2022/11/06(日) - 21:56
11月6日(日)に開催された第8回ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムは、今年のツールを沸かせた3名のスプリントで決着。ツール覇者ヴィンゲゴーとGトーマスを退けたヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が、初出場初優勝に輝いた。
最高気温17度という暖かな太陽の下で行われた2022年ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。コロナ禍での中止期間を経て、3年振りにツールの名を冠した祭典がさいたま新都心に戻ってきた。
オープニング走行や個人&チームタイムトライアル、パラサイクリングの選手たちによる走行の後、午後2時55分より行われたクリテリウムメインレース。舞台はさいたま新都心駅周辺に設定された3.5kmコースを17周する総距離59.5kmで、2ヶ所のヘアピンコーナーを通過し、さいたまスーパーアリーナの中を横切る特設コース。
穏やかに始まるかと思われたレースは、スタート直後にスルスルと集団から抜け出したフランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)のアタックで幕開ける。そこに2019年大会の勝者である新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)や、今年で現役を退く中島康晴(キナンレーシングチーム)などが追従。個性豊かな5名の選手たちが逃げグループを形成した。
序盤に形成された逃げグループ
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
ホセ・ロハス(スペイン、モビスター)
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
中島康晴(キナンレーシングチーム)
フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)
日本人ファンにお馴染みの選手が含まれた先行集団に、3年振りに集ったファンの熱は急上昇。しかしこの逃げは長くは続かず、コフィディスによる追走で早々と吸収される。途中マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)による激しいポイント賞争いや、シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)の山岳賞獲得などを経て、選手たちは順調に周回を重ねていった。
ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズのメンバーとしてアシストに徹する新城は、メイン集団から飛び出す選手をマークする好走を披露し敢闘賞を獲得。そしてひと塊の集団から12周目のフィニッシュ手前でヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン)とアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がアタック。追走を試みる選手たちをカヴェンディッシュが手で制し、現役を引退するレジェンド2人によるランデブーが成立した。
今年のブエルタ・ア・エスパーニャで共に最後のグランツールを終え、イル・ロンバルディアにて公式レースキャリアを締めくくったニバリ&バルベルデがファンの大喝采のなか突き進む。追いかける後方集団ではクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)を先頭に、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)やゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)、ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)など豪華メンバーに絞り込まれた。
16度目のフィニッシュライン手前でニバリとバルベルデはお互いの健闘を称え合いながら追走集団に吸収される。そしてトーマスの加速にエンリク・マス(スペイン、モビスター)が追いつき、この2名が後続に3秒差でラストラップの鐘を聴いた。
口を開け喘ぐマスが遅れる一方で、後方集団からヴィンゲゴーとフィリプセンがトーマスに合流を果たす。マイヨジョーヌと2018年の総合優勝者、そして今年のツールのシャンゼリゼ(最終ステージ)の優勝者という3名は、この日最後のさいたまスーパーアリーナ内のコースを通過。途中トーマスが先頭交代を見送ったことでヴィンゲゴーとの間に距離ができたものの、フィリプセン自らその差を縮めたことで勝負は三つ巴スプリントに持ち込まれた。
残り350mからの緩斜面を3名が横一線に並び、その真ん中のトーマスが先んじてスプリントを開始する。これにヴィンゲゴーとフィリプセンがすかさず反応。そこからスプリンターであるフィリプセンが圧倒的なスピードを見せつけ、先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。
雄叫びを上げ勝利を喜んだフィリプセンは、さいたまクリテリウム初出場で初優勝。「たくさんのファンがいる、ここさいたまで勝利することができて最高の気持ちだ。今日は脚の調子が良く、このようなクリテリウムは僕向きだった。先頭集団で僕が一番スプリントに長けているとわかっていたのでアタックさせることなく、なんとかスプリントの展開に持ち込みたかった。結果的に最高のシナリオになったね」と勝利を喜んだ。
一方、惜しくも2位に終わったヴィンゲゴーは「勝利を逃す残念なレースとなってしまったが、調子自体は良かった。沿道いっぱいに詰めかけたたくさんのファンに囲まれ、最高の雰囲気の中でのレースだった」とコメント。「家族と一緒に”観光客”として過ごした日本は最高だった。皆、僕たちにとても優しく接してくれた」と日本での滞在についても話した。
最高気温17度という暖かな太陽の下で行われた2022年ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。コロナ禍での中止期間を経て、3年振りにツールの名を冠した祭典がさいたま新都心に戻ってきた。
オープニング走行や個人&チームタイムトライアル、パラサイクリングの選手たちによる走行の後、午後2時55分より行われたクリテリウムメインレース。舞台はさいたま新都心駅周辺に設定された3.5kmコースを17周する総距離59.5kmで、2ヶ所のヘアピンコーナーを通過し、さいたまスーパーアリーナの中を横切る特設コース。
穏やかに始まるかと思われたレースは、スタート直後にスルスルと集団から抜け出したフランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)のアタックで幕開ける。そこに2019年大会の勝者である新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)や、今年で現役を退く中島康晴(キナンレーシングチーム)などが追従。個性豊かな5名の選手たちが逃げグループを形成した。
序盤に形成された逃げグループ
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
ホセ・ロハス(スペイン、モビスター)
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
中島康晴(キナンレーシングチーム)
フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)
日本人ファンにお馴染みの選手が含まれた先行集団に、3年振りに集ったファンの熱は急上昇。しかしこの逃げは長くは続かず、コフィディスによる追走で早々と吸収される。途中マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)による激しいポイント賞争いや、シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)の山岳賞獲得などを経て、選手たちは順調に周回を重ねていった。
ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズのメンバーとしてアシストに徹する新城は、メイン集団から飛び出す選手をマークする好走を披露し敢闘賞を獲得。そしてひと塊の集団から12周目のフィニッシュ手前でヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン)とアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がアタック。追走を試みる選手たちをカヴェンディッシュが手で制し、現役を引退するレジェンド2人によるランデブーが成立した。
今年のブエルタ・ア・エスパーニャで共に最後のグランツールを終え、イル・ロンバルディアにて公式レースキャリアを締めくくったニバリ&バルベルデがファンの大喝采のなか突き進む。追いかける後方集団ではクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)を先頭に、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)やゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)、ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)など豪華メンバーに絞り込まれた。
16度目のフィニッシュライン手前でニバリとバルベルデはお互いの健闘を称え合いながら追走集団に吸収される。そしてトーマスの加速にエンリク・マス(スペイン、モビスター)が追いつき、この2名が後続に3秒差でラストラップの鐘を聴いた。
口を開け喘ぐマスが遅れる一方で、後方集団からヴィンゲゴーとフィリプセンがトーマスに合流を果たす。マイヨジョーヌと2018年の総合優勝者、そして今年のツールのシャンゼリゼ(最終ステージ)の優勝者という3名は、この日最後のさいたまスーパーアリーナ内のコースを通過。途中トーマスが先頭交代を見送ったことでヴィンゲゴーとの間に距離ができたものの、フィリプセン自らその差を縮めたことで勝負は三つ巴スプリントに持ち込まれた。
残り350mからの緩斜面を3名が横一線に並び、その真ん中のトーマスが先んじてスプリントを開始する。これにヴィンゲゴーとフィリプセンがすかさず反応。そこからスプリンターであるフィリプセンが圧倒的なスピードを見せつけ、先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ。
雄叫びを上げ勝利を喜んだフィリプセンは、さいたまクリテリウム初出場で初優勝。「たくさんのファンがいる、ここさいたまで勝利することができて最高の気持ちだ。今日は脚の調子が良く、このようなクリテリウムは僕向きだった。先頭集団で僕が一番スプリントに長けているとわかっていたのでアタックさせることなく、なんとかスプリントの展開に持ち込みたかった。結果的に最高のシナリオになったね」と勝利を喜んだ。
一方、惜しくも2位に終わったヴィンゲゴーは「勝利を逃す残念なレースとなってしまったが、調子自体は良かった。沿道いっぱいに詰めかけたたくさんのファンに囲まれ、最高の雰囲気の中でのレースだった」とコメント。「家族と一緒に”観光客”として過ごした日本は最高だった。皆、僕たちにとても優しく接してくれた」と日本での滞在についても話した。
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2022 結果
1位 | ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | 1:23:44 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | +0:04 |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:05 |
6位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザフスタン) | |
7位 | クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:07 |
8位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) | +0:24 |
9位 | 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) | |
10位 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス) | |
12位 | 中島康晴(キナンレーシングチーム) | |
28位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:27 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
山岳賞 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) |
ヤングライダー賞 | ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
敢闘賞 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | モビスター |
チーム総合成績(国内) | 愛三工業レーシングチーム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO, Satoru Kato, Yuichiro Hosoda
photo:Makoto AYANO, Satoru Kato, Yuichiro Hosoda
フォトギャラリー
Amazon.co.jp
Choice GOLDEN WHEY (ゴールデンホエイ) ホエイプロテイン【鮮度を保つ真空パック】 [ 乳酸菌ブレンド/人工甘味料不使用 ] GMOフリー タンパク質摂取 グラスフェッド (プロテイン/国内製造) 天然甘
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥5,980 (¥5,980 / 個)
Choice GOLDEN ISOLATE ゴールデンアイソレート ホエイプロテイン 抹茶 1kg【鮮度を保つ真空パックにリニューアル】 [ 乳酸菌ブレンド/人工甘味料不使用 ] GMOフリー 天然甘味料 ステビア タンパク�
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥6,980 (¥6,980 / 個)
チョイス SILVER WHEY (シルバーホエイ) ホエイプロテイン 抹茶 (1.05kg) GMOフリー/人工甘味料不使用/粉末 ドリンク グラスフェッド プロテイン
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥4,980 (¥4,980 / 個)