2022/08/01(月) - 10:44
ポーランドで開催中のツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)2日目。アッカーマンやベネットなどの強豪スプリンターを抑え、24歳のヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)がワールドツアー初勝利を掴んだ。
ウクライナとの国境から僅か25kmほどの街ヘウムから、ザモシチに向かう205.6kmで行われた第79回ツール・ド・ポローニュ第2ステージ。コース中盤に2つの4級山岳が登場する以外は平坦路が続くため、この日もスプリンターによるスピード勝負が繰り広げられた。
現在ワールドチームから降格の危機に立たされているロット・スーダルからトーマス・デヘント(ベルギー)が勢いよく飛び出したレース序盤。この動きは逃げに繋がらなかったものの、チームはジャスパー・デブイスト(ベルギー)を送り込むことに成功し、昨日同様に逃げたヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)と共に4名の逃げグループを形成した。
移籍発表の解禁日であるこの日、いまだ来季のチームが決まっていないリチャル・カラパス(エクアドル)や退団がほぼ決定的と報道されているイーサン・ヘイター(イギリス、共にイネオス・グレナディアーズ)を含むメイン集団が6分差で追いかける展開に。一方の逃げ集団ではアブラハムセンが2つの4級山岳をトップ通過し、ボーナスタイム付きの中間スプリントも上位で通過したため、この時点で総合首位に浮上した。
リーダーチームのユンボ・ヴィスマやチームDSMが中心にプロトンを牽引すると、最後まで1人粘ったデブイストを残り2kmで吸収。コーナーが連続した前日とは違いコース幅いっぱいに各チームのトレインが並ぶ中、勝負は2日連続の集団スプリントに持ち込まれた。
残り500mに登場したラウンドアバウトを抜け、集団で主導権を握ったのはクイックステップ・アルファヴィニルのマウロ・シュミット(スイス)だったが、エースであるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)の姿が見当たらない。首を左右に振りながらエースを探すシュミットが役割を終えスピードを緩めると、各チームのエーススプリンターたちがお見合いした一瞬の隙をついてロジャー・クルーゲ(ドイツ、ロット・スーダル)が飛び出した。
その背後に食らいついたパスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)がスプリントを開始すると、ジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)や前日勝者オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が横に並ぶ。しかし勝ったのアッカーマンを上手く利用して前に出た、24歳の伏兵ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)だった。
「チームは僕を信頼してくれた。そして僕は、彼らとそれに報いる勝利を約束していたんだ。世界トップスプリンターを相手に掴んだ勝利は信じられないほど素晴らしい。自分自身の未来に向けて大きな自信となった」と語るタイッセン。今年ロット・スーダルから加入した24歳が、プロ2勝目かつワールドツアー初勝利をそう喜んだ。
またリーダージャージはこの日4位だったコーイから、ボーナスタイムを積み重ねつつトップ集団でフィニッシュしたアブラハムセンの手に渡っている。
翌日は237.9kmという比較的距離の長い丘陵ステージ。レース終盤に3級、2級、3級山岳が連続して登場することからスプリンターの出番とはならず、フィニッシュ地点もカテゴリーのついていない丘(距離1.5km/平均7.7%)のため、パンチャーやクライマーの活躍が予想される。
ウクライナとの国境から僅か25kmほどの街ヘウムから、ザモシチに向かう205.6kmで行われた第79回ツール・ド・ポローニュ第2ステージ。コース中盤に2つの4級山岳が登場する以外は平坦路が続くため、この日もスプリンターによるスピード勝負が繰り広げられた。
現在ワールドチームから降格の危機に立たされているロット・スーダルからトーマス・デヘント(ベルギー)が勢いよく飛び出したレース序盤。この動きは逃げに繋がらなかったものの、チームはジャスパー・デブイスト(ベルギー)を送り込むことに成功し、昨日同様に逃げたヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)と共に4名の逃げグループを形成した。
移籍発表の解禁日であるこの日、いまだ来季のチームが決まっていないリチャル・カラパス(エクアドル)や退団がほぼ決定的と報道されているイーサン・ヘイター(イギリス、共にイネオス・グレナディアーズ)を含むメイン集団が6分差で追いかける展開に。一方の逃げ集団ではアブラハムセンが2つの4級山岳をトップ通過し、ボーナスタイム付きの中間スプリントも上位で通過したため、この時点で総合首位に浮上した。
リーダーチームのユンボ・ヴィスマやチームDSMが中心にプロトンを牽引すると、最後まで1人粘ったデブイストを残り2kmで吸収。コーナーが連続した前日とは違いコース幅いっぱいに各チームのトレインが並ぶ中、勝負は2日連続の集団スプリントに持ち込まれた。
残り500mに登場したラウンドアバウトを抜け、集団で主導権を握ったのはクイックステップ・アルファヴィニルのマウロ・シュミット(スイス)だったが、エースであるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)の姿が見当たらない。首を左右に振りながらエースを探すシュミットが役割を終えスピードを緩めると、各チームのエーススプリンターたちがお見合いした一瞬の隙をついてロジャー・クルーゲ(ドイツ、ロット・スーダル)が飛び出した。
その背後に食らいついたパスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)がスプリントを開始すると、ジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)や前日勝者オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が横に並ぶ。しかし勝ったのアッカーマンを上手く利用して前に出た、24歳の伏兵ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)だった。
「チームは僕を信頼してくれた。そして僕は、彼らとそれに報いる勝利を約束していたんだ。世界トップスプリンターを相手に掴んだ勝利は信じられないほど素晴らしい。自分自身の未来に向けて大きな自信となった」と語るタイッセン。今年ロット・スーダルから加入した24歳が、プロ2勝目かつワールドツアー初勝利をそう喜んだ。
またリーダージャージはこの日4位だったコーイから、ボーナスタイムを積み重ねつつトップ集団でフィニッシュしたアブラハムセンの手に渡っている。
翌日は237.9kmという比較的距離の長い丘陵ステージ。レース終盤に3級、2級、3級山岳が連続して登場することからスプリンターの出番とはならず、フィニッシュ地点もカテゴリーのついていない丘(距離1.5km/平均7.7%)のため、パンチャーやクライマーの活躍が予想される。
ツール・ド・ポローニュ2022第2ステージ結果
1位 | ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 4:47:23 |
2位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
4位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
5位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ) | |
7位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | マックス・カンター(ドイツ、モビスター) | |
9位 | マレィン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
10位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
個人総合成績
1位 | ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 10:05:12 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:02 |
3位 | ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
4位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ) | 0:06 |
5位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:08 |
7位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル) | |
9位 | サム・ブランド(イギリス、ノボノルディスク) | 0:11 |
10位 | マックス・カンター(ドイツ、モビスター) | 0:12 |
その他の特別賞
山岳賞 | ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) |
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp
オージーケーカブト(OGK KABUTO) 自転車 ヘルメット IZANAGI (イザナギ) カラー:G-1パールホワイトレッド サイズ:L(59-60cm)
オージーケーカブト(OGK KABUTO)
¥31,770