ヴィンゲゴー「誰も僕からマイヨジョーヌを奪い取ることはできない」

2022/07/25(月) - 11:41

「ようやくツールを勝つことができた」とヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ）は、喜びというよりもむしろ安堵の表情でそう語った。歴史に残るであろう激闘の第109回大会を制した、マイヨジョーヌの言葉を紹介します。

マイヨジョーヌ＆マイヨアポワ　ヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ）

集団前方をキープするヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ） photo:Makoto AYANO
レース直後インタビュー

フィニッシュラインを越えた瞬間、感動がこみ上げてきた。ようやくツールを勝つことができ、もう僕を阻むものはなくなった。こうして娘と一緒に座ることができるいまこの瞬間が、本当に素晴らしい。1年で最大の自転車レースで掴んだ勝利。僕はその偉業をやり遂げ、もう誰もこのマイヨジョーヌを奪い取ることはできない。

マイヨジョーヌを着て走る僕を見るために、本当に沢山のデンマーク人ファンが駆けつけてくれた。3週間に渡って応援してくれた彼らに感謝を伝えたい。火曜日に母国に戻ってみんなと祝福をし、水曜はコペンハーゲンに向かう。木曜日は僕の住んでいる町に戻り、金曜日からようやく家のソファーでゆっくりできる。1週間ぐらいはそこでのんびりしようと思っている。

いまはこの優勝を喜び、祝い、リラックスした時を過ごしたい。だがもちろん僕は、次なる勝利を望んでいる。

激闘を繰り広げたポガチャルと談笑する　ヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ） photo:CorVos

マイヨジョーヌとマイヨヴェールを囲んでフィニッシュするユンボ・ヴィスマ photo:Kei Tsuji

家族に総合優勝を報告したヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ） photo:Makoto AYANO
表彰式コメント全文

この栄誉にあたり、僕には感謝したい人が沢山いる。どこからはじめるべきだろうか。まずはツールをデンマークで開催してくれたレース主催者であるA.S.O.に感謝を伝えたい。デンマークで行われたチームプレゼンテーションや開幕レースは人生最大の経験となった。

その次にチームに感謝したい。僕らは優勝へのプランを立ててくれ、僕らはそれを100％実行した。それはまた素晴らしい旅路となり、ようやくいま達成することができた。心の底からその素晴らを実感している。

表彰台に上がったヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ） photo:CorVos

総合表彰台の真ん中に立ったヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ） photo:Kei Tsuji
そしてチームメイトたちだ。プロモシュ（ログリッチ）は落車の不運から復活し、僕をアシストしてくれた。その姿は素晴らしい以外に表現することができず、僕らにその強さを見せてくれた。またステフェン（クライスヴァイク）は山岳だけでなく、平地でも僕を助けてくれた。しかし彼も残念ながら棄権しなければならず、それはネイサン（ファンホーイドンク）も同じ。彼は第1週目から強力な味方となってくれた。

もちろんワウト・ファンアールトにも感謝したい。世界最高の選手である彼の走りは言葉にならないほど素晴らしかった。またティシュ・ベノート、セップ・クス、そして自らの勝利を挙げたクリストフ・ラポルト。彼らの走りはこれ以上ないほど素晴らしかった。

最後に僕のガールフレンドと娘に対してだ。彼女たちがいなければ、ここまでたどり着くことはできなかった。愛している。本当にありがとう。

そして最後に、君たち（ポガチャルとトーマス）にも感謝している。ビッグファイトをしてくれて、本当にありがとう。