2022/04/21(木) - 10:32
7連覇したファンデルブレッヘン引退後の初となるラ・フレーシュ・ワロンヌ女子レース。ユイの壁でマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)を抜き、アムステルゴールドレースに続く勝利を挙げた。
4日前のパリ〜ルーベ・フェムを制したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を擁するトレック・セガフレード photo:CorVos
ラ・フレーシュ・ワロンヌ2022女子レース photo:A.S.O.今年で25回目を迎えたラ・フレーシュ・ワロンヌが、男子レースに先立ち現地時間午前9時に開幕した。ベルギー・アルデンヌ地方を舞台とする133.4kmのコース後半からは、男子と同じくコート・デレッフ(距離2.1km/平均5%)とコート・ド・シュラーブ(距離1.5km/平均7.4%)、最大勾配が26%に達する激坂「ユイの壁」ことミュール・ド・ユイ(距離1.3km/平均9.6%)が登場。この3つのポイントとなる登り区間を含む周回コースを、選手たちは2周半する。
與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)もスタート地点に並んだ女子ワールドツアーレース第9戦目には、2015年から大会を7連覇したアンナ・ファンデルブレッヘンは昨年限りで引退したため不在。しかし、意外にも優勝経験のないアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)やデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)、4日前のパリ〜ルーベ・ファムを制したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)など豪華メンバーが顔を揃えた。
序盤から形成された15名による逃げ集団 photo:A.S.O.
このレースはアシストに徹した欧州王者のエレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード) photo:CorVos
優勝候補の1人だったマリアンヌ・フォス(オランダ)のコロナ感染により、3名での出走を余儀なくされたユンボ・ヴィスマのアヌースカ・コスター(オランダ)が中心となり形成した逃げ集団は15名。一方のプロトンは、アムステルゴールドレースを制したマルタ・カヴァッリ(イタリア)を擁するFDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープがコントロールを担った。
この日2度目かつ最後のコート・デレッフ直前でアシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)がメカトラで遅れるなか、ブローディー・チャップマン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)の牽引により逃げとのタイム差は一気に縮小した。コート・ド・シュラーブでようやく逃げを捉えると、ひと塊となったメイン集団からヤーラ・カステレイ(オランダ、プラントゥール・プラ)のアタック。これをきっかけに登坂バトルが本格的に幕開けた。
逃げ集団の追走に尽力したフランス選手権王者のエヴィータ・ムジック(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) photo:A.S.O.
この仕掛けにファンフルーテンやカヴァッリ、SDワークスからはフォレリングとメカトラから集団復帰を果たしたモールマンなど優勝候補たちが追従して、約10名の先鋭グループが作られた。シュラーブの頂上付近で集団からモールマンによるアタックを2015年と19年に2位のファンフルーテンが潰すと、集団のまま激坂「ユイの壁」ことミュール・ド・ユイに突入した。
例年登り口から仕掛け、ライバルたちをふるい落とすファンデルブレッヘンの再現とばかりにペースを上げたのはファンフルーテン。この加速にフォレリングとカヴァッリ、リッパートが食らいつくものの、ファンフルーテンは最大勾配が26%に達する区間をハンドルを押し込みながらシッティングのまま登坂する。
残り100mでダンシングに切り替え再加速したファンフルーテンだったが、唯一追従したカヴァッリが逆に先頭を奪い残り50mを通過。そのまま24歳の新鋭が、プロ88勝のファンフルーテンを破りフィニッシュした。
アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)を突き放すマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) photo:CorVos
ワールドツアー2勝目を掴んだマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) photo:CorVos
「クレイジーなレース展開から、それを遥かに上回るクレイジーな結果となった。チーム一丸となって逃げを追い、ミュール・ド・ユイでファンフルーテンがハイペースで登坂をはじめた。なんとかこれについていき、残り500mから自分を落ち着かせ、自分の感覚を研ぎ澄ませていた」とアムステルゴールドレースに続く勝利を振り返るカヴァッリ。「昨日、最も軽いコンポーネントを選び、機材の細かなセッティングまでこだわった。これはチームワークで掴んだ勝利。みんなに感謝したい」とも。
一方、これで3度目の2位に終わったファンフルーテンは「残り200mで勝利を確信していた。だが後ろからカヴァッリが現れ前に出た。彼女の動きは私がコントロールできるものではなく、残念な気持ちでいっぱいだ」と、悔しさを語っている。
ラ・フレーシュ・ワロンヌ2022女子レース表彰台 photo:CorVos
