ヴィンゲゴーがグラン・カミーニョ完全制覇　3戦全勝で総合優勝に輝く

スペインのガリシア州を舞台にしたグラン・カミーニョ（UCI2.1）が閉幕。これがシーズン開幕レースのヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ）が積雪中止の初日を除き、3戦全勝で総合優勝に輝いた。

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スペイン北西部に位置するガリシア州を舞台とする4日間のステージレース「グラン・カミーニョ（UCI2.1）」。1933年に初開催され、1980年から毎年開催されていたブエルタ・ア・ガリシアを引き継ぐ形で再出発したレースは、初日は雪のためレース途中で中止となり、2日目はヨナス・ヴィンゲゴー（オランダ、ユンボ・ヴィスマ）が山頂フィニッシュを制した。

第3ステージ

3日目はエスゴスからカステロ山の頂上にフィニッシュする123.4kmのショートステージ。序盤に3級、中盤に2級の低難易度な山岳を越え、ラスト2kmから未舗装の最大勾配20％が登場するカステロ山（距離3.7km/平均6.4%）に上り詰める。

この日形成された12名の逃げグループに、総合で僅か1分8秒遅れのマーク・ドノヴァン（イギリス、Q36.5プロサイクリングチーム）が乗ったため、抑え役としてローハン・デニス（オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ）もジョイン。残り15kmで逃げが捉えられ、デニスがそのままプロトンを牽引しながらユンボの先頭でカステロ山に突入した。

今年ユンボに加入したハンガリー王者アッティラ・ヴァルテルが牽引を引き継ぐと、そのスピードにヴィンゲゴーやルーベン・ゲレイロ（ポルトガル、モビスター）、ヘスス・エラダ（スペイン、コフィディス）以外は脱落する。そしてヴァルテルが残り2kmで役割を終えるとヴィンゲゴーがアタック。未舗装路の急勾配であることを感じさせない圧倒的な登坂スピードにゲレイロやエラダは対応できず、ヴィンゲゴーが2連続勝利を飾った。

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第4ステージ

グラン・カミーニョを締めくくったのは18.1kmの個人タイムトライアル。コースの真ん中に設定された距離1.8km/平均勾配6.2%の登りを除き、ほぼ平坦路。前半組のデニスが24分22秒の好タイムでフィニッシュし、長らくホットシートに座った。

しかし唯一平均時速を45km/h台に乗せたヴィンゲゴーが、デニスを35秒上回る23分47秒でトップタイムを更新。3日連続勝利を挙げると共に、第2代総合優勝者に輝いた。

「僕たちにとって素晴らしい1週間となった。ステージ3勝と総合優勝はこれ以上望むことができない結果。この大会には勝利への強い欲望を持って臨み、コンディションも良かった。来たるパリ〜ニースへ弾みのつく大会となったよ」と、圧巻の勝利を飾ったヴィンゲゴーは喜んだ。

ヴィンゲゴーはこの後、コメントにもあった通り3月5日に開幕するパリ〜ニースに出場予定。そこで早くもタデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツ）との直接対決が待ち受ける。