山本敦と三浦恭資が2連覇達成　マスターズ全日本選手権で5人の王者が生まれる

2022/06/26(日) - 12:05

ロード全日本選手権最終日の午前中に開催されたマスターズレース。50代で山本敦（SBC Vertex Racing Team）が、60代の部では三浦恭資（Tri-X Japan）がそれぞれ2連覇を達成。女子レースでは渡邊瑛里（松輪塾）が制すなど、5人のマスターズ全日本チャンピオンが誕生した。

午前8時にスタートした全日本ロードマスターズ photo: Yuichiro Hosoda

マスターズ60歳以上の部で連覇をかけ走る三浦恭資 photo: Yuichiro Hosoda

マスターズ50-59の先頭グループを西谷雅史が引く photo: Yuichiro Hosoda

3人に絞られた60歳以上のグループの中で走る大石一夫 photo: Yuichiro Hosoda
30代と40代（7周回）、50代と60代、女子（5周回）がそれぞれ混走で時間差スタートしたマスターズクラス。キングこと三浦恭資や大石一夫、三船雅彦、井上和郎といった元全日本チャンピオンやオリンピアンが、かつての名選手が参加し、屈指のホビーレーサーを含めて真っ向勝負を繰り広げた。

50代は1周目の登坂区間で西谷雅史が仕掛けたことで一気に活性化。西谷が次々と選手を篩い落としていく中残ったのは昨年度覇者の山本敦（SBC Vertex Racing Team）と山本裕昭（BONDS静岡サイクル）。後続グループから追走が出る中、「追いつかれて10位より前を引っ張って3位の方が良い」と言う西谷の牽引によって逃げ切りが確定し、「ゴールスプリントだったら自分にチャンスがあると思っていた」と言う山本が狙い通り勝利。見事カテゴリー2連覇を遂げている。

マスターズ男子50-59歳 1位山本敦 photo: Yuichiro Hosoda

マスターズ60歳以上 1位三浦恭資 photo: Yuichiro Hosoda

マスターズ 60歳以上 3位大石一夫 photo: Yuichiro Hosoda
60代は昨年度覇者の三浦恭資と大石一夫、そして増田謙一（パインヒルズ90）が先頭グループを組み、最後は三つ巴のスプリント勝負に持ち込まれてキング三浦が圧巻のスプリントで2連覇。シクロクロスやMTBなどレース幅を広げ続ける増田も2年連続2位を射止めている。

30代と40代の混走レースは全く逃げが決まらず、断続的なペースアップによって人数を絞り込みながら最終盤へ。最終周回序盤では「レース1ヶ月前に参戦を決め、そこから思いっきり体重を落とした」と言う井上和郎がアタックして10秒リードを稼いだものの、終盤に飲み込まれる。2カテゴリー団子状態で臨んだスプリント勝負で皿谷宏人が圧巻のスプリント勝利。集団内前方でフィニッシュした白石真悟が40代のチャンピオンに輝いている。

マスターズ男子30-39歳 1位皿谷宏人 photo: Yuichiro Hosoda

マスターズ男子40-49歳 1位白石真悟 photo: Yuichiro Hosoda

マスターズ女子 1位渡邉瑛里 photo: Yuichiro Hosoda

男子マスターズ 30-39歳表彰 photo: Yuichiro Hosoda

男子マスターズ 40-49歳表彰 photo: Yuichiro Hosoda

男子マスターズ 50-59歳表彰 photo: Yuichiro Hosoda

男子マスターズ 60歳以上表彰 photo: Yuichiro Hosoda

女子マスターズ表彰 photo: Yuichiro Hosoda

「この人（大石一夫さん）のおかげで80kg以上あった体重を絞って出場したんですよ」と三浦恭資さん photo: Yuichiro Hosoda

男子マスターズ30-39

1位	皿谷宏人（エキップティラン）	2時間12分26秒
2位	河賀雄大（oneoff）	+1秒
3位	小林亮（soleil de lest）

男子マスターズ40-49

1位	白石真悟（シマノドリンキング）	2時間12分27秒
2位	雑賀大輔（湾岸サイクリング・ユナイテッド）
3位	岩男大輔（Actcyc）

男子マスターズ50-59

1位	山本敦（SBC Vertex Racing Team）	1時間38分19秒
2位	山本裕昭（BONDS静岡サイクル）
3位	西谷雅史（チームオーベスト）	+16秒

男子マスターズ60-69

1位	三浦恭資（Tri-X Japan）	1時間43分29秒
2位	増田謙一（パインヒルズ９０）
3位	大石一夫（ラヴニールあづみの）	+4秒