2023/02/03(金) - 18:34
多くのメーカーや代理店が集ったパーツ合同展示会。浅草の展示会場を4フロアにわたって貸し切り開催された展示会の中で目を引いたパーツたちを紹介していこう。
インターマックス バイクブランドとして再始動、HJCやALEなどアパレルも
創業25周年を記念した特別モデルをリリースし、話題となったインターマックス。今回の展示ブースでは25周年記念モデルに加え、そのベース車両となったStingerの通常カラーも展開。今後はバイクブランドとして更なる展開を加速させていくとのことで、期待が高まる。
HJCからは新型のセミエアロヘルメット"BELLUS"が登場。HJC独自の回転衝撃テクノロジーであるSLIDを搭載し、安全面でも高い信頼性を保ちつつ優れた空力性能とエアフローを両立した一着。一方で、ロードバイクだけでなくグラベルなどにも違和感の無いシルエットも魅力的。
もう一つの主力製品であるALEもラインアップを余さず展示。ハイパフォーマンスな生地やこだわりの見て取れるパネリングによって高い性能を実現する一方で、手に取りやすい価格を実現している注目のウエアブランドだ。
インターテック 新システムへ移行したSPコネクト あらゆるバイクに取り付けできるラックなどを展開
高い固定力と手軽さで信頼性の高いスマホマウントとして人気を集めていたSPコネクトが固定方式を刷新。マウント部の形状を見直すことで、スマホカバーの薄型化に成功。以前もスリムではあったが、今作では一般的なスマホカバーとほぼ見分けがつかないレベルまでになっている。
加えてマグセーフに対応したことも進化点。ケースを付けたまま非接触充電を可能としたばかりか、専用のチャージングモジュールを噛ませればマウントに装着しながら充電可能となっている。
ハンドルバーバッグの新カラーを展示していたオルケースや、ティフォージの新作大型一眼レンズモデルなど、様々な新作も盛りだくさん。更に今シーズンより取り扱い始めたフルサスバイクにも取り付け可能な頑丈なラックシステムを揃えるブランド「オールドマンマウンテン」も展示。ラックはフロントとリアどちらも用意されており、ツーリングをさらに楽しくしてくれそうだ。
日直商会 スコープのリモートエア圧調整ハブを展示
この展示会の中でもひときわ異彩を放っていたのがオランダのホイールブランド、スコープが手掛ける空気圧調整システム"Atmoz"だ。昨年のパリ~ルーベでチームDSMがレースで使用することが発表されたこのシステムは、ハブの中に貯蔵された高圧エアを利用して走行中にタイヤの空気圧を自在に調整できるというもの。
今のところ国内市販の予定はないとのことだが、こういったマニアックなプロダクトをわざわざ展示してくれるあたりに、自転車好きの心を分かったニクイ心意気を感じるのだった。
優れたコストパフォーマンスを誇るサイクルコンピューターブランドのiGPSPORTの新作"BSC200"や、最先端のテクノロジーを活かしたプロダクトを多数展開するシリカのケミカルラインアップも展示。扱いやすさと最高レベルの潤滑性能を両立したシナジテックや、用途ごとに用意されたバイクウォッシュ類、高い気密性を誇るシーラントなど、シリカは今やケミカルブランドとしても存在感を強めている。
ダイアテック バリエーション豊かなケミカルが揃うマックオフ
数多くのブランドを手掛けるダイアテックは、マックオフやアブス、ノグ、レザインなどを展示。なんといっても目を引くのはコーポレートカラーのピンクを前面に押し出したマックオフだ。
最近は多くのバイクパークなどに提供されているバイクウォッシュだが、なんと環境に優しいリユースモデルもあるという。劣化しづらいアルミボトルと、溶かして使うパウダー型のクリーナーを組み合わせることで、プラスチックゴミを削減するという取り組みだ。
他にも、ノグからはAirtag互換のトラッキングシステムであるSCOUTも展示。薄型でフレームになじむデザインは愛車を守るデバイスとして頼りになりそう。アブスからは昨年引退したアレハンドロ・バルベルデのサイン入りヘルメットも展示され、注目されていた。
服部産業 プロロゴの超ハイグリップなCPCシステム採用グローブ
ウィリエールを手掛ける服部産業はプロロゴを中心とした展示を展開。サドルブランドとして知られるプロロゴだが、今年のイチオシはグローブ。同社のサドルにも滑り止めとして用いられるCPCを掌部分に配置したことが特徴だ。
