2023/02/28(火) - 18:00
2022年7月にオープンし、早くも荒川サイクリストの憩いの場となったKURU@サンエスベース。晴天に恵まれた1月某日に突撃取材を敢行し、個性溢れるサイクリストたちの愛車を紹介してもらった。
伊美哲也さん サーヴェロ Calednia 5
トップバッターは伊美哲也さん。え、どこかで見たことある?はい、輪行袋のリーディングブランドであるオーストリッチを手掛けるアズマ産業の社長を務め、様々な媒体の輪行特集で欠かせない存在なだけに、サイクリストならば見覚えある方が多いハズ。今回は特に打ち合わせしていたわけでもなく(本当ですよ!)、プライベートで走ってKURUで休憩しに来たところをお声がけ(笑)。
伊美さんの愛車はサーヴェロの「モダンロード」こと、Caledonia 5。「昔から、サーヴェロに憧れてたんですよね。初代ソロイストが登場したときとか、あのダウンチューブの太さに圧倒されて、いつか乗りたいなと。でも、レーシングバイクが多かったので二の足を踏んでいたところに、このバイクが出たんです。『これだ!』と思ってオーダーを入れました」と愛車を選んだ理由を教えていただきました。
そんな伊美さん、車体に関してはほぼコンプリートバイクのままだそう。「コンポーネントもREDで、ホイールだってジップで、変えるところがないです(笑)。正直、このバイクに関しては消耗品を交換するだけで乗り続けちゃうと思います。それだけ満足してますよ!」とかなりのお気に入りぶり。
愛車の一味違うポイントはハンドルバーバッグ。オーストリッチのフロントバッグ"POTARI"を装着しているのが、伊美さんのバイクらしい。POTARIは普段から付けっぱなしにしていても気にならないくらいのコンパクトかつ軽量な一品。それでいて色んなものを収納できる容量が魅力的なバッグだ。今回のライドでは鍵の束や補給のおやつ、ティッシュなどを収納。さらに、「アドポッケ2」という外付けの追加ポケットを装着しているのが目を惹いた。「ターポリンで洗いやすいので、ごみ入れにもしやすいですよ」と伊美さん。確かに、補給食の包装など処理に困るごみは多いもの。POTARIユーザーはぜひチェックしてみては?
津島克哉さん、美咲さん ピナレロ
東京サンエスの上司専務が「この当時のピナレロを輸入していたので、思わず頼んで乗せて貰いました」と語るビンテージピナレロ夫妻がいると聞き、突撃取材したのが津島克哉さんと美咲さん。まずは克哉さんが自身の生まれ年である1989年製(右)を紹介頂いた。
カーボンバイクを僅か1年で卒業し、すぐさまビンテージバイクに方向展開したという克哉さん。当時はいまほどの知名度がなかったピナレロであり、クロモリでは希少な黒が決め手になったのだとか。また深みのある色のマヴィックのCosmicホイールも90年初期のもので、特にお気に入りはITM Goccia VorbauステムとModolo 8X Tenos lenkerハンドルの組み合わせだ。
コンポーネントはシートピラーを含め、フレームと同時代のデュラエースで揃える。ちなみにペダルも30年以上前のシマノなのだが、現在のクリートがそのまま使えってある意味すごいですよね。
一方、美咲さんのピナレロは「ある日めちゃくちゃ大きいキャノンデールの段ボールが届いて、中を覗いたらこれが入っていました」なのだとか(笑)。お住まいのある練馬から自走で来ることもあるのだが、この日は対岸にある秋ヶ瀬公園からお子さん2人の乗るキャリーを引いてやってきた。
こちらのコンポーネントやホイールには克哉さんが「カンパの良さを知ってほしくて」と語るようにカンパニョーロをチョイス。そしてステムはデダ・エレメンティのMUREXがビンテージバイクにマッチしている。
そして美咲さんが「フレームカラーに合うサドルが中々見つからないなか、運命的な出会いでした」と熱弁するのが、東京サンエスとイラストレーターのPちゃんがコラボしたデザインサドルだ。ちなみに気に入っているのはデザインだけでなく、「いままでどのサドルも合わなかったのですが、このサドルのおかげで楽しく自転車に乗れるようになりました。激推しする社長さんを信じてよかったです(笑)」と、乗り心地も抜群なのだとか。
和樹さん(Team Ablaze) スコット SOLACE
中学生と高校生が中心となり結成されたTeam Ablazeに所属する和樹さん。自転車を始めて1年足らずというものの、既に大磯クリテリウムで2位フィニッシュするなど本格的に競技をする高校2年生だ。
