2023/03/03(金) - 09:15
中央アフリカのルワンダにて「ツール・ドゥ・ルワンダ」が開催され、留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデベロップメントチーム)が出場。レースはヘノック・ムルブラン(エリトリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)の総合優勝で幕を閉じた。
今年で第15回目を迎えたツール・ドゥ・ルワンダ(UCI2.1)は、中央アフリカの小国ルワンダを舞台とする8日間のステージレース。「千の丘の国」と称されるほど山や丘の多いため、単純な平坦ステージはなく、連日タフなレースが繰り広げられた。
ヨーロッパからはるばるやってきたのはイスラエル・プレミアテックやトタルエネルジー、エウスカルテル・エウスカディなどといった7つプロチーム。またスーダル・クイックステップとEFエデュケーション・イージーポストのディベロップメントチームも出場し、合計20チームが揃った。選手では14年振りのアフリカのUCIレース出場となるクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)や、唯一の日本人選手となる留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデベロップメントチーム)が乗り込んだ。
比較的平坦基調なレイアウトだった初日と2日目を連続で勝利したのは、トップチーム所属するイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)。昨年はワールドツアーであるボルタ・ア・カタルーニャで勝利を挙げている22歳のスプリンターが、その実力をいかんなく発揮してリーダージャージを獲得。また、2日目に逃げに乗った留目のチームメイトであるマーク・プリッツェン(南アフリカ)が山岳賞ランキングで首位に立った。
4つの1級山岳が登場する第3ステージをアフリカ大陸王者であるヘノック・ムルブラン(エリトリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が制し、ヴァーノンから総合首位を奪取。第4ステージの山岳ステージもトマ・ボネ(フランス、トタルエネルジー)が勝利し、ワールドチームやプロチームに所属する選手たちがその強さを発揮した。
大会5日目は後半に2つの1級山岳を超える195.5kmの山岳ステージ。この日はフルームが75kmに渡り単独逃げを披露したものの、前輪のパンクに見舞われてプロトンに吸収。ニュートラルサポートから受け取ったホイールが合わず、チームカーから再度ホイール交換しなければならなかったこともあり、フルームはレース後「リムブレーキ>ディスクブレーキ」とインスグラムに投稿した。
この日は小山智也と同じニュージーランドのコンチネンタルチーム「グローバル6・サイクリング」所属のカラム・オルミストン(南アフリカナショナルチーム)が勝利している。
ツール・ドゥ・ルワンダのラスト3日はいずれも山頂フィニッシュ。第6ステージをマッテオ・バディラッティ(スイス、Q36.5プロサイクリングチーム)が制し、超級山岳に上り詰める7日目をマヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が勝利。そして最終ステージもバルディアーニのムルブランが3日目に続き区間2勝目を挙げ、総合優勝に輝いた。
EFからは第7ステージで5位入賞と健闘したプリッツェンが2日目から山岳賞首位のキープに成功し、山岳賞を獲得。留目は最終日に右膝の痛みでフィニッシュできなかったものの、「毎日が初めての経験ばかりで大変でしたけど、学べることが多い大会でした。昨年のツール・ド・ランカウイに続いて、自分にとって2回目になる8日間のステージレースで、毎ステージ2000m、3000mと登りが組み込まれていたり、180km、200kmと長い距離のステージが続くのも初めてのこと」とコメントする。
留目はさらに「良い経験をさせてもらえたと思っています。今シーズン、まだまだレースが続くので、しっかりとコンディションを整えて、良いリザルトを残せるように頑張りたいと思います」と前向きなコメントでアフリカでの初レースを締めくくっている。
今年で第15回目を迎えたツール・ドゥ・ルワンダ(UCI2.1)は、中央アフリカの小国ルワンダを舞台とする8日間のステージレース。「千の丘の国」と称されるほど山や丘の多いため、単純な平坦ステージはなく、連日タフなレースが繰り広げられた。
ヨーロッパからはるばるやってきたのはイスラエル・プレミアテックやトタルエネルジー、エウスカルテル・エウスカディなどといった7つプロチーム。またスーダル・クイックステップとEFエデュケーション・イージーポストのディベロップメントチームも出場し、合計20チームが揃った。選手では14年振りのアフリカのUCIレース出場となるクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)や、唯一の日本人選手となる留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデベロップメントチーム)が乗り込んだ。