CPC搭載サドルに座った経験がある方ならお分かりいただけるだろうが、非常に小さい吸盤のようなヒダが並んだデザインのCPCは、非常に高いグリップを生み出すことが特徴。同時に展開するCPCバーテープと合わせれば、手が全く滑る心配がないほどのハイグリップを発揮する。服部産業の北村氏のアドバイスとしては「着用できる一番小さいサイズを選ぶこと」。グリップが強いので、タイトフィットで着用しないと、手とグローブがズレてしまうからだ。握力に自信のないライダーや雨の日のライドに心強い味方となること間違いなしだ。
東京サンエス 進化したボーダレス2ハンドルバー 初のステム一体型ハンドルも登場
サイクリストに気づきを与えてくれるパーツづくりに定評がある東京サンエスからは、新作のコックピットパーツがいくつも登場。最も目を引いたのはボーダレス2ハンドルバーだ。クランプ部から一気にライズし、トップ部はバックスイープしつつ、ドロップ部がステムクランプ部と同じ位置(つまりリーチとドロップがゼロ)になるように設計された唯一無二のデザインが特徴。
他にもブランド初となるステム一体型ハンドルもお披露目。さらに、高品質なハンドルバーバッグを手掛けるアメリカのROUTE WORKSの取り扱いも開始するとのことで、実物を展示。ハンドルバーボックスとも呼べそうなしっかりした剛性感のある造り、揺れることのない頑丈なマウント部、サイクルコンピューターマウントが内蔵された蓋や中身を取り出しやすい前方へと開く構造など、こだわりが詰まった一品だ。
グローブライド 幅広いラインアップのWTBタイヤ
昨年、定番MTBタイヤのVERDICT、VIGILANTE、TRAIL BOSSを刷新したWTB。新たにSLASH GUARD2という耐パンクレイヤーを採用し、軽量性と耐パンク性を向上させつつ、更にサイドウォール剛性を強化し、性能を全方位へとブラッシュアップした新世代タイヤが勢揃い。
乱れていたサプライチェーンも正常化をはじめ、WTBのタイヤも続々と入荷してくるとのこと。MTBやグラベルなどオフロードカテゴリーには欠かせない存在だけに、心待ちにしていた方も多かったのではないだろうか。
ORBEA(オルベア)/ サイクルクリエーション
スペインのマスプロスポーツバイクメーカー、ORBEA(オルベア)は新型のエンデュランス系ロードバイク、ORCA M30i(シマノ105モデル、¥506,000)を展示していた。オルベアの特徴としてはハンドルやステムのサイズなどもオーダー時に選択できるため無駄がなく、ショップにとっても組み直す手間やコストが不要でユーザーもショップも嬉しい。オーダーカラーシステムMyO(マイ・オー)はカラーやパターンがPCからチョイスして自分の好きなようにデザインでき、アップチャージも無いという素晴らしいシステム。
チンゴンマ 廃タイヤやチューブをリサイクルしたバッグやベルトを展開
カラフルなベルトやバッグが目立っていたのがチンゴンマ。イタリア発のブランドで、チューブやタイヤを素材として用いたベルトやバッグ類をメインとするメーカーだ。素材の質感を前面に出したモデルもあれば、デザインを施すことでそうしたリサイクルプロダクトだと気づかないようなものも。
ウォレットやカードケースも手掛けており、それらは廃棄された看板を素材に用いることで唯一無二のグラフィックに仕上げられている。サイクリストゴコロをくすぐられるセンスあふれるプロダクトは、自分で使うもよし、ギフトにするもよし。
MCインターナショナル リーズナブルで高性能なリバースコンポーネンツのBASEシリーズ
高性能なブレーキで有名なマグラをはじめ、多くのMTB系ブランドを扱うMCインターナショナル。薄手ながら高い衝撃吸収能力を持った独自のバッドを採用するシュレッドや、高品質なパーツを手掛けるリバースコンポーネンツなどを展示していた。
中でもイチオシがリバースコンポーネンツの最新モデルでもあるBASEシリーズ。その中でもペダルは自信作だという。大き目の凹形状を持つアルミボディが高いホールド力を生み出し、安定したライディングを可能とする。心配があるとすれば「上位モデルが売れなくなりそう……」なことだけだとか。
Apres(アプレ)/ オオマエジムショ
自転車雑誌編集者&フォトグラファーからサイクルショップ経営者になった大前仁さんがプロデュースするのがオオマエジムショ(ショップ名)オリジナルのツーリング車「アプレ・スタンダード」(385,000円・税込〜)だ。懐かしの正統派ランドナースタイルで650×36Bタイヤを基本に、ユーザーに合わせてハンドル高、ステム長、ハンドル幅、サドル高や前後位置、クランク長などをミリ単位で調整しつつ、こちらもオリジナルのレトロ調パーツで組み上げる。ディレイラーやライト、帆布製バッグなども取り揃える。希少価値(?)からか根強い人気があり、オーダーが絶えないとか。
