体調不良でレースを離れていた中根英登も出場したフランスのステージレース「シルキュイ・サルト・ペイ・ド・ラ・ロワール」が閉幕。2日目と最終日を制した20歳のオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が総合優勝に輝いた。
気温の低いペイ・ド・ラ・ロワール地域圏を駆けるシルキュイ・サルト (c)Département de la Sarthe
ティボー・ピノ(フランス)率いるグルパマ・エフデジ (c)Département de la Sarthe
1月のコロナ感染から思うような走りができないペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) (c)Département de la Sarthe
ナントやル・マンのあるフランス西部ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏を舞台とする4日間のステージレース「シルキュイ・サルト・ペイ・ド・ラ・ロワール(2.1)」。コロナ禍による2年間の中止を経て、今年で68回目を迎える伝統あるレースが開催された。
コースはル・マン 24時間レースで知られるル・マンの街の周りに広がる丘陵地帯を巡るもの。全ステージが平坦フィニッシュのスプリンター向けのレースで、悪天候や大規模落車が発生する緊張感の高いレースが繰り広げられた。
過去4大会を地元フランス人が総合優勝しているレースには、体調不良により2月20日を最後にレースから離れていた中根英登を含むEFエデュケーション・イージーポストなど8つのワールドチームを含む19チームが集結。初日のスタートラインにはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)やペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)、マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)などトップスプリンターたちが顔を揃えた。
第1ステージ:緩斜面の登りスプリントでマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が勝利 photo:CorVos
第2ステージ:大集団スプリントを制したオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
マメールの山岳地帯で争われた初日は、残り16km地点でフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)やティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)を含む10名の先頭集団が形成される。その中でもスプリント力のあり、警戒されていたピーダスンが残り2kmで虚を突くアタック。この飛び出しは集団に引き戻されるものの、フィニッシュ手前の緩斜面で再び加速したピーダスンがステージ優勝を挙げた。
レース後半から13kmのコースを6周する平坦基調のレイアウトで争われた第2ステージは大集団スプリントで決着した。最終コーナーから完璧なリードアウトを敷いたのはユンボ・ヴィスマ。そこから20歳オラフ・コーイ(オランダ)が前日勝者でリーダージャージを着るピーダスンを下した。またこの日、1月のコロナ感染以降調子の戻らないサガンがレース途中でバイクを降り、4月17日開催のパリ〜ルーベへの出場も危ぶまれている。
第3ステージ:初日に続き、区間2勝目を挙げたマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:CorVos
再び典型的な平坦スプリンターステージとなった第3ステージでは、フラムルージュ(残り1km地点)で序盤から逃げたケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)がプロトンに飲み込まれ、2日連続の集団スプリントへ。初日を制し、この日も強さを見せたピーダスンが、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)やケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)を抑え勝利を挙げた。
中根が体調を崩しスタートを回避した最終第4ステージは、悪天候のためレース距離が短縮。雨に濡れた路面により残り4kmで大規模落車が発生すると、その混乱を避けることができたコーイとクサンドロ・ムーリッセ(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が集団から抜け出す。2人による一騎打ちをスプリント力で優るコーイが制し、区間2勝目と共に逆転で総合優勝を手に入れた。
落車による混沌から抜け出したオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が総合優勝を決める photo:CorVos
終盤の落車に巻き込まれたティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ) photo:CorVos
「悪天候でなーバスな1日だった。レース序盤に落車に巻き込まれたものの、その後は集団スプリントに向けて準備を進めていた。だが大きな落車で事態は急変し、理想的な形ではないが勝利を挙げることができた。運が味方してくれたのだろう」と、総合2位のブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン)に8秒差という僅差の接戦を制したコーイは言う。
「身体の調子を崩すとコンディションを戻すのに時間が掛かってしまう。見た目では分からない分、余計にもどかしい気持ちになるけどまたコツコツと積み上げ直して行きます」とレース後にSNSに投稿した中根。次戦はアルデンヌクラシックの前哨戦ブラバンツ・ペイル(4月13日)を予定している。
総合優勝に輝いたオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos



