2022/06/25(土) - 17:14
6名が先行して迎えた最終周回残り3km、勝負どころの展望所への登りでアタックした仮屋和駿(キナンレーシングチーム)は、後ろを気にしながらもフィニッシュまで独走。男子U23の全日本チャンピオンを射止めた。
広島県中央森林公園で開催されている全日本選手権ロードレース。2日目は男子U23のレースが行われた。午前8時のスタートを前に、男子U23の119名の選手達がラインナップ。前日の個人タイムトライアルで優勝した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)がその最前列に並んだ。
前日の個人タイムトライアルで優勝した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)がスタートライン先頭に並ぶ phoro:Satoru Kato
2周目から先行した4名 phoro:Satoru Kato
雲が広がって雨を予感させる中、10周123kmのレースは定刻通りスタート。2周目には早くも4名が先行する。メンバーは、長川達哉(エカーズ)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、馬場慎也(鹿屋体育大学)、松原颯祐(日本体育大学)。メイン集団は一旦落ち着き、1分20秒差まで開く。
フェンストンネルを進む集団 phoro:Satoru Kato
留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)はなかなか集団から抜け出せない phoro:Satoru Kato
レース中盤、寺田吉騎(Asia Cycling Academy)らが先行 phoro:Satoru Kato
7周目 寺田吉騎(Asia Cycling Academy)と山田拓海(早稲田大学)の2名が先行 phoro:Satoru Kato
レース中盤の5周目、メイン集団がペースアップして先行していた4名を吸収。6周目に入ると新たに6名が先行。その中から寺田吉騎(Asia Cycling Academy)と山田拓海(早稲田大学)の2名が先行し、メイン集団に30秒差をつける。
レース終盤、追走の6名が合流して8名となった先頭集団 phoro:Satoru Kato
8周目、仮屋和駿(キナンレーシングチーム)、岩田聖矢、香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)、平井杏周(関西大学)、川崎 三織(エカーズ)吉田圭吾(京都産業大学)の6名が追走集団を形成し、先行する2名に合流。9周目に寺田が遅れ、7名となって最終周回に入る。メイン集団との差は50秒まで開き、勝負は先頭の7名に絞られた。
仮屋和駿(キナンレーシングチーム)を先頭に最終周回へ phoro:Satoru Kato
残り3kmを前に牽制が始まる phoro:Satoru Kato
残り3km 展望所への登りでアタックする仮屋和駿(キナンレーシングチーム) phoro:Satoru Kato
残り3km地点の展望台への登りに入ると、弱虫ペダルサイクリングチームの2名が交互にアタックするも決定打とならず。そのカウンターで、登り中腹付近から仮屋が一気に加速して頂上を通過。一瞬追うのが遅れた他の6名との差は一気に広がり、仮屋が独走のまま残り200mのホームストレートに姿を現した。
残り50mで後方を確認する仮屋和駿(キナンレーシングチーム) phoro:Satoru Kato
仮屋和駿(キナンレーシングチーム)が男子U23優勝 phoro:Satoru Kato
何度も後方を確認した仮屋は、残り100mで左手を突き上げる。残り50mで改めて後方を確認すると、両腕を広げて天に突き上げながらフィニッシュラインを超えた。
チームスタッフが出迎える phoro:Satoru Kato
留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)は40秒以上遅れた集団でフィニッシュ phoro:Satoru Kato
仮屋は日本大学に在学する一方、2022年からキナンレーシングチームに所属。5月のツアー・オブ・ジャパンのメンバーに選ばれて出場した。「キナンに入ったことでレースの中での走り方を教えてもらったことが実になっている。自分が勝てる最大のプランでこのレースに臨みました」と、キナンレーシングチームでの経験が今回のレースに活きたと話す。
日本大学としては、2019年の武山晃輔、2021年の兒島直樹に続くU23優勝となった。「自分が1年の時に武山先輩が勝ったのを見て、絶対勝ちたいと思っていたレース。この勝利に満足せず、貪欲にインカレも狙っていきたい」と、次の目標を語った。
男子U23 表彰式 phoro:Satoru Kato
広島県中央森林公園で開催されている全日本選手権ロードレース。2日目は男子U23のレースが行われた。午前8時のスタートを前に、男子U23の119名の選手達がラインナップ。前日の個人タイムトライアルで優勝した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)がその最前列に並んだ。
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雲が広がって雨を予感させる中、10周123kmのレースは定刻通りスタート。2周目には早くも4名が先行する。メンバーは、長川達哉(エカーズ)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、馬場慎也(鹿屋体育大学)、松原颯祐(日本体育大学)。メイン集団は一旦落ち着き、1分20秒差まで開く。
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レース中盤の5周目、メイン集団がペースアップして先行していた4名を吸収。6周目に入ると新たに6名が先行。その中から寺田吉騎(Asia Cycling Academy)と山田拓海(早稲田大学)の2名が先行し、メイン集団に30秒差をつける。
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8周目、仮屋和駿(キナンレーシングチーム)、岩田聖矢、香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)、平井杏周(関西大学)、川崎 三織(エカーズ)吉田圭吾(京都産業大学)の6名が追走集団を形成し、先行する2名に合流。9周目に寺田が遅れ、7名となって最終周回に入る。メイン集団との差は50秒まで開き、勝負は先頭の7名に絞られた。
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残り3km地点の展望台への登りに入ると、弱虫ペダルサイクリングチームの2名が交互にアタックするも決定打とならず。そのカウンターで、登り中腹付近から仮屋が一気に加速して頂上を通過。一瞬追うのが遅れた他の6名との差は一気に広がり、仮屋が独走のまま残り200mのホームストレートに姿を現した。
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何度も後方を確認した仮屋は、残り100mで左手を突き上げる。残り50mで改めて後方を確認すると、両腕を広げて天に突き上げながらフィニッシュラインを超えた。
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仮屋は日本大学に在学する一方、2022年からキナンレーシングチームに所属。5月のツアー・オブ・ジャパンのメンバーに選ばれて出場した。「キナンに入ったことでレースの中での走り方を教えてもらったことが実になっている。自分が勝てる最大のプランでこのレースに臨みました」と、キナンレーシングチームでの経験が今回のレースに活きたと話す。
日本大学としては、2019年の武山晃輔、2021年の兒島直樹に続くU23優勝となった。「自分が1年の時に武山先輩が勝ったのを見て、絶対勝ちたいと思っていたレース。この勝利に満足せず、貪欲にインカレも狙っていきたい」と、次の目標を語った。
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全日本選手権ロードレース2022 男子U23 結果
1位 | 仮屋和駿(KINAN Racing Team) | 3時間06分12秒 |
2位 | 岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +11秒 |
3位 | 香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +14秒 |
4位 | 平井杏周(関西大学) | +15秒 |
5位 | 山田拓海(早稲田大学) | +21秒 |
6位 | 川崎三織(EQADS) | +30秒 |
7位 | 道見優太(鹿屋体育大学) | +44秒 |
8位 | 天野壮悠(シマノレーシング) | |
9位 | 比嘉祐貴(日本体育大学) | |
10位 | 上野颯斗(Team UKYO) |
各選手コメントは別途掲載します。
text&photo:Satoru Kato
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