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與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)もスタート地点に並んだ女子ワールドツアーレース第9戦目には、2015年から大会を7連覇したアンナ・ファンデルブレッヘンは昨年限りで引退したため不在。しかし、意外にも優勝経験のないアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)やデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)、4日前のパリ〜ルーベ・ファムを制したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)など豪華メンバーが顔を揃えた。
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優勝候補の1人だったマリアンヌ・フォス(オランダ)のコロナ感染により、3名での出走を余儀なくされたユンボ・ヴィスマのアヌースカ・コスター(オランダ)が中心となり形成した逃げ集団は15名。一方のプロトンは、アムステルゴールドレースを制したマルタ・カヴァッリ(イタリア)を擁するFDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープがコントロールを担った。
この日2度目かつ最後のコート・デレッフ直前でアシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)がメカトラで遅れるなか、ブローディー・チャップマン(オーストラリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)の牽引により逃げとのタイム差は一気に縮小した。コート・ド・シュラーブでようやく逃げを捉えると、ひと塊となったメイン集団からヤーラ・カステレイ(オランダ、プラントゥール・プラ)のアタック。これをきっかけに登坂バトルが本格的に幕開けた。
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この仕掛けにファンフルーテンやカヴァッリ、SDワークスからはフォレリングとメカトラから集団復帰を果たしたモールマンなど優勝候補たちが追従して、約10名の先鋭グループが作られた。シュラーブの頂上付近で集団からモールマンによるアタックを2015年と19年に2位のファンフルーテンが潰すと、集団のまま激坂「ユイの壁」ことミュール・ド・ユイに突入した。
例年登り口から仕掛け、ライバルたちをふるい落とすファンデルブレッヘンの再現とばかりにペースを上げたのはファンフルーテン。この加速にフォレリングとカヴァッリ、リッパートが食らいつくものの、ファンフルーテンは最大勾配が26%に達する区間をハンドルを押し込みながらシッティングのまま登坂する。
残り100mでダンシングに切り替え再加速したファンフルーテンだったが、唯一追従したカヴァッリが逆に先頭を奪い残り50mを通過。そのまま24歳の新鋭が、プロ88勝のファンフルーテンを破りフィニッシュした。
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「クレイジーなレース展開から、それを遥かに上回るクレイジーな結果となった。チーム一丸となって逃げを追い、ミュール・ド・ユイでファンフルーテンがハイペースで登坂をはじめた。なんとかこれについていき、残り500mから自分を落ち着かせ、自分の感覚を研ぎ澄ませていた」とアムステルゴールドレースに続く勝利を振り返るカヴァッリ。「昨日、最も軽いコンポーネントを選び、機材の細かなセッティングまでこだわった。これはチームワークで掴んだ勝利。みんなに感謝したい」とも。
一方、これで3度目の2位に終わったファンフルーテンは「残り200mで勝利を確信していた。だが後ろからカヴァッリが現れ前に出た。彼女の動きは私がコントロールできるものではなく、残念な気持ちでいっぱいだ」と、悔しさを語っている。
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ラ・フレーシュ・ワロンヌ2022女子レース結果
1位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 3:38:37 |
2位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | |
3位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | 0:10 |
4位 | アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス) | 0:17 |
5位 | マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ) | 0:21 |
6位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:30 |
7位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM) | 0:33 |
8位 | クリスタベル・ドーベルヒコック(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | 0:37 |
9位 | ヤーラ・カステレイ(オランダ、プラントゥール・プラ) | 0:40 |
10位 | アネ・サンテステバン(スペイン、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:42 |
88位 | 與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス) | 7:24 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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