そんな和樹さんが乗るのはスコットのエンデュランスレーサー SOLACE(ソレイス)。快適性を求めたコンフォートバイクという位置づけだが「クリテリウムでは満杯のボトルが必須です」というほどの軽量性に加え、適度な剛性と高い反応性によりレースでも十分に通用するバイクだ。ホイールにはフルクラムのレーシングクアトロカーボンを合わせ、クランクは9100系デュラエースとレーシーな装いに。
お気に入りのポイントは「このステムがめちゃくちゃ欲しかったんです!」と熱弁するデダ・エレメンティのSUPERBOX DCRと「明らかにブレーキとギヤの効きやすさが変わりました」と語る日泉ケーブル。また、チームからの供給バイクかと見紛うステッカーが随所に貼られており、特にアメリカのクリテリウムチーム「リージョン オブ ロサンゼルス」のステッカーは自作なんだとか。わかります。ウィリアムズ兄弟めちゃくちゃカッコいいすもんね。
R.Iさん(Team Ablaze) ビアンキ ARIA
和樹さんと同じくTeam Ablazeに所属するR.Iさんはなんと中学1年生。その愛車は自身2台目だというビアンキのエアロロード ARIAだ。お父さんも自転車乗りということもあり、隅々までスキのないパーツ&ウェアチョイスは大人顔負け。フレームに光が当たると紫に変わることから、〜のバーテープやSUMCのカラーチェーン、〜のシューズと色合わせは完璧だ。
わたらせクリテリウムや大磯クリテリウムで優勝するなど、既に数々の実績を残すR.IさんはホイールにフルクラムのSPEED 55をチョイス。FSAのSLKステムにハンドルはヴィジョンのMetronを使用する。本当に中学生?と疑いたくなるほど大きな体躯に、こちらの質問に目を見て答える落ち着きぶりは大物の予感を感じずにはいられず、日本の自転車界の未来が大分明るく見えました。
取材した場所:SAN-ESU BASE 羽根倉通り
今回突撃取材を敢行したのは昨年7月、荒川の羽根倉橋のたもとにオープンした「SAN-ESU BASE 羽根倉通り」。その名の通りアイディア溢れるプロダクトを提案する東京サンエスが手掛けるサイクリスト向けのコミュニティカフェ&ショールームで、オープンから半年で既に荒川サイクリストの憩いの場として定着したお店。カフェでは坂井社長の思いが詰まったソフトクリームをはじめ、スープなど季節メニューも充実。お近くの方はぜひ寄ってほしいところ(オープン時の訪問記事は下部リンクより)。
住所:埼玉県志木市上宗岡3-12-10
営業日等はこちらから
text&photo:Naoki Yasuoka&Sotaro.Arakawa
伊美哲也さん サーヴェロ Calednia 5
トップバッターは伊美哲也さん。え、どこかで見たことある?はい、輪行袋のリーディングブランドであるオーストリッチを手掛けるアズマ産業の社長を務め、様々な媒体の輪行特集で欠かせない存在なだけに、サイクリストならば見覚えある方が多いハズ。今回は特に打ち合わせしていたわけでもなく(本当ですよ!)、プライベートで走ってKURUで休憩しに来たところをお声がけ(笑)。
伊美さんの愛車はサーヴェロの「モダンロード」こと、Caledonia 5。「昔から、サーヴェロに憧れてたんですよね。初代ソロイストが登場したときとか、あのダウンチューブの太さに圧倒されて、いつか乗りたいなと。でも、レーシングバイクが多かったので二の足を踏んでいたところに、このバイクが出たんです。『これだ!』と思ってオーダーを入れました」と愛車を選んだ理由を教えていただきました。
そんな伊美さん、車体に関してはほぼコンプリートバイクのままだそう。「コンポーネントもREDで、ホイールだってジップで、変えるところがないです(笑)。正直、このバイクに関しては消耗品を交換するだけで乗り続けちゃうと思います。それだけ満足してますよ!」とかなりのお気に入りぶり。
愛車の一味違うポイントはハンドルバーバッグ。オーストリッチのフロントバッグ"POTARI"を装着しているのが、伊美さんのバイクらしい。POTARIは普段から付けっぱなしにしていても気にならないくらいのコンパクトかつ軽量な一品。それでいて色んなものを収納できる容量が魅力的なバッグだ。今回のライドでは鍵の束や補給のおやつ、ティッシュなどを収納。さらに、「アドポッケ2」という外付けの追加ポケットを装着しているのが目を惹いた。「ターポリンで洗いやすいので、ごみ入れにもしやすいですよ」と伊美さん。確かに、補給食の包装など処理に困るごみは多いもの。POTARIユーザーはぜひチェックしてみては?
