2022/04/04(月) - 19:23
久々に開催されたサイクルモード・インターナショナル。東京ビッグサイトに集結したブランドの中から、シマノ、カブト、ヴィットリアをピックアップして紹介しよう。
シマノ:DURA -ACEとULTEGRA、レイザーのKinetiCore
昨秋発表されたシマノのDURA-ACEとULTEGRA。既に販売されているプロダクトだが、これまで開かれた大型の展示会は多くなく、初めてプロダクトを目の当たりにする方も少なくなかっただろう。それだけにシマノブースには非常に多くのサイクリストが集った。
シマノを代表するコンポーネントDURA-ACEは最新モデルだけではなく、歴代モデルも同時に展示が行われており、創業100年を越える歴史の一部に触れることができた。
今世代のホイールはULTEGRAも含め性能が飛躍的に進化しており、その性能が気になるサイクリストがスタッフの説明を熱心に聞く姿も。人の姿が絶えないところにDURA-ACEとULTEGRAの注目度が高いことが窺えた。
ベルギーのヘルメットブランド、レイザーが独自開発を行なった安全技術KinetiCoreも注目だ。KinetiCoreはインナーシェルにクランプルゾーン(衝撃を受けた時にあえて壊れる部分)を設けることで、垂直方向と回転方向から脳がうけるダメージを低減させようというもの。ブースでも製品に加えてクランプルゾーンのサンプルが展示されており、KinetiCoreがどのようなものか理解できるようになっていた。
KinetiCore搭載のプロダクトの中で注目度が高いのがVento KC AFだ。サイクルモード終幕後のロンド・ファン・フラーンデレンで、ユンボ・ヴィスマの選手が着用していたシーンを見た方もいるだろう。そんなVento KCをはじめKinetiCoreの製品はこれから販売されていくため、チェックしてもらいたい。
カブト:名作セミエアロのアップデートモデル AERO-R2
日本人向けのヘルメットでお馴染みのカブトのブースも非常に多くの来場者で大盛り上がり。今年の注目作は年初に発表された新作のAERO-R2だ。
非常に多くのサイクリストが着用した名作AERO-R1に次ぐモデルとして、開発されたAERO-R2だが、カブトのスタッフ曰く「前作を上回るというハードルは高かった」とのことだ。
開発ではCFD解析と風洞実験を繰り返して、正面からだけではなく角度がついた風からの影響も低減するエアロダイナミクスを向上させたことが特徴だ。さらに、ヘルメット内部のエアパスプレートによって空気抵抗を削減を実現しており、最新作として相応しい性能を獲得したという。
カブトのヘルメットを試す方は非常に多く、IZANAGIといったフラッグシップだけではなく、REZZAやVITTなどのミドルグレードはもちろん、DAYSやSICUREのような帽子のようなモデルもチェックする方は多かったようだ。
カブトは122という近年のトレンドとなっている上下にサイズが大きい2Dレンズを搭載したモデルを並べていた。もちろんアジアンフィットにこだわって作ったモデルであり、欧米ブランドがフィットしない方でも大型レンズのアイウェアをかけられるようになるだろう。
レンズバリエーションは一般的なミラーレンズと調光ミラーレンズの2種類。コーティング等の設計にもこだわっており、どのような状況でもクリアな視界を得られるだろう。調光モデルは防曇仕様とされているため、雨天時などで活躍してくれそうだ。AERO-R2と122の発売が待ち遠しくなるブースだった。
ヴィットリア:タイヤインサートのAIR-LINER
イタリアンタイヤブランドのヴィットリア。数多くのプロロードチームが採用するブランドであり、レーシングモデルのCORSAの性能は折り紙付き。今シーズンもヴィットリア装着チームの活躍に期待がかかっている。
今年のサイクルモードではビッグニュースとなる新製品は登場していなかったが、ロード用、グラベル用、MTB用のラインアップが揃ったタイヤインサート”AIR-LINER"が目立つ展示に演出されていた。
AIR-LINERはチューブレスタイヤの内側に挿入するアイテムであり、グラベル用やMTB用ではパンクリスクの低減などの効果を期待するもの。しかし、ロード用はパンクした際のランフラット機能が魅力のアイテムだ。
年々ポピュラーな存在となるチューブレスタイヤを使いこなすべく、試行錯誤しているサイクリストが多いのだろう。サイクルモードではロード用AIR-LINERの効果や使い方を尋ねる来場者が多かったとのこと。
チューブレスタイヤはビードを外す作業などに力が必要なケースが多く、出先でパンク修理に手間取ることが多い。そのような状況に対応する手段として注目を集めているとスタッフは言う。
また、MTBやグラベルタイヤも気にしている方も増加したとのこと。MTBも新作SYERRAが位置付けられる"ダウンカントリー"など新しい遊び方も登場しており、オフロードとオンロードどちらも自転車遊びの幅が広がっていることが察せられる展示となっていた。
