2022/04/13(水) - 16:39
国内ロードトップチームのバイクを紹介する特集第3弾。今回は愛三工業レーシング、チーム右京相模原、シエルブルー鹿屋、そしてスパークル大分の4チームにフォーカス。
岡本隼(愛三工業レーシング)フジ SL1.1 Disc
国内レースの開幕戦、富士クリテリウムチャンピオンシップを制したのが岡本隼(愛三工業レーシング)だ。全日本チャンピオンの草場啓吾を擁する愛三工業レーシングは昨年に引き続きフジのSL1.1を使用しているが、今季は全メンバーがディスクブレーキモデルに切り替わっている様子。
愛三工業は従来シマノサポートチームの一つだったが、今年はその元を離れたことが大きな変更点。ただしコンポーネントはシマノ11速で揃えられており、岡本のバイクにはR9170系デュラエースDi2(ディスクローターはアルテグラ)が搭載されていた。ホイールはファストフォワードにスイッチしており、RYOTシリーズの各種モデルをコースに合わせて使い分けている。
タイヤは従来から変更なくコンチネンタル。チューブラーに限らずチューブレスや(昨年の全日本選手権で草場が使ったように)クリンチャーも満遍なく使われている模様。岡本のホイールにはGP5000S TRが投入されていた。
小石祐馬(チーム右京相模原) ファクター OSTRO VAM
神奈川県相模原市に拠点を置くチーム右京相模原は、2020年から結ぶファクターとのパートナーシップを更新。軽量エアロオールラウンダーのOSTRO VAMと、軽量クライミングバイクのO2 VAMを運用しており、チームを率いる小石祐馬は昨年後半にいち早くOSTRO VAMが供給された一人だ。
これまで小石は黒地に青ロゴのOSTRO VAMを使用していたが、2022年は黒地にメタリックロゴのニューカラーモデルに置き換えられた。今年は小石をはじめ、海外勢も含めた4名がOSTRO VAMを駆るという。
チェーンステーのSHIMANOロゴが示すとおり、チーム右京はシマノスポンサードチームのひとつ。小石は昨年後半(のOSTRO VAMを受けとった時点から)R9270形デュラエースDi2を運用しており、ホイールも同C50のチューブラーで統一されている。タイヤはヴィットリアのCORSAで、28mmと国内チームの中で一際ワイドなサイズを運用中だ。
OSTRO VAMはステム一体型の専用ハンドル(ブラックインク製)が用意されているため、PRO製品はサドル(ステルス)とバーテープのみ。コンピュータマウントもブラックインクのオリジナル品だ。また、ディレイラーハンガーはリアディレイラーのDi2ケーブルを留める為に、一般的に使われるタイラップではなくチューブをカットしたものが巻かれていた。メカニックの創意工夫が見てとれる。
原田裕成(シエルブルー鹿屋)キャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD Disc
2015年のチーム創設以来、長らくキャノンデールとパートナーシップを組むのがシエルブルー鹿屋。2019年にチーム加入し、トラック選手としても活躍する原田裕成は軽量オールラウンダーのSuperSix EVO Hi-MOD Discを駆る。
ネイビーブルーにピンクが目立つEFカラーのバイクに載るコンポーネントはシマノのR9170系デュラエースDi2。コンポーネントやホイールの「スポンサー縛り」はないものの、機材運用面でシマノ11速に統一されているようだ。原田のホイールはカンパニョーロのBORA ONE DISCで、チューブラータイヤはサプライヤーであるパナレーサーのロゴだけが記されたもの。
また、リアエンド部分には鹿屋体育大学出身の吉田隼人が監修した「BOOST OIL(ブーストオイル)」のステッカーも。そのほか、サドルはフィジーク、ハンドル周りはFSA。
孫崎大樹(スパークル大分) ウィンスペース T1500
大分県に根差した地域密着型チームであり、スプリンターを中心としたメンバー構成で勝利量産を目指すスパークル大分。今年はバッソからウィンスペースにスイッチし、ホイールも傘下のLún(ルン)で統一を図った。
フレームはエアロモデルの「T1500」で、ホイールとの間隔を大きく広げたリアバックが目を惹く。コンポーネントはカンパニョーロで、機械式変速/油圧ディスクブレーキのコーラス(12速)がセットアップされていた。なおブレーキはスペインブランドのガルファーで、ディスクローターとパッドは同社製品で揃えられている。
写真の孫崎大樹のバイクは「低く遠い」ハンドルセッティングが特徴的。タイヤはIRCのFORMULA PRO TLR(25c)で、サドルはプロロゴ。ボトルケージはアランデルと、他の国内チームと異なるパーツチョイスがなされている。
text:So Isobe
