2023/06/23(金) - 21:52
男子エリートの個人タイムトライアルは、小石祐馬が1位、山本大喜が2位となって、JCL TEAM UKYOが上位独占。新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が昨年に続き3位に食い込んだ。一方、昨年優勝の金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)は、序盤の落車が響いて7位に終わった。
日本サイクルスポーツセンターで開幕した今年の全日本選手権。初日は日本最速を決める個人タイムトライアルが行われた。コースは5kmサーキットを逆回りし、ホームストレートを1往復半することで1周6kmに設定された。男子エリートは5周29kmで争われた。
前日の雨により、午前中のコース路面はドライとウェットが混じる状態だったが、男子エリートがスタートした午後には全域でほぼドライ路面となった。時折陽が差して気温が急上昇したことから、選手に水をかけることが許可された。
22名をふたつのウェーブ(グループ)に分け、1分間隔でスタート。第1ウェーブ最後にスタートした岡篤志(JCL TEAM UKYO)が、45分38秒を出して暫定トップ。このタイムをターゲットに、優勝候補の揃う第2ウェーブがスタートしていく。
昨年U23の個人タイムトライアルで優勝した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が第2ウェーブ4番目にスタートすると、岡に迫るタイムを出して周回。7番目にスタートした山本大喜、10番目にスタートした小石祐馬(共にJCL TEAM UKYO)は、岡を上回るタイムを出し、中間計測のトップタイムを交互に更新しながら周回していく。
そして昨年優勝の金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が最後にスタート。DHバーなしのタイムトライアルバイクという、アップダウンが繰り返されるコースに対応した機材を駆使して岡に次ぐタイムで1周目を終える。しかし2周目に落車して大幅にタイムロス。最終周回の残り2km付近ではチェーントラブルによりストップ。再スタートするも、連覇を逃すことに。
小石は終盤に入ってもペースを崩さず、チームメイトの山本に30秒近い差をつけて優勝。これまで個人タイムトライアルでは何度も優勝候補に挙げられながらも2位や3位に甘んじていた小石が、ようやく表彰台の頂点に立った。3位には、終盤ペースを上げてきた新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が入り、JCL TEAM UKYOの表彰台独占を阻止した形となった。
小石祐馬 コメント
「皆さんに「ようやく勝てたね」と言われますが、ハッピーです。TTはその日の運もあるし、難しいですよね。
登りで10秒差は簡単につくけど下りでは差がつかないコースだと思っていました。長い登りはホームからと中間計測地点の2箇所なので、そこで踏むのはマスト。あとは下りで落車しないように走ることを心がけました。予定通りのペース配分で走れたし、途中すでに暫定1位だと聞いていたので下りも無理することなく安全第一で走るようにしました。
アジア選手権で走ったTTは良くなかったけれど、走ったことは今日の役にたったし、悪い流れは断ち切ることができて良かったと思います。
機材は平坦コースのTTとまったく同じ。アウター58にスプロケットはロー側が30T。フロントインナーギアは結局使うことがありませんでした。このコースはアップダウンはあれど登り勾配は激坂というほどじゃないのでアウターだけで行けました。特別なセッティングも特になしです」
text:Satoru Kato
photo:Makoto AYANO, Yichiro HOSODA, Satoru Kato
日本サイクルスポーツセンターで開幕した今年の全日本選手権。初日は日本最速を決める個人タイムトライアルが行われた。コースは5kmサーキットを逆回りし、ホームストレートを1往復半することで1周6kmに設定された。男子エリートは5周29kmで争われた。
前日の雨により、午前中のコース路面はドライとウェットが混じる状態だったが、男子エリートがスタートした午後には全域でほぼドライ路面となった。時折陽が差して気温が急上昇したことから、選手に水をかけることが許可された。
22名をふたつのウェーブ(グループ)に分け、1分間隔でスタート。第1ウェーブ最後にスタートした岡篤志(JCL TEAM UKYO)が、45分38秒を出して暫定トップ。このタイムをターゲットに、優勝候補の揃う第2ウェーブがスタートしていく。
昨年U23の個人タイムトライアルで優勝した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が第2ウェーブ4番目にスタートすると、岡に迫るタイムを出して周回。7番目にスタートした山本大喜、10番目にスタートした小石祐馬(共にJCL TEAM UKYO)は、岡を上回るタイムを出し、中間計測のトップタイムを交互に更新しながら周回していく。
そして昨年優勝の金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が最後にスタート。DHバーなしのタイムトライアルバイクという、アップダウンが繰り返されるコースに対応した機材を駆使して岡に次ぐタイムで1周目を終える。しかし2周目に落車して大幅にタイムロス。最終周回の残り2km付近ではチェーントラブルによりストップ。再スタートするも、連覇を逃すことに。
小石は終盤に入ってもペースを崩さず、チームメイトの山本に30秒近い差をつけて優勝。これまで個人タイムトライアルでは何度も優勝候補に挙げられながらも2位や3位に甘んじていた小石が、ようやく表彰台の頂点に立った。3位には、終盤ペースを上げてきた新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が入り、JCL TEAM UKYOの表彰台独占を阻止した形となった。
小石祐馬 コメント
「皆さんに「ようやく勝てたね」と言われますが、ハッピーです。TTはその日の運もあるし、難しいですよね。
登りで10秒差は簡単につくけど下りでは差がつかないコースだと思っていました。長い登りはホームからと中間計測地点の2箇所なので、そこで踏むのはマスト。あとは下りで落車しないように走ることを心がけました。予定通りのペース配分で走れたし、途中すでに暫定1位だと聞いていたので下りも無理することなく安全第一で走るようにしました。
アジア選手権で走ったTTは良くなかったけれど、走ったことは今日の役にたったし、悪い流れは断ち切ることができて良かったと思います。
機材は平坦コースのTTとまったく同じ。アウター58にスプロケットはロー側が30T。フロントインナーギアは結局使うことがありませんでした。このコースはアップダウンはあれど登り勾配は激坂というほどじゃないのでアウターだけで行けました。特別なセッティングも特になしです」
text:Satoru Kato
photo:Makoto AYANO, Yichiro HOSODA, Satoru Kato
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