text&photo:Gakuto Fujiwara
シマノ:DURA -ACEとULTEGRA、レイザーのKinetiCore
昨秋発表されたシマノのDURA-ACEとULTEGRA。既に販売されているプロダクトだが、これまで開かれた大型の展示会は多くなく、初めてプロダクトを目の当たりにする方も少なくなかっただろう。それだけにシマノブースには非常に多くのサイクリストが集った。
シマノを代表するコンポーネントDURA-ACEは最新モデルだけではなく、歴代モデルも同時に展示が行われており、創業100年を越える歴史の一部に触れることができた。
今世代のホイールはULTEGRAも含め性能が飛躍的に進化しており、その性能が気になるサイクリストがスタッフの説明を熱心に聞く姿も。人の姿が絶えないところにDURA-ACEとULTEGRAの注目度が高いことが窺えた。
ベルギーのヘルメットブランド、レイザーが独自開発を行なった安全技術KinetiCoreも注目だ。KinetiCoreはインナーシェルにクランプルゾーン(衝撃を受けた時にあえて壊れる部分)を設けることで、垂直方向と回転方向から脳がうけるダメージを低減させようというもの。ブースでも製品に加えてクランプルゾーンのサンプルが展示されており、KinetiCoreがどのようなものか理解できるようになっていた。
KinetiCore搭載のプロダクトの中で注目度が高いのがVento KC AFだ。サイクルモード終幕後のロンド・ファン・フラーンデレンで、ユンボ・ヴィスマの選手が着用していたシーンを見た方もいるだろう。そんなVento KCをはじめKinetiCoreの製品はこれから販売されていくため、チェックしてもらいたい。
カブト:名作セミエアロのアップデートモデル AERO-R2
日本人向けのヘルメットでお馴染みのカブトのブースも非常に多くの来場者で大盛り上がり。今年の注目作は年初に発表された新作のAERO-R2だ。
非常に多くのサイクリストが着用した名作AERO-R1に次ぐモデルとして、開発されたAERO-R2だが、カブトのスタッフ曰く「前作を上回るというハードルは高かった」とのことだ。
開発ではCFD解析と風洞実験を繰り返して、正面からだけではなく角度がついた風からの影響も低減するエアロダイナミクスを向上させたことが特徴だ。さらに、ヘルメット内部のエアパスプレートによって空気抵抗を削減を実現しており、最新作として相応しい性能を獲得したという。
カブトのヘルメットを試す方は非常に多く、IZANAGIといったフラッグシップだけではなく、REZZAやVITTなどのミドルグレードはもちろん、DAYSやSICUREのような帽子のようなモデルもチェックする方は多かったようだ。
カブトは122という近年のトレンドとなっている上下にサイズが大きい2Dレンズを搭載したモデルを並べていた。もちろんアジアンフィットにこだわって作ったモデルであり、欧米ブランドがフィットしない方でも大型レンズのアイウェアをかけられるようになるだろう。
レンズバリエーションは一般的なミラーレンズと調光ミラーレンズの2種類。コーティング等の設計にもこだわっており、どのような状況でもクリアな視界を得られるだろう。調光モデルは防曇仕様とされているため、雨天時などで活躍してくれそうだ。AERO-R2と122の発売が待ち遠しくなるブースだった。
ヴィットリア:タイヤインサートのAIR-LINER
イタリアンタイヤブランドのヴィットリア。数多くのプロロードチームが採用するブランドであり、レーシングモデルのCORSAの性能は折り紙付き。今シーズンもヴィットリア装着チームの活躍に期待がかかっている。
今年のサイクルモードではビッグニュースとなる新製品は登場していなかったが、ロード用、グラベル用、MTB用のラインアップが揃ったタイヤインサート”AIR-LINER"が目立つ展示に演出されていた。
AIR-LINERはチューブレスタイヤの内側に挿入するアイテムであり、グラベル用やMTB用ではパンクリスクの低減などの効果を期待するもの。しかし、ロード用はパンクした際のランフラット機能が魅力のアイテムだ。
年々ポピュラーな存在となるチューブレスタイヤを使いこなすべく、試行錯誤しているサイクリストが多いのだろう。サイクルモードではロード用AIR-LINERの効果や使い方を尋ねる来場者が多かったとのこと。
チューブレスタイヤはビードを外す作業などに力が必要なケースが多く、出先でパンク修理に手間取ることが多い。そのような状況に対応する手段として注目を集めているとスタッフは言う。
また、MTBやグラベルタイヤも気にしている方も増加したとのこと。MTBも新作SYERRAが位置付けられる"ダウンカントリー"など新しい遊び方も登場しており、オフロードとオンロードどちらも自転車遊びの幅が広がっていることが察せられる展示となっていた。
text&photo:Gakuto Fujiwara
Amazon.co.jp