津島克哉さん、美咲さん ピナレロ
東京サンエスの上司専務が「この当時のピナレロを輸入していたので、思わず頼んで乗せて貰いました」と語るビンテージピナレロ夫妻がいると聞き、突撃取材したのが津島克哉さんと美咲さん。まずは克哉さんが自身の生まれ年である1989年製(右)を紹介頂いた。
カーボンバイクを僅か1年で卒業し、すぐさまビンテージバイクに方向展開したという克哉さん。当時はいまほどの知名度がなかったピナレロであり、クロモリでは希少な黒が決め手になったのだとか。また深みのある色のマヴィックのCosmicホイールも90年初期のもので、特にお気に入りはITM Goccia VorbauステムとModolo 8X Tenos lenkerハンドルの組み合わせだ。
コンポーネントはシートピラーを含め、フレームと同時代のデュラエースで揃える。ちなみにペダルも30年以上前のシマノなのだが、現在のクリートがそのまま使えってある意味すごいですよね。
一方、美咲さんのピナレロは「ある日めちゃくちゃ大きいキャノンデールの段ボールが届いて、中を覗いたらこれが入っていました」なのだとか(笑)。お住まいのある練馬から自走で来ることもあるのだが、この日は対岸にある秋ヶ瀬公園からお子さん2人の乗るキャリーを引いてやってきた。
こちらのコンポーネントやホイールには克哉さんが「カンパの良さを知ってほしくて」と語るようにカンパニョーロをチョイス。そしてステムはデダ・エレメンティのMUREXがビンテージバイクにマッチしている。
そして美咲さんが「フレームカラーに合うサドルが中々見つからないなか、運命的な出会いでした」と熱弁するのが、東京サンエスとイラストレーターのPちゃんがコラボしたデザインサドルだ。ちなみに気に入っているのはデザインだけでなく、「いままでどのサドルも合わなかったのですが、このサドルのおかげで楽しく自転車に乗れるようになりました。激推しする社長さんを信じてよかったです(笑)」と、乗り心地も抜群なのだとか。
和樹さん(Team Ablaze) スコット SOLACE
中学生と高校生が中心となり結成されたTeam Ablazeに所属する和樹さん。自転車を始めて1年足らずというものの、既に大磯クリテリウムで2位フィニッシュするなど本格的に競技をする高校2年生だ。
そんな和樹さんが乗るのはスコットのエンデュランスレーサー SOLACE(ソレイス)。快適性を求めたコンフォートバイクという位置づけだが「クリテリウムでは満杯のボトルが必須です」というほどの軽量性に加え、適度な剛性と高い反応性によりレースでも十分に通用するバイクだ。ホイールにはフルクラムのレーシングクアトロカーボンを合わせ、クランクは9100系デュラエースとレーシーな装いに。
お気に入りのポイントは「このステムがめちゃくちゃ欲しかったんです!」と熱弁するデダ・エレメンティのSUPERBOX DCRと「明らかにブレーキとギヤの効きやすさが変わりました」と語る日泉ケーブル。また、チームからの供給バイクかと見紛うステッカーが随所に貼られており、特にアメリカのクリテリウムチーム「リージョン オブ ロサンゼルス」のステッカーは自作なんだとか。わかります。ウィリアムズ兄弟めちゃくちゃカッコいいすもんね。
R.Iさん(Team Ablaze) ビアンキ ARIA
和樹さんと同じくTeam Ablazeに所属するR.Iさんはなんと中学1年生。その愛車は自身2台目だというビアンキのエアロロード ARIAだ。お父さんも自転車乗りということもあり、隅々までスキのないパーツ&ウェアチョイスは大人顔負け。フレームに光が当たると紫に変わることから、〜のバーテープやSUMCのカラーチェーン、〜のシューズと色合わせは完璧だ。
わたらせクリテリウムや大磯クリテリウムで優勝するなど、既に数々の実績を残すR.IさんはホイールにフルクラムのSPEED 55をチョイス。FSAのSLKステムにハンドルはヴィジョンのMetronを使用する。本当に中学生?と疑いたくなるほど大きな体躯に、こちらの質問に目を見て答える落ち着きぶりは大物の予感を感じずにはいられず、日本の自転車界の未来が大分明るく見えました。
取材した場所:SAN-ESU BASE 羽根倉通り
今回突撃取材を敢行したのは昨年7月、荒川の羽根倉橋のたもとにオープンした「SAN-ESU BASE 羽根倉通り」。その名の通りアイディア溢れるプロダクトを提案する東京サンエスが手掛けるサイクリスト向けのコミュニティカフェ&ショールームで、オープンから半年で既に荒川サイクリストの憩いの場として定着したお店。カフェでは坂井社長の思いが詰まったソフトクリームをはじめ、スープなど季節メニューも充実。お近くの方はぜひ寄ってほしいところ(オープン時の訪問記事は下部リンクより)。
住所:埼玉県志木市上宗岡3-12-10
営業日等はこちらから
text&photo:Naoki Yasuoka&Sotaro.Arakawa
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