インターマックス バイクブランドとして再始動、HJCやALEなどアパレルも
創業25周年を記念した特別モデルをリリースし、話題となったインターマックス。今回の展示ブースでは25周年記念モデルに加え、そのベース車両となったStingerの通常カラーも展開。今後はバイクブランドとして更なる展開を加速させていくとのことで、期待が高まる。
HJCからは新型のセミエアロヘルメット"BELLUS"が登場。HJC独自の回転衝撃テクノロジーであるSLIDを搭載し、安全面でも高い信頼性を保ちつつ優れた空力性能とエアフローを両立した一着。一方で、ロードバイクだけでなくグラベルなどにも違和感の無いシルエットも魅力的。
もう一つの主力製品であるALEもラインアップを余さず展示。ハイパフォーマンスな生地やこだわりの見て取れるパネリングによって高い性能を実現する一方で、手に取りやすい価格を実現している注目のウエアブランドだ。
インターテック 新システムへ移行したSPコネクト あらゆるバイクに取り付けできるラックなどを展開
高い固定力と手軽さで信頼性の高いスマホマウントとして人気を集めていたSPコネクトが固定方式を刷新。マウント部の形状を見直すことで、スマホカバーの薄型化に成功。以前もスリムではあったが、今作では一般的なスマホカバーとほぼ見分けがつかないレベルまでになっている。
加えてマグセーフに対応したことも進化点。ケースを付けたまま非接触充電を可能としたばかりか、専用のチャージングモジュールを噛ませればマウントに装着しながら充電可能となっている。
ハンドルバーバッグの新カラーを展示していたオルケースや、ティフォージの新作大型一眼レンズモデルなど、様々な新作も盛りだくさん。更に今シーズンより取り扱い始めたフルサスバイクにも取り付け可能な頑丈なラックシステムを揃えるブランド「オールドマンマウンテン」も展示。ラックはフロントとリアどちらも用意されており、ツーリングをさらに楽しくしてくれそうだ。
日直商会 スコープのリモートエア圧調整ハブを展示
この展示会の中でもひときわ異彩を放っていたのがオランダのホイールブランド、スコープが手掛ける空気圧調整システム"Atmoz"だ。昨年のパリ~ルーベでチームDSMがレースで使用することが発表されたこのシステムは、ハブの中に貯蔵された高圧エアを利用して走行中にタイヤの空気圧を自在に調整できるというもの。
今のところ国内市販の予定はないとのことだが、こういったマニアックなプロダクトをわざわざ展示してくれるあたりに、自転車好きの心を分かったニクイ心意気を感じるのだった。
優れたコストパフォーマンスを誇るサイクルコンピューターブランドのiGPSPORTの新作"BSC200"や、最先端のテクノロジーを活かしたプロダクトを多数展開するシリカのケミカルラインアップも展示。扱いやすさと最高レベルの潤滑性能を両立したシナジテックや、用途ごとに用意されたバイクウォッシュ類、高い気密性を誇るシーラントなど、シリカは今やケミカルブランドとしても存在感を強めている。
ダイアテック バリエーション豊かなケミカルが揃うマックオフ
数多くのブランドを手掛けるダイアテックは、マックオフやアブス、ノグ、レザインなどを展示。なんといっても目を引くのはコーポレートカラーのピンクを前面に押し出したマックオフだ。
最近は多くのバイクパークなどに提供されているバイクウォッシュだが、なんと環境に優しいリユースモデルもあるという。劣化しづらいアルミボトルと、溶かして使うパウダー型のクリーナーを組み合わせることで、プラスチックゴミを削減するという取り組みだ。
他にも、ノグからはAirtag互換のトラッキングシステムであるSCOUTも展示。薄型でフレームになじむデザインは愛車を守るデバイスとして頼りになりそう。アブスからは昨年引退したアレハンドロ・バルベルデのサイン入りヘルメットも展示され、注目されていた。
服部産業 プロロゴの超ハイグリップなCPCシステム採用グローブ
ウィリエールを手掛ける服部産業はプロロゴを中心とした展示を展開。サドルブランドとして知られるプロロゴだが、今年のイチオシはグローブ。同社のサドルにも滑り止めとして用いられるCPCを掌部分に配置したことが特徴だ。
CPC搭載サドルに座った経験がある方ならお分かりいただけるだろうが、非常に小さい吸盤のようなヒダが並んだデザインのCPCは、非常に高いグリップを生み出すことが特徴。同時に展開するCPCバーテープと合わせれば、手が全く滑る心配がないほどのハイグリップを発揮する。服部産業の北村氏のアドバイスとしては「着用できる一番小さいサイズを選ぶこと」。グリップが強いので、タイトフィットで着用しないと、手とグローブがズレてしまうからだ。握力に自信のないライダーや雨の日のライドに心強い味方となること間違いなしだ。
