2023/07/06(木) - 15:40
アスリートのフィットネスを屋外から室内まで支えるワフーが、力を入れて展開するトレーニング系のサービスが"Wahoo X"。そのサービスを構成する二大要素のうちの一つバーチャルサイクリングソフトのWahoo RGT（以下、RGT）は、よりゲーム性を高めた楽しみ方や、ライドログをもとにバーチャルコースを作れる魅力的なサービスとなっている。
ワフーが展開するバーチャルサイクリングアプリのWahoo RGT
サイクルコンピューターのELEMNTシリーズとスマートローラー台のKICKRシリーズを中心にエコシステムを構築し、アスリートのトレーニングやフィットネスを一貫してサポートしてきたワフー。各種ハードウェアは独自のソフトウェアで連携することで記録、トレーニング内容のコントロールなどを一貫して行える環境を整えてきたが、ワフーはソフトウェア（サービス）面でアスリートサポートをより一層強化すべく図っている。
その中心となるものがWahoo Xというサブスクリプションのサービスだ。Wahoo Xは2つのサービスを軸として構成されており、SYSTMがライダー個人のトレーニングにフォーカスしたもの。こちらはライドトレーニングプランだけではなく、筋力やヨガ、メンタルトレーニングなど包括的にライダーをサポートしてくれる内容となっている。
綺麗なグラフィックで走っていて楽しい
もう一つの柱が今回ピックアップするRGTだ。簡単に説明すると、すでに普及・定着した感のあるバーチャルサイクリングアプリだ。コンセプトは「VIRTUAL CYCLING FOR REAL CYCLISTS（リアル志向のサイクリストのためのバーチャルサイクリング）」として、バーチャルライドによりリアル感を求める方に向けて開発されているもの。
そのためHPでは「REAL ROADS」「REAL EVENTS」「REAL RIDES」「REAL PHYSICS」という4つの"リアル"を軸にサービスが紹介されている。今回の記事ではこれらを紹介しよう。
REAL ROADSはその言葉通り実世界にある道をコースとして用意したもの。例えば、パテルベルグとオウデ・クワレモントを含めたDE RONDEコース、モンバントゥ、ステルヴィオ峠などロードレースで有名な場所を走行できるコースが揃っており、レースファンも楽しめるようになっている。
そして注目したいのがMagic Roadという機能だ。これは手持ちのライドログを所定の手順でワフーに提出すると、ログデータからバーチャルコースを作成してくれるというもの。背景こそ再現不可だが、足で感じる勾配変化などはリアルそのもの。加えてこのコースを使ってグループライドを行えるため、富士ヒルなどヒルクライムのトレーニングを家にいながら仲間で実施することができる。いつものコースで安全にレースを行えるのも大きな魅力だ。
無料で遊べるコースからサブスク登録で遊べるコースまでよりどりみどり
ツールでお馴染みのモンバントゥも走れる 
ステルヴィオ峠も用意されている
REAL EVENTSとはユーザー自らがイベントを作成することができるということ。レースやタイムトライアル、エリミネーションといった競技性のあるものや、グループライドやグループでのトレーニングライドなども設定することができ、仲間と楽しくサイクリングを行うことができる。
REAL RIDESというのはペダルを漕ぐ以外の身体性を持たせるという点。ワフーはこれまでもKICKR CLIMBなどでバーチャルライドの再現性を高める手法を採ってきたが、今回のREAL RIDEというのはバーチャル世界内でのステアリング機能を付与したことと、ボイスチャット機能を実装している点。これまでは他のアプリで通話することもできたが、RGTでは一つのアプリで完結するシンプルさが魅力的だ。
コーナリングの挙動（減速）なども自然に表現されている
ユーザー自らアバターのハンドルを切る 
バーチャル世界内で通話することができる
REAL PHYSICSではバーチャルのアバターがよりリアルに動くようになったこと。例えばドラフティングやブレーキング、コーナリングでリアルな挙動でアバターが動くため、先述したステアリング機能と相まってプロトン内での戦略性は今までよりも高まっている。これによってバーチャルライドでのゲーム性がリアルライドに近づいており、パワーだけではない勝負を挑むことも可能となった。
ドラフティングによるパワーセーブ量が表示されるのは嬉しい
またRGTはアップデートでSYSTMのトレーニングをRGTのバーチャル世界で行えるようになっている。2つのサービスを横断的に楽しむことができるため、トレーニングを真剣に行う方にはおすすめだ。バーチャルライドはもちろんストラバにアップロードできるのも嬉しい。
Wahoo RGTはワフーのアカウントを持っていれば無料で遊ぶことも可能。より多くの機能を活用したい場合はサブリクションに登録すれば利用可能となる。1年間のメンバーシップは22,500円で、1か月あたり1,875円の計算となる。このサブスクリプションはWahoo X全体のものであり、トレーニング管理サービスのSYSTMも同時に利用可能となる。2つのサービスでアンダー2,000円はお得。