比較的平坦基調なレイアウトだった初日と2日目を連続で勝利したのは、トップチーム所属するイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)。昨年はワールドツアーであるボルタ・ア・カタルーニャで勝利を挙げている22歳のスプリンターが、その実力をいかんなく発揮してリーダージャージを獲得。また、2日目に逃げに乗った留目のチームメイトであるマーク・プリッツェン(南アフリカ)が山岳賞ランキングで首位に立った。
4つの1級山岳が登場する第3ステージをアフリカ大陸王者であるヘノック・ムルブラン(エリトリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が制し、ヴァーノンから総合首位を奪取。第4ステージの山岳ステージもトマ・ボネ(フランス、トタルエネルジー)が勝利し、ワールドチームやプロチームに所属する選手たちがその強さを発揮した。
大会5日目は後半に2つの1級山岳を超える195.5kmの山岳ステージ。この日はフルームが75kmに渡り単独逃げを披露したものの、前輪のパンクに見舞われてプロトンに吸収。ニュートラルサポートから受け取ったホイールが合わず、チームカーから再度ホイール交換しなければならなかったこともあり、フルームはレース後「リムブレーキ>ディスクブレーキ」とインスグラムに投稿した。
この日は小山智也と同じニュージーランドのコンチネンタルチーム「グローバル6・サイクリング」所属のカラム・オルミストン(南アフリカナショナルチーム)が勝利している。
ツール・ドゥ・ルワンダのラスト3日はいずれも山頂フィニッシュ。第6ステージをマッテオ・バディラッティ(スイス、Q36.5プロサイクリングチーム)が制し、超級山岳に上り詰める7日目をマヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)が勝利。そして最終ステージもバルディアーニのムルブランが3日目に続き区間2勝目を挙げ、総合優勝に輝いた。
EFからは第7ステージで5位入賞と健闘したプリッツェンが2日目から山岳賞首位のキープに成功し、山岳賞を獲得。留目は最終日に右膝の痛みでフィニッシュできなかったものの、「毎日が初めての経験ばかりで大変でしたけど、学べることが多い大会でした。昨年のツール・ド・ランカウイに続いて、自分にとって2回目になる8日間のステージレースで、毎ステージ2000m、3000mと登りが組み込まれていたり、180km、200kmと長い距離のステージが続くのも初めてのこと」とコメントする。
留目はさらに「良い経験をさせてもらえたと思っています。今シーズン、まだまだレースが続くので、しっかりとコンディションを整えて、良いリザルトを残せるように頑張りたいと思います」と前向きなコメントでアフリカでの初レースを締めくくっている。
ツール・ドゥ・ルワンダ2023各ステージ区間優勝者
第1ステージ | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) | 2:45:52 |
第2ステージ | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) | 3:21:30 |
第3ステージ | ヘノック・ムルブラン(エリトリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) | 5:13:37 |
第4ステージ | トマ・ボネ(フランス、トタルエネルジー) | 3:19:23 |
第5ステージ | カラム・オルミストン(南アフリカナショナルチーム) | 4:59:51 |
第6ステージ | マッテオ・バディラッティ(スイス、Q36.5プロサイクリングチーム) | 4:11:05 |
第7ステージ | マヌエーレ・トロッツィ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) | 2:58:53 |
第8ステージ | ヘノック・ムルブラン(エリトリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) | 2:04:52 |
個人総合成績
1位 | ヘノック・ムルブラン(エリトリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) | 28:58:01 |
2位 | ワルテル・カルツォーニ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム) | |
3位 | ウィリアム・レセルフ(ベルギー、スーダル・クイックステップ・ディベロップメントチーム) | +0:01 |
その他の特別賞
山岳賞 | マーク・プリッツェン(南アフリカ、EFエデュケーション・NIPPOデベロップメントチーム) |
ヤングライダー賞 | ワルテル・カルツォーニ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム) |
チーム総合成績 | エウスカルテル・エウスカディ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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