2014年からジャパンカップ連続出場中の、ノボ ノルディスクのチームバイクを紹介する。国内展開が待たれるアルゴン18のSUM PROとシマノの新型コンポーネント&ホイールの組み合わせに注目。



サム・ブランド(イギリス、ノボ ノルディスク)のアルゴン18 SUM PROサム・ブランド(イギリス、ノボ ノルディスク)のアルゴン18 SUM PRO photo:So Isobe
全員が1型糖尿病をもつプロサイクリストで構成されたチームがノボ ノルディスクだ。「糖尿病とともに生きる世界中の人々を元気づけ、治療に積極的に取り組み、それぞれの人生の目標に向けて生きていくことを応援するというビジョン(チーム紹介より)」を持つチームは、2014年からのジャパンカップ連続出場記録を更新中だ。

チームは長年コルナゴを使用してきたが、2022年からはカナディアンブランドのアルゴン18にスイッチ。2022年初めにデビューし、国内展開が待たれる軽量オールラウンドモデル「SUM」シリーズのハイエンドマシン「SUM PRO」をチームメンバー全員が使用していた。

チューブラーホイール&タイヤを使うのはごく一部。タイヤとバイクロゴのカラーを合わせていると言うチューブラーホイール&タイヤを使うのはごく一部。タイヤとバイクロゴのカラーを合わせていると言う photo:So Isobe
メインユースはチューブレス。ピレリのP-ZERO RACE TLR(28mm)を使うメインユースはチューブレス。ピレリのP-ZERO RACE TLR(28mm)を使う photo:So Isobeクランクはパワーメーター付きのFC-R9200-P。チェーリングは54-40Tだクランクはパワーメーター付きのFC-R9200-P。チェーリングは54-40Tだ photo:So Isobe


チームカラーのネイビーブルーとイエローが目立つSUM PROに組み合わせるのは、サプライヤーを務めるシマノの12速コンポーネントやホイール。全員がR9270系デュラエースDI2で揃えていたが、ホイールはアルテグラとデュラエースを混用していた。タイヤはピレリのP-ZEROで、トレーニング用と兼用するためチューブレスがメイン。ホイールはC36、C50、C60と全リムハイトを揃えていた。

シマノコンポーネントを使う海外チームの大多数は11-30Tのリアカセットを使用していたが、メカニックによればノボ ノルディスクは12速コンポーネント到着後、全員が11-34Tで統一して戦ったという。一部スプリンターのみ例外的に11-30T。フロントは標準仕様である54-40T。

FSAのACRシステムでブレーキホース類をフル内装化FSAのACRシステムでブレーキホース類をフル内装化 photo:So IsobeコンピュータはワフーのELEMNTシリーズコンピュータはワフーのELEMNTシリーズ photo:So Isobe

リアカセットは11-34T。シーズンを通してこの仕様だというリアカセットは11-34T。シーズンを通してこの仕様だという photo:So Isobe
SUM PROはヘッドパーツの交換でブレーキホース類のフル内装とセミ内装を選択できるが、チームバイクは開発基準となったFSAのACRシステムを使ってフル内装化。その他、プロロゴのサドルとバーテープ、ワフーのサイクルコンピュータ、エリートのボトルとボトルケージでまとめられていた。

text&photo:So Isobe

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