Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山2日目もまた、各カテゴリーで熱い戦いが繰り広げられた。Day1に引き続き、八ヶ岳に見守られた滝沢牧場を舞台にした一般カテゴリーの模様をダイジェストでレポートしていく。



CK3を制した郷津輝(Dream Seeker jr.Racing Team)CK3を制した郷津輝(Dream Seeker jr.Racing Team) photo:Kei Tsuji
お疲れ。がんばったね。お疲れ。がんばったね。 photo:Kei Tsuji走り切っていい笑顔走り切っていい笑顔 photo:Kei Tsuji

CK2表彰台。てっぺんは奥谷将全(team axis)CK2表彰台。てっぺんは奥谷将全(team axis) photo:Kei TsujiCK1表彰台。優勝は綱嶋一信(ボンシャンス)CK1表彰台。優勝は綱嶋一信(ボンシャンス) photo:Kei Tsuji

曇りから雨に変わる予報の野辺山・滝沢牧場だったが、Rapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山2日目のUCI男子ジュニアと男子スーパーマスターズ1レースが終わる午前中いっぱいは曇りときどき晴れという、暑すぎも寒すぎもしない絶好のレースコンディション。各カテゴリーで再び熱戦が繰り広げられた。

2日目の開幕を告げる朝8時の第一カテゴリーは、小学生1-6年生を対象に2学年ごとにクラス分けされたキッズレース。小学1-2年生対象のCK1は2位以下を大きく引き離して綱嶋一信(ボンシャンス)が優勝。小学3-4年生対象のCK2は奥谷将全(team axis)が僅か10秒リードで勝利。小学5-6年生対象のCK3を制したのは郷津輝(Dream Seeker jr.Racing Team)だった。

気温が上がった8時半、男子エリートカテゴリー4がスタートする気温が上がった8時半、男子エリートカテゴリー4がスタートする photo:Kei Tsuji
中学3年生の田島綾人がカテゴリー4レースを制覇中学3年生の田島綾人がカテゴリー4レースを制覇 photo:Kei Tsuji3位入賞した鈴木瑛二をEMU Speed Clubメンバーが祝福3位入賞した鈴木瑛二をEMU Speed Clubメンバーが祝福 photo:Kei Tsuji

男子エリートカテゴリー3を制したのは前日4位の山田駿太郎(チームGRM)男子エリートカテゴリー3を制したのは前日4位の山田駿太郎(チームGRM) photo:Kei Tsuji
和やかかつ(保護者の方々が)真剣なキッズレースを終え、8時半スタートの男子エリートカテゴリー4(旧C4)前、滝沢牧場の空気はピリッとした緊張感に包まれる。レース時間30分、合計4周回、55名出走のレースを制したのは「カテゴリー3に昇格したいと思っていた」と言う中学生3年生の田島綾人だった。2位争いを制したのも高校1年生の青木優人(松本工業高校)で、若きレーサーがワンツーを占める形に。強豪ヒルクライマーを多く抱えるEMU Speed Clubの代表、鈴木瑛二が3位表彰台を獲得している。

この日、一般カテゴリーでは松本駿が監督を務める若手育成オフロードクラブ「チームGRM」メンバーの活躍が目立った。男子エリートカテゴリー3では中学2年生の山田駿太郎(チームGRM)が最初から最後まで先頭を譲らず、前日4位のリベンジ達成。「後ろが来ていないことは分かっていたので、昨日転んだ場所でミスしないように気をつけていました」と余裕すら漂わせる走りを披露した。2位は新藤想真(G,S,Positivo)で3位は松村拓弥(群馬県自転車競技連盟)。表彰台メンバーが全員年齢による昇格対象外であり、4〜6位の選手がC2への昇格切符を手に入れている。

マスターズの35歳以上+40歳以上を制した笠原宏紀(ROND CX TEAM/PAD)マスターズの35歳以上+40歳以上を制した笠原宏紀(ROND CX TEAM/PAD) photo:Kei Tsujiマスターズ50歳以上を制した小堺猛弘(taiki☆works)マスターズ50歳以上を制した小堺猛弘(taiki☆works) photo:Kei Tsuji

長 裕(ボルケーノレーシング)が前日のリベンジ達成長 裕(ボルケーノレーシング)が前日のリベンジ達成 photo:Kei Tsuji女子エリートカテゴリー2+3を制した綱嶋凛々音(team GRM)女子エリートカテゴリー2+3を制した綱嶋凛々音(team GRM) photo:Kei Tsuji