無料で遊ぶことができ、かつ他社のスマートトレーナーでも利用することができるオープンなサービスなため、気になる方は一度試してみてはいかがだろうか。
WAHOO X ANNUAL MEMBERSHIP
デバイスの互換性：iOS、Android、Apple TV（RGTのみ）、Mac OS、Windows
価格：22,500円
サイクルコンピューターのELEMNTシリーズとスマートローラー台のKICKRシリーズを中心にエコシステムを構築し、アスリートのトレーニングやフィットネスを一貫してサポートしてきたワフー。各種ハードウェアは独自のソフトウェアで連携することで記録、トレーニング内容のコントロールなどを一貫して行える環境を整えてきたが、ワフーはソフトウェア（サービス）面でアスリートサポートをより一層強化すべく図っている。
その中心となるものがWahoo Xというサブスクリプションのサービスだ。Wahoo Xは2つのサービスを軸として構成されており、SYSTMがライダー個人のトレーニングにフォーカスしたもの。こちらはライドトレーニングプランだけではなく、筋力やヨガ、メンタルトレーニングなど包括的にライダーをサポートしてくれる内容となっている。
もう一つの柱が今回ピックアップするRGTだ。簡単に説明すると、すでに普及・定着した感のあるバーチャルサイクリングアプリだ。コンセプトは「VIRTUAL CYCLING FOR REAL CYCLISTS（リアル志向のサイクリストのためのバーチャルサイクリング）」として、バーチャルライドによりリアル感を求める方に向けて開発されているもの。
そのためHPでは「REAL ROADS」「REAL EVENTS」「REAL RIDES」「REAL PHYSICS」という4つの"リアル"を軸にサービスが紹介されている。今回の記事ではこれらを紹介しよう。
REAL ROADSはその言葉通り実世界にある道をコースとして用意したもの。例えば、パテルベルグとオウデ・クワレモントを含めたDE RONDEコース、モンバントゥ、ステルヴィオ峠などロードレースで有名な場所を走行できるコースが揃っており、レースファンも楽しめるようになっている。
そして注目したいのがMagic Roadという機能だ。これは手持ちのライドログを所定の手順でワフーに提出すると、ログデータからバーチャルコースを作成してくれるというもの。背景こそ再現不可だが、足で感じる勾配変化などはリアルそのもの。加えてこのコースを使ってグループライドを行えるため、富士ヒルなどヒルクライムのトレーニングを家にいながら仲間で実施することができる。いつものコースで安全にレースを行えるのも大きな魅力だ。
REAL EVENTSとはユーザー自らがイベントを作成することができるということ。レースやタイムトライアル、エリミネーションといった競技性のあるものや、グループライドやグループでのトレーニングライドなども設定することができ、仲間と楽しくサイクリングを行うことができる。
REAL RIDESというのはペダルを漕ぐ以外の身体性を持たせるという点。ワフーはこれまでもKICKR CLIMBなどでバーチャルライドの再現性を高める手法を採ってきたが、今回のREAL RIDEというのはバーチャル世界内でのステアリング機能を付与したことと、ボイスチャット機能を実装している点。これまでは他のアプリで通話することもできたが、RGTでは一つのアプリで完結するシンプルさが魅力的だ。
REAL PHYSICSではバーチャルのアバターがよりリアルに動くようになったこと。例えばドラフティングやブレーキング、コーナリングでリアルな挙動でアバターが動くため、先述したステアリング機能と相まってプロトン内での戦略性は今までよりも高まっている。これによってバーチャルライドでのゲーム性がリアルライドに近づいており、パワーだけではない勝負を挑むことも可能となった。
またRGTはアップデートでSYSTMのトレーニングをRGTのバーチャル世界で行えるようになっている。2つのサービスを横断的に楽しむことができるため、トレーニングを真剣に行う方にはおすすめだ。バーチャルライドはもちろんストラバにアップロードできるのも嬉しい。
Wahoo RGTはワフーのアカウントを持っていれば無料で遊ぶことも可能。より多くの機能を活用したい場合はサブリクションに登録すれば利用可能となる。1年間のメンバーシップは22,500円で、1か月あたり1,875円の計算となる。このサブスクリプションはWahoo X全体のものであり、トレーニング管理サービスのSYSTMも同時に利用可能となる。2つのサービスでアンダー2,000円はお得。
無料で遊ぶことができ、かつ他社のスマートトレーナーでも利用することができるオープンなサービスなため、気になる方は一度試してみてはいかがだろうか。
WAHOO X ANNUAL MEMBERSHIP
デバイスの互換性：iOS、Android、Apple TV（RGTのみ）、Mac OS、Windows
価格：22,500円
Amazon.co.jp