photo:Kensaku Sakai
岡本隼(愛三工業レーシング)フジ SL1.1 Disc
国内レースの開幕戦、富士クリテリウムチャンピオンシップを制したのが岡本隼(愛三工業レーシング)だ。全日本チャンピオンの草場啓吾を擁する愛三工業レーシングは昨年に引き続きフジのSL1.1を使用しているが、今季は全メンバーがディスクブレーキモデルに切り替わっている様子。
愛三工業は従来シマノサポートチームの一つだったが、今年はその元を離れたことが大きな変更点。ただしコンポーネントはシマノ11速で揃えられており、岡本のバイクにはR9170系デュラエースDi2(ディスクローターはアルテグラ)が搭載されていた。ホイールはファストフォワードにスイッチしており、RYOTシリーズの各種モデルをコースに合わせて使い分けている。
タイヤは従来から変更なくコンチネンタル。チューブラーに限らずチューブレスや(昨年の全日本選手権で草場が使ったように)クリンチャーも満遍なく使われている模様。岡本のホイールにはGP5000S TRが投入されていた。
小石祐馬(チーム右京相模原) ファクター OSTRO VAM
神奈川県相模原市に拠点を置くチーム右京相模原は、2020年から結ぶファクターとのパートナーシップを更新。軽量エアロオールラウンダーのOSTRO VAMと、軽量クライミングバイクのO2 VAMを運用しており、チームを率いる小石祐馬は昨年後半にいち早くOSTRO VAMが供給された一人だ。
これまで小石は黒地に青ロゴのOSTRO VAMを使用していたが、2022年は黒地にメタリックロゴのニューカラーモデルに置き換えられた。今年は小石をはじめ、海外勢も含めた4名がOSTRO VAMを駆るという。
チェーンステーのSHIMANOロゴが示すとおり、チーム右京はシマノスポンサードチームのひとつ。小石は昨年後半(のOSTRO VAMを受けとった時点から)R9270形デュラエースDi2を運用しており、ホイールも同C50のチューブラーで統一されている。タイヤはヴィットリアのCORSAで、28mmと国内チームの中で一際ワイドなサイズを運用中だ。
OSTRO VAMはステム一体型の専用ハンドル(ブラックインク製)が用意されているため、PRO製品はサドル(ステルス)とバーテープのみ。コンピュータマウントもブラックインクのオリジナル品だ。また、ディレイラーハンガーはリアディレイラーのDi2ケーブルを留める為に、一般的に使われるタイラップではなくチューブをカットしたものが巻かれていた。メカニックの創意工夫が見てとれる。
原田裕成(シエルブルー鹿屋)キャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD Disc
2015年のチーム創設以来、長らくキャノンデールとパートナーシップを組むのがシエルブルー鹿屋。2019年にチーム加入し、トラック選手としても活躍する原田裕成は軽量オールラウンダーのSuperSix EVO Hi-MOD Discを駆る。
ネイビーブルーにピンクが目立つEFカラーのバイクに載るコンポーネントはシマノのR9170系デュラエースDi2。コンポーネントやホイールの「スポンサー縛り」はないものの、機材運用面でシマノ11速に統一されているようだ。原田のホイールはカンパニョーロのBORA ONE DISCで、チューブラータイヤはサプライヤーであるパナレーサーのロゴだけが記されたもの。
また、リアエンド部分には鹿屋体育大学出身の吉田隼人が監修した「BOOST OIL(ブーストオイル)」のステッカーも。そのほか、サドルはフィジーク、ハンドル周りはFSA。
孫崎大樹(スパークル大分) ウィンスペース T1500
大分県に根差した地域密着型チームであり、スプリンターを中心としたメンバー構成で勝利量産を目指すスパークル大分。今年はバッソからウィンスペースにスイッチし、ホイールも傘下のLún(ルン)で統一を図った。
フレームはエアロモデルの「T1500」で、ホイールとの間隔を大きく広げたリアバックが目を惹く。コンポーネントはカンパニョーロで、機械式変速/油圧ディスクブレーキのコーラス(12速)がセットアップされていた。なおブレーキはスペインブランドのガルファーで、ディスクローターとパッドは同社製品で揃えられている。
写真の孫崎大樹のバイクは「低く遠い」ハンドルセッティングが特徴的。タイヤはIRCのFORMULA PRO TLR(25c)で、サドルはプロロゴ。ボトルケージはアランデルと、他の国内チームと異なるパーツチョイスがなされている。
text:So Isobe
photo:Kensaku Sakai
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