ドライコースに手を焼いたという渡辺航(総北高校自転車競技部OB)先生ドライコースに手を焼いたという渡辺航(総北高校自転車競技部OB)先生 photo:Kei Tsuji
女子エリートカテゴリー2+3表彰台。綱嶋凛々音(team GRM)が勝利した女子エリートカテゴリー2+3表彰台。綱嶋凛々音(team GRM)が勝利した photo:Kei Tsuji
また、C3との時差スタートで争われたマスターズの35歳以上+40歳以上では前日2位の笠原宏紀(ROND CX TEAM/PAD)が順位を一つ上げて優勝。50歳以上対象レースでは小堺猛弘(taiki☆works)が、時差スタートの女子エリートカテゴリー2+3では綱嶋凛々音(team GRM)が実に4分以上のリードをつけて圧勝してみせた。

なお、50歳以上対象レースには弱虫ペダル作者の渡辺航(総北高校自転車競技部OB)先生が出場。ドライで滑りやすい路面に「ちょっとビビりすぎた」ものの、「でも楽しかったし、とても満足」とちょうど真ん中の順位で無事完走。忙しい間を縫って開催されたサイン会には長蛇の列ができ上がった。

合計51名で争われた男子エリートカテゴリー2のスタート合計51名で争われた男子エリートカテゴリー2のスタート photo:Kei Tsuji
前日勝者でオープン参加となった五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)が逃げる前日勝者でオープン参加となった五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)が逃げる photo:Kei Tsuji
五十嵐を追いかける落合康生(TEAM GRM)五十嵐を追いかける落合康生(TEAM GRM) photo:Kei Tsuji男子エリートカテゴリー2表彰台男子エリートカテゴリー2表彰台 photo:Kei Tsuji

最上位カテゴリーの昇格が懸かる、群雄割拠の男子エリートカテゴリー2に出場したのは合計51名。オープン参加(UCIレースエントリーの都合上)となった前日勝者の五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)がこの日も飛ばしに飛ばし、「前日4位だったのでガツガツ行こうと思っていたけれど、五十嵐選手は速かったです」と称える落合康生(TEAM GRM)を振り切った。

五十嵐と落合に食い下がり、残る1枚の昇格切符を掴んだのは「昨日転んで5位。悔しかったので頑張ろうと思っていました。後ろから少しずつ抜くレースができたので良かった」と言う岩澤智幸(バルバクラブカナザワ)。4位に入り表彰台に乗ったのは城野謙次(Roppongi Express)だった。

得意のウイリーで男子ジュニアレースを締めくくる澤井千洋(SNEL)得意のウイリーで男子ジュニアレースを締めくくる澤井千洋(SNEL) photo:Kei Tsuji
男子スーパーマスターズ1を2連続勝利した生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)男子スーパーマスターズ1を2連続勝利した生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) photo:Kei Tsuji
また、UCIポイントが懸かる男子ジュニアレースでは「朝試走してなかったので最初は様子見で、2周目以降はラインを見極めて走った」と言う澤井千洋(SNEL)が独走勝利。澤井と同い年のライバルであり、毎年重要レースで勝ち負けを争う佐々木啄人(宮城県泉高等学校)はこの日悔しい2位。前日カテゴリー2で3位に入った高橋壮(サガミレーシング)は3位となり、改めてジュニアカテゴリーのレベルの高さを窺わせている。

「男子スーパーマスターズ1(旧CM1)」では前日に続いて生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)が文字通りのぶっちぎり。「昨日と同じく絶好調で走れました」と言う元マスターズチャンピオンは、最終的に2位の國分圭二(Mt.HASE321)を1分40秒引き離し、「全日本では関西マスターズのボス(筧)五郎キャプテンを倒したい」というコメントと共に2連勝を締め括った。なお3位は集団を少しずつ絞り、抜け出した池本真也(和光機器-BIORACER)。前日と全く同じ顔ぶれが表彰台を独占した。

キンダーガーデンレースには本格的?なシケイン越えもキンダーガーデンレースには本格的?なシケイン越えも photo:Kei Tsuji
走りきって笑顔!走りきって笑顔! photo:Kei Tsujiレースの合間にサイン会を開催した渡辺先生レースの合間にサイン会を開催した渡辺先生 photo:So Isobe

男女エリートカテゴリーのレポートは別記事で紹介します。

リザルトはAJOCC(日本シクロクロス競技主催者連盟)のRapha+弱虫ペダル スーパークロス野辺山リザルトページを確認してほしい。

text:So Isobe
photo:Kei Tsuji/Rapha+弱虫ペダル Super Cross Nobeyama

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