち、チームのパフォーマンス部門と協力した開発体制。三者が密にコミュニケーションをとり、ロードレースに適応させるべくエアロ性能のみならず、通気性、プロテクション性能のバランスを高めた。
エアロ面はTT用Procenの開発で得た知見をそのまま生かしており、ヘルメットに風による圧力がかかる部分に通気口を設けることで、空気抵抗低減に貢献。さらにヘルメット内部に導かれた風が、ベンチュリ効果によって流速が高まることで、内部に熱が滞留しない通気性を実現している。
同時にロードレース用のアレンジとしてProcenよりも短いヘルメット後端部を採用することで、横風などの影響も受けにくいヘルメットを実現している。
開発においてはCFD解析、風洞実験、実走行テストでデータが収集されており、Ventral Airに対して低速域では5ワット、高速域(約30km/h〜60km/h)では最大18ワットのパワーセーブを実現するという。その結果は先述したベッティオルの独走勝利が裏付けており、Ventral Airよりも10秒以上速く単独走を駆け抜けられたとEFエデュケーションのパフォーマンス責任者であるピーター・シェップは言う。
またProcen Airではロードレースを走る上で必要な安全性についても熟慮されている。そこでPOCが重要視したのは聴覚の確保だ。新たなデザインのイヤーフラップの高さをミリメートル単位で調整し、エアロと周囲の音の聞こえやすさのバランスを整えることで、最終的には標準的なロードヘルメットを着用している場合よりも聞こえやすくなっているという。
これによって周辺視野の範囲外にいる他のライダーの存在を音で知覚が可能だ。集団で走るロードレースのために開発されたヘルメットとしての安全性も確保されていると言えるだろう。
さらにProcen Airのバイザーも新たなデザインが採用されており、視界にヘルメットシェルが入り込まないようなワイドデザインとなった。さらにロード用として灰色のアスファルトでの視認性を高めるハイコントラストなClarityレンズが搭載されている。
レンズの搭載機構もブラッシュアップされ、レンズに触れなくても取り外せる取手が備えられた。加えてヘルメット後部にもマグネット式のガレージが搭載されており、ライド中にレンズを外したときも収納することが可能だ。もちろんベンチレーションをホールを覆わないように、かつエアロポジションを阻害しないように設計されているのも徹底した開発の成果だ。
メインレンズは Cat. 2クラリティ・ロードバイオレットレンズ、シルバーミラーで、サブレンズとしてCat. 0 低照度用クリアレンズが付属する。
フィットシステムはこめかみから包み込むようなアジャスターが採用されているため、快適なフィット性で着用可能となっている。またクッションはヘルメット後部の縁にまで備えられており、首の後ろ側にシェルが干渉した時もストレスになりにくい。
カラーラインアップはHydrogen WhiteとUranium Black Mattの2種類。価格は56,000円(税込)。
POC PROCEN AIR
安全規格:EN 1078/CPSC/AS/NZS 2063
サイズ:S/50-56cm、M/54-59cm、L/56-61cm
重量:350g(Medium EN1078)
カラー:Hydorgen White、Uranium Black Matt
価格:56,000円(税込)
見た目は完全にタイムトライアル用ヘルメットのPOC Procenと非常に良く似た新型ヘルメットProcen Airがデビュー。そのエアロモデルをEFエデュケーション・ファーストの選手たちが春のクラシックで使用し、世界中の注目を集めたのは記憶に新しい。
すでにレースで勝利を挙げているヘルメットだが、その中でも特筆すべきレースはアルベルト・ベッティオルがミラノ〜トリノで30kmもの独走からの優勝。このレースはEFエデュケーションが新型ヘルメットを導入直後であり、TT系ヘルメットでロードレースを戦う姿が見慣れない中での優勝はセンセーショナルだった。
この優れた性能を実現したのはPOCとEFエデュケーションの選手たち、チームのパフォーマンス部門と協力した開発体制。三者が密にコミュニケーションをとり、ロードレースに適応させるべくエアロ性能のみならず、通気性、プロテクション性能のバランスを高めた。
エアロ面はTT用Procenの開発で得た知見をそのまま生かしており、ヘルメットに風による圧力がかかる部分に通気口を設けることで、空気抵抗低減に貢献。さらにヘルメット内部に導かれた風が、ベンチュリ効果によって流速が高まることで、内部に熱が滞留しない通気性を実現している。
同時にロードレース用のアレンジとしてProcenよりも短いヘルメット後端部を採用することで、横風などの影響も受けにくいヘルメットを実現している。
開発においてはCFD解析、風洞実験、実走行テストでデータが収集されており、Ventral Airに対して低速域では5ワット、高速域(約30km/h〜60km/h)では最大18ワットのパワーセーブを実現するという。その結果は先述したベッティオルの独走勝利が裏付けており、Ventral Airよりも10秒以上速く単独走を駆け抜けられたとEFエデュケーションのパフォーマンス責任者であるピーター・シェップは言う。
またProcen Airではロードレースを走る上で必要な安全性についても熟慮されている。そこでPOCが重要視したのは聴覚の確保だ。新たなデザインのイヤーフラップの高さをミリメートル単位で調整し、エアロと周囲の音の聞こえやすさのバランスを整えることで、最終的には標準的なロードヘルメットを着用している場合よりも聞こえやすくなっているという。
これによって周辺視野の範囲外にいる他のライダーの存在を音で知覚が可能だ。集団で走るロードレースのために開発されたヘルメットとしての安全性も確保されていると言えるだろう。
さらにProcen Airのバイザーも新たなデザインが採用されており、視界にヘルメットシェルが入り込まないようなワイドデザインとなった。さらにロード用として灰色のアスファルトでの視認性を高めるハイコントラストなClarityレンズが搭載されている。
レンズの搭載機構もブラッシュアップされ、レンズに触れなくても取り外せる取手が備えられた。加えてヘルメット後部にもマグネット式のガレージが搭載されており、ライド中にレンズを外したときも収納することが可能だ。もちろんベンチレーションをホールを覆わないように、かつエアロポジションを阻害しないように設計されているのも徹底した開発の成果だ。
メインレンズは Cat. 2クラリティ・ロードバイオレットレンズ、シルバーミラーで、サブレンズとしてCat. 0 低照度用クリアレンズが付属する。
フィットシステムはこめかみから包み込むようなアジャスターが採用されているため、快適なフィット性で着用可能となっている。またクッションはヘルメット後部の縁にまで備えられており、首の後ろ側にシェルが干渉した時もストレスになりにくい。
カラーラインアップはHydrogen WhiteとUranium Black Mattの2種類。価格は56,000円(税込)。
POC PROCEN AIR
安全規格:EN 1078/CPSC/AS/NZS 2063
サイズ:S/50-56cm、M/54-59cm、L/56-61cm
重量:350g(Medium EN1078)
カラー:Hydorgen White、Uranium Black Matt
価格:56,000円(税込)
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