2009/03/27(金) - 09:35
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ第3ステージは、終盤のアップダウン周回コースで飛び出したダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)とカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)の一騎打ちに持ち込まれ、クネゴがスプリントを制した。ステージ2連勝のクネゴは同時に総合トップに立っている。
上りが連続する163kmの山岳コースで行なわれたコッピバルタリ第3ステージ。カテゴリー付きの山岳ポイントは中盤の「モンテーゼ」だけだが、前半から標高900m級の未カテゴリー山岳が連続する。終盤はアップダウンの厳しいセッラマッツォーニの周回コースが設定されており、上りの先にゴールが待ち構えている。
18km地点で飛び出したのはカンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームコロンビア)やキェール・カールストローム(フィンランド、リクイガス)、ユルゲン・ファンホーレン(ベルギー、サクソバンク)ジョンリー・オーガスティン(南アフリカ、バルロワールド)、エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカフラミニア)ら強力な13名のグループ。
ランプレはパオロ・ティラロンゴ(イタリア)を先頭グループに送り込んでいたが、この日の集団コントロールを一手に担って追走。タイム差は大きく広がることなく、やがてレース後半の上りで先頭グループはバラけた。
ミラノ〜サンレモで8位に入るなど新鋭スプリンターとして注目を集めるロッシが健闘するも、先頭はシウトソウとカルデナスの2名に絞られてセッラマッツォーニの周回コースへ。しかしランプレの牽引するメイン集団はラスト9kmで逃げをすべて飲み込んだ。
ラスト7kmでのクリスティアン・ファンバーガー(オーストリア、カチューシャ)のアタックで集団は崩壊し、クネゴやエヴァンス、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)を含む8名がグループを形勢。この時点でリーダージャージを着るジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)は脱落した。
ゴールに向かう上りが始まるラスト1kmでエヴァンスがアタックを仕掛けると、これに反応したのはクネゴのみ。後続を引き離した2名はそのままゴールまで駆け上がり、最後は上りスプリント力に長けたクネゴが勝利。クネゴはステージ2連勝で総合トップに躍り出た。
ガゼッタ紙の中でクネゴは「13名の逃げは危険だったけど、『逃げを抑え込んだら僕らにチャンスがある』とチームメイトを鼓舞したんだ。彼らは仕事を完璧にこなしてくれた」と語る。2006年に続く2度目の総合優勝に前進した。
アルデンヌのクラシックに向けてクネゴの好調ぶりは明らか。敗れたエヴァンスも「クネゴは完調に近い」とコメントしている。チームのシーズン初勝利にあと一歩届かなかったエヴァンスは「ことごとくチャンスを逃していたから、今日は何としてもステージ優勝したかったんだ」と悔しさを滲ませた。
また、この日のゴール地点には、自宅が近いリカルド・リッコ(イタリア)も姿を現した。2010年3月に出場停止処分が明けるリッコは「レース観戦と知り合いへの挨拶のためにやってきた。トレーニングは続けているよ。昨日は7時間、今日は4時間乗ってきた。今はとても落ち着いている」と語っている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはガゼッタ紙より。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2009第3ステージ結果
1位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)4h34'33"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
3位 クリスティアン・ファンバーガー(オーストリア、カチューシャ)+10"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アミーカチップス)
5位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、ミケ)
6位 ミゲル・ルビアーノシャベス(コロンビア、チェントリ・デッラ・カルツァトゥーラ)+17"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)+26"
8位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカフラミニア)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
10位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)
個人総合成績
1位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)10h50'06"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)+28"
3位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、ミケ)+32"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アミーカチップス)+34"
5位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)+59"
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)+1'02"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)+1'04"
8位 モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームコロンビア)+1'05"
9位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)+1'07"
10位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカフラミニア)+1'10"
上りが連続する163kmの山岳コースで行なわれたコッピバルタリ第3ステージ。カテゴリー付きの山岳ポイントは中盤の「モンテーゼ」だけだが、前半から標高900m級の未カテゴリー山岳が連続する。終盤はアップダウンの厳しいセッラマッツォーニの周回コースが設定されており、上りの先にゴールが待ち構えている。
18km地点で飛び出したのはカンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ、チームコロンビア)やキェール・カールストローム(フィンランド、リクイガス)、ユルゲン・ファンホーレン(ベルギー、サクソバンク)ジョンリー・オーガスティン(南アフリカ、バルロワールド)、エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカフラミニア)ら強力な13名のグループ。
ランプレはパオロ・ティラロンゴ(イタリア)を先頭グループに送り込んでいたが、この日の集団コントロールを一手に担って追走。タイム差は大きく広がることなく、やがてレース後半の上りで先頭グループはバラけた。
ミラノ〜サンレモで8位に入るなど新鋭スプリンターとして注目を集めるロッシが健闘するも、先頭はシウトソウとカルデナスの2名に絞られてセッラマッツォーニの周回コースへ。しかしランプレの牽引するメイン集団はラスト9kmで逃げをすべて飲み込んだ。
ラスト7kmでのクリスティアン・ファンバーガー(オーストリア、カチューシャ)のアタックで集団は崩壊し、クネゴやエヴァンス、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)を含む8名がグループを形勢。この時点でリーダージャージを着るジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)は脱落した。
ゴールに向かう上りが始まるラスト1kmでエヴァンスがアタックを仕掛けると、これに反応したのはクネゴのみ。後続を引き離した2名はそのままゴールまで駆け上がり、最後は上りスプリント力に長けたクネゴが勝利。クネゴはステージ2連勝で総合トップに躍り出た。
ガゼッタ紙の中でクネゴは「13名の逃げは危険だったけど、『逃げを抑え込んだら僕らにチャンスがある』とチームメイトを鼓舞したんだ。彼らは仕事を完璧にこなしてくれた」と語る。2006年に続く2度目の総合優勝に前進した。
アルデンヌのクラシックに向けてクネゴの好調ぶりは明らか。敗れたエヴァンスも「クネゴは完調に近い」とコメントしている。チームのシーズン初勝利にあと一歩届かなかったエヴァンスは「ことごとくチャンスを逃していたから、今日は何としてもステージ優勝したかったんだ」と悔しさを滲ませた。
また、この日のゴール地点には、自宅が近いリカルド・リッコ(イタリア)も姿を現した。2010年3月に出場停止処分が明けるリッコは「レース観戦と知り合いへの挨拶のためにやってきた。トレーニングは続けているよ。昨日は7時間、今日は4時間乗ってきた。今はとても落ち着いている」と語っている。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはガゼッタ紙より。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2009第3ステージ結果
1位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)4h34'33"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
3位 クリスティアン・ファンバーガー(オーストリア、カチューシャ)+10"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アミーカチップス)
5位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、ミケ)
6位 ミゲル・ルビアーノシャベス(コロンビア、チェントリ・デッラ・カルツァトゥーラ)+17"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)+26"
8位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカフラミニア)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)
10位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)
個人総合成績
1位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)10h50'06"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)+28"
3位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、ミケ)+32"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アミーカチップス)+34"
5位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)+59"
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)+1'02"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)+1'04"
8位 モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームコロンビア)+1'05"
9位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)+1'07"
10位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカフラミニア)+1'10"
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