2023/03/14(火) - 15:45
台湾を北から南へ5日かけて縦断するツール・ド・台湾が開幕。日本からキナンや愛三工業など4チームが出場する大会は、初日と2日目で区間2位に入ったレイモンド・クレダー(JCL TEAM UKYO)が総合首位に立っている。
3月12日(日)、アジアの主要レースの1つに数えられるツール・ド・台湾が開幕した。2021年の中止を経て昨年復活した同大会は、開催時期を昨年の10月から例年通りの3月に戻した。第18回大会にはロット・デスティニーやグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネなど4つのプロチームに加え、日本からは愛三工業レーシングチームとJCL TEAM UKYO、キナンレーシングチーム、ヴィクトワール広島の4チームが出場中だ。
第1ステージ
台北から高雄市まで5日間をかけて南下するツール・ド・台湾の開幕ステージは、台北の大通りである仁愛路の周回コースを巡る毎年恒例の短距離スプリントステージ。フィニッシュ手前600mから3度の鋭角コーナーが設定されたテクニカルなレイアウトがスプリントのアクセントとなった。
キナンレーシングなどが積極的に仕掛けた序盤は、メイン集団をエキポ・ケルンファルマがコントロールしたことにより沈静化する。しかしドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム)が飛び出し、単独逃げに成功。最大1分半のリードを稼いだモレだがバルディアーニが牽引に加わったプロトンが吸収し、大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
残り2kmで岡本隼と草場啓吾を擁する愛三工業が先頭でトレインを形成したが、ドイツのコンチネンタルチームであるマロヤ・プスビカースがポジションを奪い取る。残り600mから訪れる連続コーナーの入り口でJCL TEAM UKYOのベンジャミ・プラデス(スペイン)がレイモンド・クレダー(オランダ)の番手を一気に上げたものの、マロヤ・プスビカースのロイ・イーフティング(オランダ)がフィニッシュ直前で追い抜き勝利した。
クレダーは2位に入り、日本人最高位は草場の7位。次ぐ8位に岡本が入った。
第2ステージ
大会2日目は桃園市内を巡る120.6km。中心街から一度海岸線に出て、その後は内陸に向かいながら2つの2級山岳を越え、最後は1級山岳角板山公園(距離7.9km/平均2.1%)にフィニッシュする定番コース。追い風の影響でハイスピードで進行した前半戦はアタックと吸収が連続し、中盤にセントジョージ・コンチネンタルサイクリングのジャック・エイトケン(ニュージーランド)が単独逃げを成立させた。
一時は3分半あったエイトケンとプロトンの差は、最後の1級山岳に入ると一気に縮小して残り3km地点で吸収。牽制状態になったプロトンからフィニッシュ手前1kmでジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)がアタックし、プラデスの牽引から飛び出したクレダーの追走も届かず、24歳のロペスがプロ初勝利を飾った。
区間2位ながらも総合首位に浮上したクレダーがは、「優勝に届かず悔しい。でも、動くべき時にチームが見事に機能してくれた。そのおかげでリーダージャージを獲得することができた。僕らのチームは強く、明日からのステージが楽しみだ」と語っている。
またJCLは区間3位に入ったプラデスが総合3位にジャンプアップ。日本人最高位は同じJCLの山本大喜で24位(3秒遅れ)だった。
本日開催の第3ステージは中盤に登坂距離11kmの1級山岳を越える丘陵ステージ。しかしそれ以外はほぼ平坦路のため、今大会2度目の集団スプリントが予想される。
3月12日(日)、アジアの主要レースの1つに数えられるツール・ド・台湾が開幕した。2021年の中止を経て昨年復活した同大会は、開催時期を昨年の10月から例年通りの3月に戻した。第18回大会にはロット・デスティニーやグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネなど4つのプロチームに加え、日本からは愛三工業レーシングチームとJCL TEAM UKYO、キナンレーシングチーム、ヴィクトワール広島の4チームが出場中だ。
第1ステージ
台北から高雄市まで5日間をかけて南下するツール・ド・台湾の開幕ステージは、台北の大通りである仁愛路の周回コースを巡る毎年恒例の短距離スプリントステージ。フィニッシュ手前600mから3度の鋭角コーナーが設定されたテクニカルなレイアウトがスプリントのアクセントとなった。
キナンレーシングなどが積極的に仕掛けた序盤は、メイン集団をエキポ・ケルンファルマがコントロールしたことにより沈静化する。しかしドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム)が飛び出し、単独逃げに成功。最大1分半のリードを稼いだモレだがバルディアーニが牽引に加わったプロトンが吸収し、大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
残り2kmで岡本隼と草場啓吾を擁する愛三工業が先頭でトレインを形成したが、ドイツのコンチネンタルチームであるマロヤ・プスビカースがポジションを奪い取る。残り600mから訪れる連続コーナーの入り口でJCL TEAM UKYOのベンジャミ・プラデス(スペイン)がレイモンド・クレダー(オランダ)の番手を一気に上げたものの、マロヤ・プスビカースのロイ・イーフティング(オランダ)がフィニッシュ直前で追い抜き勝利した。
クレダーは2位に入り、日本人最高位は草場の7位。次ぐ8位に岡本が入った。
第2ステージ
大会2日目は桃園市内を巡る120.6km。中心街から一度海岸線に出て、その後は内陸に向かいながら2つの2級山岳を越え、最後は1級山岳角板山公園(距離7.9km/平均2.1%)にフィニッシュする定番コース。追い風の影響でハイスピードで進行した前半戦はアタックと吸収が連続し、中盤にセントジョージ・コンチネンタルサイクリングのジャック・エイトケン(ニュージーランド)が単独逃げを成立させた。
一時は3分半あったエイトケンとプロトンの差は、最後の1級山岳に入ると一気に縮小して残り3km地点で吸収。牽制状態になったプロトンからフィニッシュ手前1kmでジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)がアタックし、プラデスの牽引から飛び出したクレダーの追走も届かず、24歳のロペスがプロ初勝利を飾った。
区間2位ながらも総合首位に浮上したクレダーがは、「優勝に届かず悔しい。でも、動くべき時にチームが見事に機能してくれた。そのおかげでリーダージャージを獲得することができた。僕らのチームは強く、明日からのステージが楽しみだ」と語っている。
またJCLは区間3位に入ったプラデスが総合3位にジャンプアップ。日本人最高位は同じJCLの山本大喜で24位(3秒遅れ)だった。
本日開催の第3ステージは中盤に登坂距離11kmの1級山岳を越える丘陵ステージ。しかしそれ以外はほぼ平坦路のため、今大会2度目の集団スプリントが予想される。
第1ステージ結果
1位 | ロイ・イーフティング(オランダ、マロヤ・プスビカース) | 1:47:41 |
2位 | レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO) | |
3位 | フィリッポ・フォルティン(イタリア、マロヤ・プスビカース) | |
7位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | |
8位 | 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) |
第2ステージ結果
1位 | ジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | 2:52:16 |
2位 | レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO) | |
3位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCL TEAM UKYO) | |
24位 | 山本大喜(JCL TEAM UKYO) | +0:03 |
27位 | 鈴木譲(愛三工業レーシングチーム) |
個人総合成績
1位 | レイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO) | 4:39:45 |
2位 | ジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | +0:02 |
3位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCL TEAM UKYO) | +0:08 |
4位 | ドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) | +0:09 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロイ・イーフティング(オランダ、マロヤ・プスビカース) |
山岳賞 | ジャック・エイトケン(ニュージーランド、セントジョージ・コンチネンタルサイクリング) |
チーム総合成績 | JCL TEAM UKYO |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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