2022/12/06(火) - 19:41
12月4日、東海シクロクロス第2戦iRC TIRE CUPが開催。新会場の東郷ケッターパークの初心者用のMTBトレイルを利用したユニークでテクニカルなレースに420人が参加。地元の交流イベントが共催したアットホームな大会だ。
中部・東海地方一帯で開催されている東海シクロクロス。各大会それぞれが地域色豊かなレースを展開し、順調に伸びているCXシリーズ戦だ。自転車による地域活性化に力を入れる愛知県新城市で開催された第2戦は、iRC TIREの井上ゴム工業が冠スポンサーとなりレースを盛り上げる。
今年のレースは新会場「東郷ケッターパーク」に場を移した。「ケッタ」とは名古屋弁で自転車の意味。初心者用MTBトレイルがレースコースとなった。この林間のトレイルが今大会の目玉で、雑木林の斜面につけられたトレイルは木々の間を縫ってクネクネを繰り返し、落ち葉の積もった土のコースに木の根っこもあちこちに露出しており、超テクニカル。
「子供が走れるMTBトレイルというのは、シクロクロスではかなり難しいコースになります。CXレーサーたちにもテクニックの大切さに目覚めてもらえたらと思います」とは主催者の蜂須賀智也さんのコメント。その言葉通り、いつものシクロクロスとは違って、林の中にはスラロームに戸惑い、手を焼く選手たちの歓声がこだました。
最高峰ME1レースにはiRCのタイヤサポートを受けるトップチームから選手たちがレースに参戦。大町健斗が先行し、それを追う3人のパックの構図がしばらく続いたが後方から畑中勇介(キナンレーシングチーム)が徐々に追い上げ、トップに。最後は余裕を持って独走し、昨年大会に続いて2連覇を飾った。
この難コースでのレースに、まだシクロクロスバイクの扱いに慣れない津田悠義(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)やチームユーラシアの選手らは大苦戦。蜂須賀さんの言葉通り、シクロクロスにはテクニックが大事だと痛感させられたようだ。
また、微笑ましい話題としてはチームユーラシア監督としてベルギーを拠点に若手選手育成の活動を行ってきた橋川健さんがじつに13年ぶりにレースに出場。ちょっと古くて幅の狭いハンドルのマウンテンバイクで走ったが、なんとマスターズ3クラスで3位に。ここ1ヶ月は自転車に乗り込んで気合たっぷりで臨んだ橋川さん。「レース前の緊張感やレース中のプレッシャー、呼気に血の味がするレース後の疲労感など、13年振りに味わいました」と、表彰台でもご満悦な表情でした。
iRCタイヤのブースではタイヤの使い方についての相談会が開かれ、テクニカルな実践アドバイスを受ける参加者たちも。そしてメイン会場となった新東工業の敷地内では「東郷学び学校」との併催で、地元主導でたくさんの体験ブースとともに、飲食、物販など30以上のブース出展があった。子どもからお年寄りまで多世代にわたり交流できることをコンセプトに、「学校」というテーマのもと、国語・体育・図工など、楽しみながら学びを体験できるカリキュラムが用意され、大勢の人出で賑わった。
「3年がかりの大会なんです。自転車だけの大会をやるのは簡単ですが、それを地元の方々に観てもらえる環境をつくりたかった。子どもたちが遊び、親御さんが来て一日楽しむ。親子で楽しめる新しいスタイルの大会で、実質1000人規模のイベントになりました。
子供が多かったのも嬉しかったですね。60人のキッズ、ジュニア含めると100人が走りました。今シーズンは東海シクロクロスが全日本選手権の開催もするんですが、僕にとってはこの大会が全日本でした」と蜂須賀さん。地産地消をコンセプトに、地域が一体となって盛り上げるアットホームな大会だった。
中部・東海地方一帯で開催されている東海シクロクロス。各大会それぞれが地域色豊かなレースを展開し、順調に伸びているCXシリーズ戦だ。自転車による地域活性化に力を入れる愛知県新城市で開催された第2戦は、iRC TIREの井上ゴム工業が冠スポンサーとなりレースを盛り上げる。
今年のレースは新会場「東郷ケッターパーク」に場を移した。「ケッタ」とは名古屋弁で自転車の意味。初心者用MTBトレイルがレースコースとなった。この林間のトレイルが今大会の目玉で、雑木林の斜面につけられたトレイルは木々の間を縫ってクネクネを繰り返し、落ち葉の積もった土のコースに木の根っこもあちこちに露出しており、超テクニカル。
「子供が走れるMTBトレイルというのは、シクロクロスではかなり難しいコースになります。CXレーサーたちにもテクニックの大切さに目覚めてもらえたらと思います」とは主催者の蜂須賀智也さんのコメント。その言葉通り、いつものシクロクロスとは違って、林の中にはスラロームに戸惑い、手を焼く選手たちの歓声がこだました。