東京サンエス 進化したボーダレス2ハンドルバー 初のステム一体型ハンドルも登場
サイクリストに気づきを与えてくれるパーツづくりに定評がある東京サンエスからは、新作のコックピットパーツがいくつも登場。最も目を引いたのはボーダレス2ハンドルバーだ。クランプ部から一気にライズし、トップ部はバックスイープしつつ、ドロップ部がステムクランプ部と同じ位置(つまりリーチとドロップがゼロ)になるように設計された唯一無二のデザインが特徴。
他にもブランド初となるステム一体型ハンドルもお披露目。さらに、高品質なハンドルバーバッグを手掛けるアメリカのROUTE WORKSの取り扱いも開始するとのことで、実物を展示。ハンドルバーボックスとも呼べそうなしっかりした剛性感のある造り、揺れることのない頑丈なマウント部、サイクルコンピューターマウントが内蔵された蓋や中身を取り出しやすい前方へと開く構造など、こだわりが詰まった一品だ。
グローブライド 幅広いラインアップのWTBタイヤ
昨年、定番MTBタイヤのVERDICT、VIGILANTE、TRAIL BOSSを刷新したWTB。新たにSLASH GUARD2という耐パンクレイヤーを採用し、軽量性と耐パンク性を向上させつつ、更にサイドウォール剛性を強化し、性能を全方位へとブラッシュアップした新世代タイヤが勢揃い。
乱れていたサプライチェーンも正常化をはじめ、WTBのタイヤも続々と入荷してくるとのこと。MTBやグラベルなどオフロードカテゴリーには欠かせない存在だけに、心待ちにしていた方も多かったのではないだろうか。
ORBEA(オルベア)/ サイクルクリエーション
スペインのマスプロスポーツバイクメーカー、ORBEA(オルベア)は新型のエンデュランス系ロードバイク、ORCA M30i(シマノ105モデル、¥506,000)を展示していた。オルベアの特徴としてはハンドルやステムのサイズなどもオーダー時に選択できるため無駄がなく、ショップにとっても組み直す手間やコストが不要でユーザーもショップも嬉しい。オーダーカラーシステムMyO(マイ・オー)はカラーやパターンがPCからチョイスして自分の好きなようにデザインでき、アップチャージも無いという素晴らしいシステム。
チンゴンマ 廃タイヤやチューブをリサイクルしたバッグやベルトを展開
カラフルなベルトやバッグが目立っていたのがチンゴンマ。イタリア発のブランドで、チューブやタイヤを素材として用いたベルトやバッグ類をメインとするメーカーだ。素材の質感を前面に出したモデルもあれば、デザインを施すことでそうしたリサイクルプロダクトだと気づかないようなものも。
ウォレットやカードケースも手掛けており、それらは廃棄された看板を素材に用いることで唯一無二のグラフィックに仕上げられている。サイクリストゴコロをくすぐられるセンスあふれるプロダクトは、自分で使うもよし、ギフトにするもよし。
MCインターナショナル リーズナブルで高性能なリバースコンポーネンツのBASEシリーズ
高性能なブレーキで有名なマグラをはじめ、多くのMTB系ブランドを扱うMCインターナショナル。薄手ながら高い衝撃吸収能力を持った独自のバッドを採用するシュレッドや、高品質なパーツを手掛けるリバースコンポーネンツなどを展示していた。
中でもイチオシがリバースコンポーネンツの最新モデルでもあるBASEシリーズ。その中でもペダルは自信作だという。大き目の凹形状を持つアルミボディが高いホールド力を生み出し、安定したライディングを可能とする。心配があるとすれば「上位モデルが売れなくなりそう……」なことだけだとか。
Apres(アプレ)/ オオマエジムショ
自転車雑誌編集者&フォトグラファーからサイクルショップ経営者になった大前仁さんがプロデュースするのがオオマエジムショ(ショップ名)オリジナルのツーリング車「アプレ・スタンダード」(385,000円・税込〜)だ。懐かしの正統派ランドナースタイルで650×36Bタイヤを基本に、ユーザーに合わせてハンドル高、ステム長、ハンドル幅、サドル高や前後位置、クランク長などをミリ単位で調整しつつ、こちらもオリジナルのレトロ調パーツで組み上げる。ディレイラーやライト、帆布製バッグなども取り揃える。希少価値(?)からか根強い人気があり、オーダーが絶えないとか。
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