2023/08/03(木) - 08:20
中盤の山岳がスプリンターを退けたツール・ド・ポローニュ第5ステージで、プロ2年目のマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が勝利。またフィニッシュ手前の落車や、カメラモトと観客が衝突するなど混沌のステージとなった。
第80回ツール・ド・ポローニュの第5ステージはプシュチナからビエルスコ・ビャワまでの198.8km。コース中央に設定された2級、1級、1級山岳を越え、ラストはビエルスコ・ビャワに設定された7.4kmコースを3周する。
獲得標高差3,000m超えと逃げに有利なレイアウトのため、この日は序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられた。そして”逃げ屋”のトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・デスティニー)ら5名がエスケープ。今週末のロード世界選手権にオランダ代表として選出されたミック・ファンダイケ(ユンボ・ヴィスマ)など強力なメンバーが入った逃げグループは、メイン集団に最大5分差をつけた。
順調に距離を消化していく逃げ集団だったが、リーダーチームであるバーレーン・ヴィクトリアスが先導するプロトンは次々と逃げを捉え、最後まで粘ったデヘントとマルクス・フールゴー(ノルウェー、リドル・トレック)を残り13kmで吸収。前日にスプリントを繰り広げたオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)やサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)らスプリンターが脱落したメイン集団は、ビエルスコ・ビャワに設定されたコースの最終周回に突入した。
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)で勝負したいイネオス・グレナディアーズが50名程度に絞られたのペースを作り、ゲラント・トーマス(イギリス)が先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過する。そしてパヴェル・シヴァコフ(フランス)の牽引が終わった残り250m地点で、イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が集団の中盤で落車した。
落車の混沌を回避した集団前方では、残り150mからマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)がスプリントを開始。その後ろにマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)がついたものの、前日にスプリンターのコーイに迫ったファンデンベルフのトップスピードには敵わず、オランダ出身の24歳が5日目の勝者に輝いた。
「絶好調だった。昨日は(スプリンターを含む)集団スプリントにもかかわらず2位に入り、今日は僕に適した終盤のレイアウトだった。僕の直後にフィニッシュしたのが総合首位の選手(モホリッチ)だった事実が、更にこの勝利を特別なものにしてくれた。ポーランドでは2019年と21年にも勝っている場所。だからツール・ド・ポローニュで勝つことができて本当に嬉しい」とファンデンベルフは喜んだ。
グルパマFDJの下部チーム出身でツール・ド・ラブニールでも勝利を挙げているファンデンベルフは24歳。2022年にEFエデュケーション・イージーポストでプロデビューを果たし、今年1月のトロフェオ・アルクディアでプロ初勝利をマーク。そしてこれが念願のワールドツアー初勝利となった。
なお、レース終盤にカメラマンを載せたモトバイクが子ども2名を含む4名の観客と接触するアクシデントが発生。レース主催者は病院に搬送された観客4名に大きな怪我はなかったと伝え、またモトバイクの運転手とカメラマンはフランス出身者で共にワールドツアーで何年も経験を積んでいるのだという。
翌日の第6ステージは16.6kmの個人タイムトライアル。最終日が集団スプリントが濃厚な平坦ステージのため、このTTで総合優勝の行方がほぼ決定する。
第80回ツール・ド・ポローニュの第5ステージはプシュチナからビエルスコ・ビャワまでの198.8km。コース中央に設定された2級、1級、1級山岳を越え、ラストはビエルスコ・ビャワに設定された7.4kmコースを3周する。
獲得標高差3,000m超えと逃げに有利なレイアウトのため、この日は序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられた。そして”逃げ屋”のトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・デスティニー)ら5名がエスケープ。今週末のロード世界選手権にオランダ代表として選出されたミック・ファンダイケ(ユンボ・ヴィスマ)など強力なメンバーが入った逃げグループは、メイン集団に最大5分差をつけた。
順調に距離を消化していく逃げ集団だったが、リーダーチームであるバーレーン・ヴィクトリアスが先導するプロトンは次々と逃げを捉え、最後まで粘ったデヘントとマルクス・フールゴー(ノルウェー、リドル・トレック)を残り13kmで吸収。前日にスプリントを繰り広げたオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)やサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)らスプリンターが脱落したメイン集団は、ビエルスコ・ビャワに設定されたコースの最終周回に突入した。
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)で勝負したいイネオス・グレナディアーズが50名程度に絞られたのペースを作り、ゲラント・トーマス(イギリス)が先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過する。そしてパヴェル・シヴァコフ(フランス)の牽引が終わった残り250m地点で、イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)が集団の中盤で落車した。
落車の混沌を回避した集団前方では、残り150mからマライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)がスプリントを開始。その後ろにマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)がついたものの、前日にスプリンターのコーイに迫ったファンデンベルフのトップスピードには敵わず、オランダ出身の24歳が5日目の勝者に輝いた。
「絶好調だった。昨日は(スプリンターを含む)集団スプリントにもかかわらず2位に入り、今日は僕に適した終盤のレイアウトだった。僕の直後にフィニッシュしたのが総合首位の選手(モホリッチ)だった事実が、更にこの勝利を特別なものにしてくれた。ポーランドでは2019年と21年にも勝っている場所。だからツール・ド・ポローニュで勝つことができて本当に嬉しい」とファンデンベルフは喜んだ。
グルパマFDJの下部チーム出身でツール・ド・ラブニールでも勝利を挙げているファンデンベルフは24歳。2022年にEFエデュケーション・イージーポストでプロデビューを果たし、今年1月のトロフェオ・アルクディアでプロ初勝利をマーク。そしてこれが念願のワールドツアー初勝利となった。
なお、レース終盤にカメラマンを載せたモトバイクが子ども2名を含む4名の観客と接触するアクシデントが発生。レース主催者は病院に搬送された観客4名に大きな怪我はなかったと伝え、またモトバイクの運転手とカメラマンはフランス出身者で共にワールドツアーで何年も経験を積んでいるのだという。
翌日の第6ステージは16.6kmの個人タイムトライアル。最終日が集団スプリントが濃厚な平坦ステージのため、このTTで総合優勝の行方がほぼ決定する。
ツール・ド・ポローニュ2023第5ステージ結果
1位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | 4:51:27 |
2位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | |
5位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー) | |
7位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | ルイス・アスキー(イギリス、グルパマFDJ) | |
9位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | |
10位 | マルチン・ブジンスキー(ポーランドナショナルチーム) |
個人総合成績
1位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 22:29:32 |
2位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:12 |
3位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:16 |
4位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:18 |
5位 | オスカー・オンレー(イギリス、DSM・フィルメニッヒ) | +0:26 |
6位 | エディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー) | |
7位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
8位 | サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | |
9位 | シルヴァン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
10位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | ジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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