最高峰ME1レースにはiRCのタイヤサポートを受けるトップチームから選手たちがレースに参戦。大町健斗が先行し、それを追う3人のパックの構図がしばらく続いたが後方から畑中勇介(キナンレーシングチーム)が徐々に追い上げ、トップに。最後は余裕を持って独走し、昨年大会に続いて2連覇を飾った。
この難コースでのレースに、まだシクロクロスバイクの扱いに慣れない津田悠義(EFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチーム)やチームユーラシアの選手らは大苦戦。蜂須賀さんの言葉通り、シクロクロスにはテクニックが大事だと痛感させられたようだ。
また、微笑ましい話題としてはチームユーラシア監督としてベルギーを拠点に若手選手育成の活動を行ってきた橋川健さんがじつに13年ぶりにレースに出場。ちょっと古くて幅の狭いハンドルのマウンテンバイクで走ったが、なんとマスターズ3クラスで3位に。ここ1ヶ月は自転車に乗り込んで気合たっぷりで臨んだ橋川さん。「レース前の緊張感やレース中のプレッシャー、呼気に血の味がするレース後の疲労感など、13年振りに味わいました」と、表彰台でもご満悦な表情でした。
iRCタイヤのブースではタイヤの使い方についての相談会が開かれ、テクニカルな実践アドバイスを受ける参加者たちも。そしてメイン会場となった新東工業の敷地内では「東郷学び学校」との併催で、地元主導でたくさんの体験ブースとともに、飲食、物販など30以上のブース出展があった。子どもからお年寄りまで多世代にわたり交流できることをコンセプトに、「学校」というテーマのもと、国語・体育・図工など、楽しみながら学びを体験できるカリキュラムが用意され、大勢の人出で賑わった。
「3年がかりの大会なんです。自転車だけの大会をやるのは簡単ですが、それを地元の方々に観てもらえる環境をつくりたかった。子どもたちが遊び、親御さんが来て一日楽しむ。親子で楽しめる新しいスタイルの大会で、実質1000人規模のイベントになりました。
子供が多かったのも嬉しかったですね。60人のキッズ、ジュニア含めると100人が走りました。今シーズンは東海シクロクロスが全日本選手権の開催もするんですが、僕にとってはこの大会が全日本でした」と蜂須賀さん。地産地消をコンセプトに、地域が一体となって盛り上げるアットホームな大会だった。
東海シクロクロス第2戦東郷ケッターパークiRC TIRE CUP 主なリザルト
ME1 | |
1位 | 畑中勇介(KINAN RacingTeam) |
2位 | 千田尚孝(自転車村R_HANGOUT ) |
3位 | 大町健斗 |
4位 | 岩田祐樹(36隊/cyclespaceHa) |
5位 | 松本陸(attaquer × onekan) |
6位 | 吉元健太郎(チーム鳴木屋) |
7位 | 大原満 |
8位 | 中野拓也(Squadra di Lavorante) |
9位 | 高木礼(イナーメ信濃山形 ) |
10位 | 佐藤あきら(人力車) |
ME2 | |
1位 | 水谷啓人(Limited Team846/BUCYO COFFEE) |
ME3 | |
1位 | 福島愛都(TCKR ) |
ME4A | |
1位 | 市川龍之介(とうかい) |
ME4B | |
1位 | 廣田樹一(TCKR) |
WE | |
1位 | 日吉愛華(Limited Team 846 まるいち) |
WE2 | |
1位 | 大林亜友花(Krone) |
WE3 | |
1位 | 筧名月(ブチョーコーヒー ) |
MM1 | |
1位 | 筧五郎(56) |
MM2 | |
1位 | 綾野真(シクロワイアード) |
MM3A | |
1位 | 青木健一(白崎サイクルシクルクロスの部) |
MM3B | |
1位 | 大石圭介(SPADE・ACE CX TEAM) |
MU17 | |
1位 | 平山雷斗(BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam) |
MU15 | |
1位 | 三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWAN) |
WU15 | |
1位 | 日吉彩華(LimitedTeam846まるいち ) |
CK3 | |
1位 | 瀬戸山紀介(TOKAI POTENZA/OCF) |
CK2 | |
1位 | 田畑拓瑞(TCKR ) |
CK1 | |
1位 | 伊藤夏偉(THRAPPY) |
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