2023/12/06(水) - 17:10
11月23日(木)の祝日「勤労感謝の日」。関東圏や静岡、宮城、山口でチェーン展開する自転車ショップのセオサイクルがロードレースイベント「セオサイクルフェスティバル2023」を千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催した。4年ぶりの開催となり、大いに盛り上がったイベントをレポートしていく。
現在では千葉県を中心に関東圏や静岡、宮城、山口など9都県に展開する老舗自転車ショップであるセオサイクル。そんなセオサイクルは一般車店舗「セオサイクル」とスポーツ車専門店「バイシクルセオ」と2タイプの店舗を展開している。
そんなセオサイクルが主催する大型サイクルイベントがセオサイクルフェスティバル、通称「セオフェス」が11月23日(木)の祝日「勤労感謝の日」に開催された。今回は学生時代にさいたま市のバイシクルセオ大宮店でアルバイトをしていた編集部員の高木が、縁もあってセオフェスの取材を担当することになった。
会場となった袖ヶ浦フォレストレースウェイは圏央道の木更津東ICから車で約10分。東京湾を横断する東京湾アクアラインを利用すれば、都内や神奈川県から館山自動車道で千葉県内にあるサーキットまでを繋いでくれるため自動車があれば首都圏からのアクセスは良い。
大会会場に向かう途中、当日の未明から日の出前まで雨が降っていたため、路面はウェット。さらに、アクアラインを抜けて千葉県に入り、しばらく走っていくと濃霧で視界が遮られる。会場に到着してからも視界は良好ではない。結局、濃霧のため安全を考慮して、午前中のスケジュールは30分後ろ倒しになった。
セオフェスはJBCFの審判団やスタッフがレースやイベントの運営をしてくれるため、Jプロツアーさながらのサポート体制だ。JBCF公認の自転車情報満載情報バラエティー「ガチンコサイクルTV」の生配信も行われた。エンデューロの待ち時間はもちろん、参加していなくとも自宅で仲間の応援ができる機会となっていた。
セオフェスではエンデューロやロードレースなど子供から大人までが楽しめる種目が用意されている。午前中は4時間のチームエンデューロと個人エンデューロ、2時間のチームエンデューロが行われる。
路面がウェットのため、JCLに参戦している武井裕(VC FUKUOKA)はスタート前に雨が降り始めたタイミングで空気圧を調整するシーンも。それを見た他の参加者もバルブコアを緩め、1~2プッシュして少し、空気圧を低くしていた。
参加選手のタイヤの空気圧をチェックして回っていたが、少々空気圧が高めの参加者が多い印象。空気圧を落とした方が良いとアドバイスをしながら、ホームストレートを歩いていく。今後、サーキットイベントに参加する予定がある方は、普段の雨の日のライドよりも少しでも低圧にするのが安全のために役立ちますので、頭の片隅に置いておいてください!