ナントやル・マンのあるフランス西部ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏を舞台とする4日間のステージレース「シルキュイ・サルト・ペイ・ド・ラ・ロワール(2.1)」。コロナ禍による2年間の中止を経て、今年で68回目を迎える伝統あるレースが開催された。
コースはル・マン 24時間レースで知られるル・マンの街の周りに広がる丘陵地帯を巡るもの。全ステージが平坦フィニッシュのスプリンター向けのレースで、悪天候や大規模落車が発生する緊張感の高いレースが繰り広げられた。
過去4大会を地元フランス人が総合優勝しているレースには、体調不良により2月20日を最後にレースから離れていた中根英登を含むEFエデュケーション・イージーポストなど8つのワールドチームを含む19チームが集結。初日のスタートラインにはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)やペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)、マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)などトップスプリンターたちが顔を揃えた。


マメールの山岳地帯で争われた初日は、残り16km地点でフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)やティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)を含む10名の先頭集団が形成される。その中でもスプリント力のあり、警戒されていたピーダスンが残り2kmで虚を突くアタック。この飛び出しは集団に引き戻されるものの、フィニッシュ手前の緩斜面で再び加速したピーダスンがステージ優勝を挙げた。
レース後半から13kmのコースを6周する平坦基調のレイアウトで争われた第2ステージは大集団スプリントで決着した。最終コーナーから完璧なリードアウトを敷いたのはユンボ・ヴィスマ。そこから20歳オラフ・コーイ(オランダ)が前日勝者でリーダージャージを着るピーダスンを下した。またこの日、1月のコロナ感染以降調子の戻らないサガンがレース途中でバイクを降り、4月17日開催のパリ〜ルーベへの出場も危ぶまれている。

再び典型的な平坦スプリンターステージとなった第3ステージでは、フラムルージュ(残り1km地点)で序盤から逃げたケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)がプロトンに飲み込まれ、2日連続の集団スプリントへ。初日を制し、この日も強さを見せたピーダスンが、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)やケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック)を抑え勝利を挙げた。
中根が体調を崩しスタートを回避した最終第4ステージは、悪天候のためレース距離が短縮。雨に濡れた路面により残り4kmで大規模落車が発生すると、その混乱を避けることができたコーイとクサンドロ・ムーリッセ(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が集団から抜け出す。2人による一騎打ちをスプリント力で優るコーイが制し、区間2勝目と共に逆転で総合優勝を手に入れた。


「悪天候でなーバスな1日だった。レース序盤に落車に巻き込まれたものの、その後は集団スプリントに向けて準備を進めていた。だが大きな落車で事態は急変し、理想的な形ではないが勝利を挙げることができた。運が味方してくれたのだろう」と、総合2位のブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン)に8秒差という僅差の接戦を制したコーイは言う。
「身体の調子を崩すとコンディションを戻すのに時間が掛かってしまう。見た目では分からない分、余計にもどかしい気持ちになるけどまたコツコツと積み上げ直して行きます」とレース後にSNSに投稿した中根。次戦はアルデンヌクラシックの前哨戦ブラバンツ・ペイル(4月13日)を予定している。

4月5日(火)第1ステージ マメール〜マメール(192.3km)
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 4:32:04 |
2位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン) | |
3位 | アクセル・ザングル(フランス、コフィディス) |
4月6日(水)第2ステージ ル・リュド〜ル・リュド(174.7km)
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 4:01:50 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
3位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタルエネルジー) |
4月7日(木)第3ステージ サブレ=シュル=サルト〜サブレ=シュル=サルト(176.5km)
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 4:04:23 |
2位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | |
3位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
4月8日(金)第4ステージ ラ・シャペル=サン=トーバン〜ラ・シャペル=サン=トーバン(136.4km)
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 3:11:34 |
2位 | クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
3位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:15 |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 15:49:52 |
2位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン) | 0:08 |
3位 | クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | 0:14 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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