イェーツ「嬉しくも少し予想外の勝利」 デュムラン「勝ちにきていたので残念」

「嬉しいけれど、少し予想していなかった結果。冬のTT能力改善が実を結んだ」と言うのは、驚きの走りで自身初のグランツール個人TT優勝を掴んだサイモン・イェーツ（イギリス、バイクエクスチェンジ）。3位を悔しがるトム・デュムラン（オランダ、ユンボ・ヴィスマ）ら、上位選手の言葉でジロ2日目を振り返る。

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ステージ1位&総合2位：サイモン・イェーツ（イギリス、バイクエクスチェンジ）

トップタイム更新を喜ぶサイモン・イェーツ（イギリス、バイクエクスチェンジ） photo:RCS Sport
間違いなく僕自身最大のタイムトライアル優勝だ。当然嬉しいけれど、少し予想していなかった結果になった。平坦区間ではただひたすら速く走ることだけを考えていたんだ。今年は冬に長い時間をかけてタイムトライアルに時間を費やした。僕たちのパートナーであるジャイアントとカデックスに感謝しないといけない。もちろんそれが結果として実を結んでいる。

マチューも迫っていたし、全く自信があるわけではなかったよ。もちろん勝つことができるという信念は常に持っているけれど、今日は勝利に向けてしがみ付くことができたんだ。

誰もが驚くステージ優勝を飾ったサイモン・イェーツ（イギリス、バイクエクスチェンジ） photo:CorVos
スプマンテを振り撒くサイモン・イェーツ（イギリス、バイクエクスチェンジ） photo:CorVos
今日は12分間の戦いだったけれど、この先にはたくさんの過酷なステージが待っている。今回は僕のキャリアで2回目、グランツールで初の個人タイムトライアル優勝なので、まず今日は勝利を祝いたい。ただし僕らはもっと大きな計画を見据えなければならない。

ステージ2位&総合1位：マチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・フェニックス）

笑顔を見せるマチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・フェニックス） photo:RCS Sport
スタート前、今日のパフォーマンスを発揮できると感じていた。すごく良いタイムトライアルができたと思う。もちろん1位と2位の差は少なく（勝てなかったのは残念だが）さらにマリアローザを着て走れることになった。結果的に3秒という差をどこかで埋めることができたかもしれないけれど、結果はとても嬉しく思うべきこと。短く、かつコーナーの多いコースレイアウトだったので差が付きにくかった。明日は集団スプリント予想なのでもう数日マリアローザを着る可能性がある。とてもハッピーさ。

ステージ3位：トム・デュムラン（オランダ、ユンボ・ヴィスマ）

ブダペスト中心街を駆け抜けるトム・デュムラン（オランダ、ユンボ・ヴィスマ） photo:CorVos
良い走りはできたものの、期待していたものにはならなかった。こういうコースレイアウトでは出来るだけ脚を残しながら前半区間でスピードに乗せないといけない。でも今日は登りで脚がなくなっているのを感じていた。今日は勝つつもりだったので上手くいかず残念だが、その一方で気分も良く、自分自身に強さを感じた。この先のステージに向けての好感触は掴んだ。

ステージ4位&マリアビアンカ：マッテオ・ソブレロ（イタリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ）

マリアビアンカに袖を通したマッテオ・ソブレロ（イタリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ） photo:CorVos
僕とサイモンはオフシーズン中にタイムトライアルの改善にすごく力を費やしたんだ。僕の結果には満足しているけれど、サイモンの素晴らしい走りと結果はサプライズだ。僕自身は昨年大会で良いタイムトライアルができていたし、ここまでは良い結果も悪い結果もあったけれど、最終的に上向きになって良かったと思う。チームの第一目標はサイモンの総合成績だから僕自身のマリアビアンカを守ることになるのかどうかは山岳ステージになってみないと分からない。1日1日を慎重に過ごしていきたい。

ステージ11位：ジョアン・アルメイダ（ポルトガル、UAEチームエミレーツ）

とてもテクニカルで良いコースレイアウトだったのであまりリスクを冒すことなく走った。調子も良かったし、僕自身のタイムにもとても満足しているよ。序盤の数日間はライバル勢に対して大きなタイムロスを被らないことが目標。今のところ上手くいっている。

text:So Isobe