高品質なパーツを多数ラインアップするケーンクリークの20mmストロークを実現するサスペンション内蔵ステム"ee SILK STEM"にシンプルなコンプライアンススイッチレスモデルが登場した。ステムを利用したサイクルコンピューターマウントやハンドルバーバッグの取り付けなどが行いやすいモデルとなっている。



ケーンクリーク ee SILK STEM WITHOUT CS (c)ダイアテック

アメリカ・ノースカロライナに拠点を置くケーンクリーク。高精度なヘッドパーツやサスペンションなどをラインアップし、高い技術を有したプレミアムブランドとしてのエンスーなサイクリストから支持されるブランドだ。

そんなケーンクリークが誇るフラッグシップラインとも言えるのが"ee"シリーズ。唯一無二の構造によって軽量でありながら高い制動力を持ち、際立つ存在感を放つ"eeBrake"をはじめ、チタンクランクのeeWINGやバーエンドキャップなど、ライバルブランドからは一線を画したプロダクトを揃えるシリーズだ。

上面がフラットになり、アクセサリー類を取り付けやすくなった (c)ダイアテック

そんなeeシリーズに属するステムが、20mmストロークのサスペンション内蔵ステムの"ee SILK STEM"。ステムの根本部分にエラストマーを配置することで20mmのストロークを実現し、路面からの振動を吸収し、手や肩周りへのダメージを軽減することを目的としたプロダクトだ。

ブラケット部分に手を置くと少し沈み込み、そこを起点にハンドルが上下に動くため、凹凸のあるシーンでバイクの路面追従性も向上し、より安定感のあるライドを実現。また、ストロークが伸びる方向の動きにもエラストマーが効いており、カタつくことや振動が手に来ることも無いという。オンロードでもその性能は発揮されるだろうが、なにより輝くのはグラベルライドだろう。快適性とスタビリティの向上は、オフロードの楽しみを更に引き出してくれるはず。

エラストマーを交換することで好みの硬さに調整できる(※写真はスイッチありモデル)エラストマーを交換することで好みの硬さに調整できる(※写真はスイッチありモデル) (c)ダイアテック
そんなeeSLIKステムには、これまでエラストマーの硬さを調整可能なコンプレッションスイッチを搭載したモデルが展開されていたが、今回そのスイッチを廃したよりシンプルなスペックが追加されることに。より軽量になることはもちろん、ステム上面がフラットになることでサイクルコンピューターマウントやハンドルバーバッグ、ボトルバッグといったステムを利用して装着するアクセサリー類が取り付けやすくなっているのが大きな違いだ。特にハンドルバー周りにストレージを追加したいアドベンチャーバイクにとって、使い勝手のよいデザインへと進化したと言えそうだ。

好みに応じて調整可能な3種類のエラストマーが付属しており、4mmアーレンキーで簡単に交換できる。ステム長は80mm、90mm、100mmの3種類が用意されており、重量は219-235g。カラーはブラックのみで価格は34,760円(税込)。コンプレッションスイッチ有りのモデルに比べると、こなれた価格となっているのも魅力だろう。




ケーンクリーク ee SILK STEM WITHOUT CS
サイズ: 80mm / 90mm / 100mm
ストローク長 : 20mm
重量: 219-235g
ステムアングル : -6° (only)
スタックハイト: 49mm
クランプ径: 31.8mm
コラム径 : 1-1/8 in
カラー: Black
価格 : 34,760円(税込)

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