チームブリヂストンサイクリングの今村駿介と兒島直樹、そして、1992年のバルセロナオリンピックに出場した藤田晃三さんがゲストライダーを務める。そして、セオサイクルのスタッフさんもビブスを着用して、サポートスタッフとして走る。
開幕を告げる号砲と共に、セオフェスのイベントスタートとなる4時間エンデューロと2時間エンデユーロがパレードランでスタートしていく。スタートと共に雨は止み始めたが、まだ路面はウェット。そのため、1周だったパレードランも2周に増やされた。
リアルスタートが切られると集団は一気に加速していく。ロードレースさながらの目まぐるしく変わっていく展開になった。序盤は所々で単独落車が発生してしまう。サーキットの路面は特に雨が降るとオイルが浮いてくる箇所もあり滑りやすく、バイクの角度を倒し過ぎたりするとグリップを失ってしまい、滑ってしまう選手が多い印象だった。
時間が経つにつれ、レコードラインがドライになり走りやすくなっていく。4時間エンデューロは自転車ショップのチームや会社や学校、練習仲間など、チームによって様々。男女混成チームの表彰もあるため、各チーム作戦をしっかり立てている印象だ。そして、続々とエンデューロの参加者がフィニッシュラインを越えていく。
お昼の時間になると、ブリヂストンサイクリングロードバイクスキルアップセミナーが実施された。チームブリヂストンサイクリングの今村と兒島、そしてオリンピアンの藤田さんがグループ走行テクニックを直接指導していく。
午後はロードレースが行われた。就学前のミルキーとキッズ、中学生、初級者、中級者、上級者、シニア、レディースとカテゴリーも細分化され、参加者のレベルに合わせてレースにチャレンジできるのもセオフェスならでは。家族全員でも楽しめるのも特徴だ。
昼頃になると秋晴れになり、半袖の人もちらほらと見えてくる。会場も陽気な雰囲気もなり、フードブースや出展ブースも盛り上がってきた。
会場にはキッチンカーがずらりと並び、フードエリアも充実している。千葉県産の野菜を使ったヘルシーでボリュームあるハンバーガー、食べ応えがあるケバブサンドイッチやチキン丼、カレーなどお腹を満たすメニューが揃う。
フードエリアに行くと美味しそうな匂いに誘われて、食欲もそそられる。さらに、食後にぴったりなクレープやコーヒーも販売され、走る以外にも観客や家族も楽しむことができる。
セオフェスは50ブランドを超える出展があるのもセオフェスの強み。2024年モデルの最新アイテムやバイクが各ブースで展示され、ブースを巡るだけでも十分に楽しめる。さらに、最新バイクの試乗車が多数用意され、試乗コースも用意。新車購入を検討している方には、一気に乗り比べることができる絶好の機会となった。
セオフェスと言えば、優勝者にはロードバイクやクロスバイク、ヘルメット、サイクルウェアの詰め合わせなどが賞品としてプレゼントされるなど、豪華な景品が用意されている。1~6位まで表彰対象になるため、表彰台に上がれるチャンスも高い。
4年ぶりに開催されたセオフェスは濃霧のち、秋晴れと絶好の自転車日和となった。子供から大人までが楽しめる種目が用意され、家族や仲間と共に頑張った後には、会場にたくさんの笑顔が咲いていた。来年のセオフェスも楽しみだ。
photo &text:Michinari TAKAGI
現在では千葉県を中心に関東圏や静岡、宮城、山口など9都県に展開する老舗自転車ショップであるセオサイクル。そんなセオサイクルは一般車店舗「セオサイクル」とスポーツ車専門店「バイシクルセオ」と2タイプの店舗を展開している。
そんなセオサイクルが主催する大型サイクルイベントがセオサイクルフェスティバル、通称「セオフェス」が11月23日(木)の祝日「勤労感謝の日」に開催された。今回は学生時代にさいたま市のバイシクルセオ大宮店でアルバイトをしていた編集部員の高木が、縁もあってセオフェスの取材を担当することになった。
会場となった袖ヶ浦フォレストレースウェイは圏央道の木更津東ICから車で約10分。東京湾を横断する東京湾アクアラインを利用すれば、都内や神奈川県から館山自動車道で千葉県内にあるサーキットまでを繋いでくれるため自動車があれば首都圏からのアクセスは良い。
大会会場に向かう途中、当日の未明から日の出前まで雨が降っていたため、路面はウェット。さらに、アクアラインを抜けて千葉県に入り、しばらく走っていくと濃霧で視界が遮られる。会場に到着してからも視界は良好ではない。結局、濃霧のため安全を考慮して、午前中のスケジュールは30分後ろ倒しになった。
セオフェスはJBCFの審判団やスタッフがレースやイベントの運営をしてくれるため、Jプロツアーさながらのサポート体制だ。JBCF公認の自転車情報満載情報バラエティー「ガチンコサイクルTV」の生配信も行われた。エンデューロの待ち時間はもちろん、参加していなくとも自宅で仲間の応援ができる機会となっていた。
セオフェスではエンデューロやロードレースなど子供から大人までが楽しめる種目が用意されている。午前中は4時間のチームエンデューロと個人エンデューロ、2時間のチームエンデューロが行われる。
路面がウェットのため、JCLに参戦している武井裕(VC FUKUOKA)はスタート前に雨が降り始めたタイミングで空気圧を調整するシーンも。それを見た他の参加者もバルブコアを緩め、1~2プッシュして少し、空気圧を低くしていた。
参加選手のタイヤの空気圧をチェックして回っていたが、少々空気圧が高めの参加者が多い印象。空気圧を落とした方が良いとアドバイスをしながら、ホームストレートを歩いていく。今後、サーキットイベントに参加する予定がある方は、普段の雨の日のライドよりも少しでも低圧にするのが安全のために役立ちますので、頭の片隅に置いておいてください!
