2023/07/03(月) - 18:30
第1ステージ最終盤に兄弟アタックを決めてマイヨジョーヌを奪い、続く第2ステージも積極的な動きで首位キープに成功したアダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)のバイクを紹介。カーボン製チェーンリングなど軽量パーツが組み込まれたコルナゴ V4Rsにフォーカスを当てます。
アダム・イェーツ(イギリス)のステージ優勝とマイヨジョーヌ獲得、さらに王座奪還を狙うタデイ・ポガチャル(スロベニア)の積極的かつ圧倒的な登坂力。最強布陣で臨むUAEチームエミレーツはやはり、ツール・ド・フランス2023年大会最強の注目チームと言えるだろう。
昨年ツールで走らせた最終プロトタイプ"PROTOTIPO"を経て、今大会ではポガチャルやイェーツを含む全メンバーが新世代オールラウンダーのV4Rsを使用中。マイヨジョーヌを獲得したイェーツのゼッケン19番のバイクには、お約束の黄色いバーテープ、そしてワフーコンピューターの化粧シールがあしらわれていた。
UAEはエンヴィとのパートナーシップを組み、ホイールとコックピットは同社製品をあつらえる。基本的にここまでの序盤ステージは全メンバーが前50mm/後56mmのSES 4.5ホイールを使用し、コンチネンタルの軽量タイヤであるGrand Prix 5000 TT TRを組み合わせている。
コックピットはエンヴィの「AERO STEM」と「SES AERO HANDLEBAR」で、STIレバーはやや内側に倒したセッティング。なおポガチャルを含め数名は未発表のステム一体型ハンドル(しかも複数の形状が存在している)を使用している。このハンドルに関しては別に紹介する予定。
イェーツはじめUAEのバイクで目を引くのは、カーボン製のチェーンリングとディスクブレーキローターだ。これは今年5月に発表されたチームとイタリアの軽量パーツブランド「カーボン-Ti」のコラボレーションによるもので、イェーツやポガチャル、マルク・ソレルといったエース級選手がスペアバイクも含めて使っている模様。
ジロ期間中に発表されたばかりのX-Carboing EVOチェーンリング、X-Rotor SteelCarbon 3ディスクローター、そしてX-Lock EVOスルーアクスルの3アイテムを使っているほか、クランクアームとチェーンリングの段差を埋めるパーツ(一部はシマノだと思われる)も同社製品だ。
また、サドルはプロロゴ DIMESIONの幅広・肉厚モデルであるSPACEだが、本来ラインナップに存在しないのカーボンレール(NACK)仕様。小柄なイェーツだが、幅広タイプを選び、かつ特別品というのが興味深い。
コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2だが、ボトムブラケットはセラミックスピード製。エンヴィやカーボン-Tiとのパートナーシップなど、UAEは新機材やサードパーティー系ブランドの採用に積極的な姿勢であることが分かる。
text:So Isobe in Bilbao, Basque
アダム・イェーツ(イギリス)のステージ優勝とマイヨジョーヌ獲得、さらに王座奪還を狙うタデイ・ポガチャル(スロベニア)の積極的かつ圧倒的な登坂力。最強布陣で臨むUAEチームエミレーツはやはり、ツール・ド・フランス2023年大会最強の注目チームと言えるだろう。
昨年ツールで走らせた最終プロトタイプ"PROTOTIPO"を経て、今大会ではポガチャルやイェーツを含む全メンバーが新世代オールラウンダーのV4Rsを使用中。マイヨジョーヌを獲得したイェーツのゼッケン19番のバイクには、お約束の黄色いバーテープ、そしてワフーコンピューターの化粧シールがあしらわれていた。
UAEはエンヴィとのパートナーシップを組み、ホイールとコックピットは同社製品をあつらえる。基本的にここまでの序盤ステージは全メンバーが前50mm/後56mmのSES 4.5ホイールを使用し、コンチネンタルの軽量タイヤであるGrand Prix 5000 TT TRを組み合わせている。
コックピットはエンヴィの「AERO STEM」と「SES AERO HANDLEBAR」で、STIレバーはやや内側に倒したセッティング。なおポガチャルを含め数名は未発表のステム一体型ハンドル(しかも複数の形状が存在している)を使用している。このハンドルに関しては別に紹介する予定。
イェーツはじめUAEのバイクで目を引くのは、カーボン製のチェーンリングとディスクブレーキローターだ。これは今年5月に発表されたチームとイタリアの軽量パーツブランド「カーボン-Ti」のコラボレーションによるもので、イェーツやポガチャル、マルク・ソレルといったエース級選手がスペアバイクも含めて使っている模様。
ジロ期間中に発表されたばかりのX-Carboing EVOチェーンリング、X-Rotor SteelCarbon 3ディスクローター、そしてX-Lock EVOスルーアクスルの3アイテムを使っているほか、クランクアームとチェーンリングの段差を埋めるパーツ(一部はシマノだと思われる)も同社製品だ。
また、サドルはプロロゴ DIMESIONの幅広・肉厚モデルであるSPACEだが、本来ラインナップに存在しないのカーボンレール(NACK)仕様。小柄なイェーツだが、幅広タイプを選び、かつ特別品というのが興味深い。
コンポーネントはシマノDURA-ACE DI2だが、ボトムブラケットはセラミックスピード製。エンヴィやカーボン-Tiとのパートナーシップなど、UAEは新機材やサードパーティー系ブランドの採用に積極的な姿勢であることが分かる。
text:So Isobe in Bilbao, Basque
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