オランダ南部を舞台にした5日間のステージレース、第34回ZLMツアーが閉幕。地元オランダ出身のオラフ・コーイ(ユンボ・ヴィスマ)が区間1勝を挙げ、2年連続となる総合優勝に輝いた。

プロローグ:エドモンソンとコーイを1秒上回ったニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM) photo:CorVos
ツール・ド・フランスの前哨戦として知られるクリテリウム・デュ・ドーフィネと時を同じくして、ベルギーとの国境に近いオランダ南部では第34回ZLMツアー(UCI2.PRO)が開催された。初日のプロローグ(個人タイムトライアル)を含め大会を通して平坦ステージで占められるため、歴代の総合優勝者にはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)やアンドレ・グライペル(ドイツ)など名だたるスプリンターが並んでいる。
今大会にはユンボ・ヴィスマとアルペシン・ドゥクーニンク、アスタナ・カザフスタン、チームDSMという4つのワールドチームを含め、計20チームが集結。初日は6.6kmのプロローグで争われ、ツールに出場予定のニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM)がチームメイトのアレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア)とオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)のタイムを1秒上回り勝利した。

第1ステージ:逃げ切りから金星を掴んだイェントル・ヴァンドヴェルデ(ベルギー、TDTユニベット・サイクリングチーム) photo:CorVos

第2ステージ:スプリントを制したヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos 
第3ステージ:今季好調のヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)が勝利 photo:CorVos
ロードレース初日(第1ステージ)は5名が逃げ切りを決め、フィニッシュ手前で飛び出したイェントル・ヴァンドヴェルデ(ベルギー、TDTユニベット・サイクリングチーム)が金星を挙げる。集団スプリントに持ち込まれた第2ステージでは、前年大会で区間3勝し総合優勝に輝いたコーイをヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)が退け今季2勝目をマーク。この日のボーナスタイムによってコーイは総合リーダーに立ち、2連覇に向け駒を進めている。
第3ステージは今年3月のミラノ〜トリノを制し、29歳にしてキャリアハイの活躍を見せているアーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム)がスプリント勝利。そして大会最終日も大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれ、第2ステージからリーダージャージを着用するコーイが勝利を飾った。

第4ステージ:総合優勝を決める勝利を飾ったオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

ZLMツアー2023総合表彰台:2位ウェルスフォード、1位コーイ、3位エーコフ photo:CorVos
「調子は良かったが、勝利を挙げるために最終日まで待たなければならなかった。この勝利は完璧なトレインを組んでくれたチームのおかげ。本当に嬉しいよ」と喜んだ21歳のコーイ。ボーナスタイムを積み重ねたことで昨年に続く総合2連覇を達成し、ポイント賞とヤングライダー賞も独占。また総合表彰台にはプロローグでタイムを稼いだウェルスフォード(第2位)と、エーコフ(第3位)が入っている。

ツール・ド・フランスの前哨戦として知られるクリテリウム・デュ・ドーフィネと時を同じくして、ベルギーとの国境に近いオランダ南部では第34回ZLMツアー(UCI2.PRO)が開催された。初日のプロローグ(個人タイムトライアル)を含め大会を通して平坦ステージで占められるため、歴代の総合優勝者にはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)やアンドレ・グライペル(ドイツ)など名だたるスプリンターが並んでいる。
今大会にはユンボ・ヴィスマとアルペシン・ドゥクーニンク、アスタナ・カザフスタン、チームDSMという4つのワールドチームを含め、計20チームが集結。初日は6.6kmのプロローグで争われ、ツールに出場予定のニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM)がチームメイトのアレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア)とオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)のタイムを1秒上回り勝利した。



ロードレース初日(第1ステージ)は5名が逃げ切りを決め、フィニッシュ手前で飛び出したイェントル・ヴァンドヴェルデ(ベルギー、TDTユニベット・サイクリングチーム)が金星を挙げる。集団スプリントに持ち込まれた第2ステージでは、前年大会で区間3勝し総合優勝に輝いたコーイをヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)が退け今季2勝目をマーク。この日のボーナスタイムによってコーイは総合リーダーに立ち、2連覇に向け駒を進めている。
第3ステージは今年3月のミラノ〜トリノを制し、29歳にしてキャリアハイの活躍を見せているアーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム)がスプリント勝利。そして大会最終日も大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれ、第2ステージからリーダージャージを着用するコーイが勝利を飾った。


「調子は良かったが、勝利を挙げるために最終日まで待たなければならなかった。この勝利は完璧なトレインを組んでくれたチームのおかげ。本当に嬉しいよ」と喜んだ21歳のコーイ。ボーナスタイムを積み重ねたことで昨年に続く総合2連覇を達成し、ポイント賞とヤングライダー賞も独占。また総合表彰台にはプロローグでタイムを稼いだウェルスフォード(第2位)と、エーコフ(第3位)が入っている。
プロローグ(6月7日)結果
1位 | ニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM) | 7:27 |
2位 | アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、チームDSM) | +0:01 |
3位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
第1ステージ(6月8日)結果
1位 | イェントル・ヴァンドヴェルデ(ベルギー、TDTユニベット・サイクリングチーム) | 4:21:52 |
2位 | アレクサンダー・コニシェフ(イタリア、チーム・コラテック) | +0:01 |
3位 | ベルトヤン・リンデマン(オランダ、フォルカーウェッセルズ・サイクリングチーム) | +0:06 |
第2ステージ(6月9日)結果
1位 | ヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | 4:05:46 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | ロベ・ヘイス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
第3ステージ(6月10日)結果
1位 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム) | 4:16:35 |
2位 | ヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | マッテオ・モスケッティ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム) |
第4ステージ(6月11日)結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 3:27:06 |
2位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM) | |
3位 | ヤコブ・マレツコ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 16:18:37 |
2位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、チームDSM) | +0:13 |
3位 | ニルス・エーコフ(オランダ、チームDSM) | +0:15 |
その他の特別賞
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
ヤングライダー賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
チーム総合成績 | チームDSM |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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