チームブリヂストンサイクリングの今村駿介と兒島直樹、そして、1992年のバルセロナオリンピックに出場した藤田晃三さんがゲストライダーを務める。そして、セオサイクルのスタッフさんもビブスを着用して、サポートスタッフとして走る。
開幕を告げる号砲と共に、セオフェスのイベントスタートとなる4時間エンデューロと2時間エンデユーロがパレードランでスタートしていく。スタートと共に雨は止み始めたが、まだ路面はウェット。そのため、1周だったパレードランも2周に増やされた。
リアルスタートが切られると集団は一気に加速していく。ロードレースさながらの目まぐるしく変わっていく展開になった。序盤は所々で単独落車が発生してしまう。サーキットの路面は特に雨が降るとオイルが浮いてくる箇所もあり滑りやすく、バイクの角度を倒し過ぎたりするとグリップを失ってしまい、滑ってしまう選手が多い印象だった。
時間が経つにつれ、レコードラインがドライになり走りやすくなっていく。4時間エンデューロは自転車ショップのチームや会社や学校、練習仲間など、チームによって様々。男女混成チームの表彰もあるため、各チーム作戦をしっかり立てている印象だ。そして、続々とエンデューロの参加者がフィニッシュラインを越えていく。
お昼の時間になると、ブリヂストンサイクリングロードバイクスキルアップセミナーが実施された。チームブリヂストンサイクリングの今村と兒島、そしてオリンピアンの藤田さんがグループ走行テクニックを直接指導していく。
午後はロードレースが行われた。就学前のミルキーとキッズ、中学生、初級者、中級者、上級者、シニア、レディースとカテゴリーも細分化され、参加者のレベルに合わせてレースにチャレンジできるのもセオフェスならでは。家族全員でも楽しめるのも特徴だ。
昼頃になると秋晴れになり、半袖の人もちらほらと見えてくる。会場も陽気な雰囲気もなり、フードブースや出展ブースも盛り上がってきた。
会場にはキッチンカーがずらりと並び、フードエリアも充実している。千葉県産の野菜を使ったヘルシーでボリュームあるハンバーガー、食べ応えがあるケバブサンドイッチやチキン丼、カレーなどお腹を満たすメニューが揃う。
フードエリアに行くと美味しそうな匂いに誘われて、食欲もそそられる。さらに、食後にぴったりなクレープやコーヒーも販売され、走る以外にも観客や家族も楽しむことができる。
セオフェスは50ブランドを超える出展があるのもセオフェスの強み。2024年モデルの最新アイテムやバイクが各ブースで展示され、ブースを巡るだけでも十分に楽しめる。さらに、最新バイクの試乗車が多数用意され、試乗コースも用意。新車購入を検討している方には、一気に乗り比べることができる絶好の機会となった。
セオフェスと言えば、優勝者にはロードバイクやクロスバイク、ヘルメット、サイクルウェアの詰め合わせなどが賞品としてプレゼントされるなど、豪華な景品が用意されている。1~6位まで表彰対象になるため、表彰台に上がれるチャンスも高い。
4年ぶりに開催されたセオフェスは濃霧のち、秋晴れと絶好の自転車日和となった。子供から大人までが楽しめる種目が用意され、家族や仲間と共に頑張った後には、会場にたくさんの笑顔が咲いていた。来年のセオフェスも楽しみだ。
photo &text:Michinari TAKAGI
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